TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025144137
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-02
出願番号2024043766
出願日2024-03-19
発明の名称静電荷像現像用トナー、及びその製造方法、並びにそれを用いた画像形成方法及び画像形成装置
出願人コニカミノルタ株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類G03G 9/097 20060101AFI20250925BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】タッキング性を維持しつつ、低温定着性を向上させることが可能な静電荷像現像用トナーを提供する。
【解決手段】.トナー母体粒子を含む静電荷像現像用トナーであって、トナー母体粒子が、少なくとも結着樹脂と結晶性添加剤と着色剤とを含有し、結着樹脂が、下記一般式(1)で表される第1構造単位及び特定式で表される第2構造単位を有する重合体を含む。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025144137000023.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">40</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">165</com:WidthMeasure> </com:Image>
[一般式(1)中、R1は、水素原子、又はメチル基であり、R2は、炭素数6~12の脂環式置換基を示す。]
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
トナー母体粒子を含む静電荷像現像用トナーであって、
前記トナー母体粒子が、少なくとも結着樹脂と結晶性添加剤と着色剤とを含有し、
前記結着樹脂が、下記一般式(1)で表される第1構造単位及び下記一般式(2)で表される第2構造単位を有する重合体を含むことを特徴とする静電荷像現像用トナー。
TIFF
2025144137000019.tif
44
165
[一般式(1)中、R

は、水素原子、又はメチル基であり、R

は、炭素数6~12の脂環式置換基を示す。]
TIFF
2025144137000020.tif
44
165
[一般式(2)中、R

は、水素原子、又はメチル基であり、R

は、メチル基、又はエチル基を示す。]
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記結晶性添加剤が、脂肪酸アミド、脂肪酸ジエステル、及び脂肪酸モノエステルからなる群より選択される少なくとも一種であることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項3】
前記結晶性添加剤が、脂肪酸構造として炭素数18~22の直鎖アルキル基を有する脂肪酸アミドであることを特徴とする請求項2に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項4】
前記結晶性添加剤が、脂肪酸構造として炭素数18~22の直鎖アルキル基を有する脂肪酸ジエステルであることを特徴とする請求項2に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項5】
前記結晶性添加剤が、脂肪酸構造として炭素数18~22の直鎖アルキル基を有する脂肪酸モノエステルであることを特徴とする請求項2に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項6】
前記重合体が、前記第1構造単位及び前記第2構造単位のいずれとも異なる他の構造単位を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項7】
前記他の構造単位が、スチレン、(メタ)アクリル酸、及び(メタ)アクリル酸エステルからなる群より選択される少なくとも一種の重合性単量体に由来する構造単位を有することを特徴とする請求項6に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項8】
前記他の構造単位が、(メタ)アクリル酸に由来する構造単位を有することを特徴とする請求項7に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項9】
下記一般式(3)で表される重合性単量体及び下記一般式(4)で表される重合性単量体を共重合させて重合体を得る工程Aと、得られた前記重合体を含むトナー母体粒子を形成する工程Bと、を有することを特徴とする静電荷像現像用トナーの製造方法。
TIFF
2025144137000021.tif
39
165
[一般式(3)中、R

は、水素原子、又はメチル基であり、R

は、炭素数6~12の脂環式置換基を示す。]
TIFF
2025144137000022.tif
39
165
[一般式(4)中、R

は、水素原子、又はメチル基であり、R

は、メチル基、又はエチル基を示す。]
【請求項10】
前記工程Bにおいて、前記工程Aにて得られた前記重合体、着色剤、及び結晶性添加剤を含む前記トナー母体粒子を形成することを特徴とする請求項9に記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、静電荷像現像用トナー、及びその製造方法、並びにそれを用いた画像形成方法及び画像形成装置に関する。特に、本発明は、低温定着性を向上させることが可能な静電荷像現像用トナー、及びその製造方法、並びにそれを用いた画像形成方法及び画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
印刷ボリュームの低下に伴い、近年、小ロット印刷が可能であるデジタル印刷のニーズがより高まってきている。一般的に印刷事業において収益性を高めるためには、単位時間あたりの生産性を高めることが重要である。このため、デジタル印刷においても、同様にプリント出力速度の高速化は、欠くことのできない大きな要望事項となっている。
【0003】
このような高速化の要望に対して、低エネルギー量にて、紙等の媒体に定着することが可能なトナーについての検討が行われてきた。例えば、より低い温度でトナー画像を定着させる低温定着性や、トナーの迅速な溶融化(以下、「シャープメルト性」ともいう)についての技術検討がなされている。また、トナーの定着強度の向上に関する検討もなされている。例えば、具体的な手法として、ガラス転移温度や分子量分布の制御といった樹脂設計やトナー中へ添加剤を導入することが挙げられる。
【0004】
また、トナーは、通常、バインダー機能を有する結着樹脂を含有する。以下、トナーに含有される結着樹脂を、「トナーバインダー」ともいう。この結着樹脂としては、スチレン・アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、グラフト化されたアクリル重合セグメントを有するポリエステル樹脂などのハイブリッド樹脂を用いることが知られている。上記のような要望に対して、これらの結着樹脂などを改良することで、低温定着性などを改良する技術が知られている。
【0005】
また、印刷物は、プリント時に搬送経路にある多くの搬送ローラーと接触しながら出力されている。この搬送ローラー等との接触によって印刷物は帯電し、その結果として、出力した印刷物同士が静電的に貼り付いてしまうといった問題があった。特に、プリントを高速化すればするほど、帯電した電荷が漏洩するまでの時間が短くなってしまい、上記問題が顕著に現れる傾向にある。以下、上述したような、出力した印刷物同士が静電的に貼り付いてしまうことを、「静電貼り付き」ともいう。
【0006】
このような静電貼り付きの問題に対して、例えば、電荷漏洩のしやすい印刷環境とするなどの対応が行われることもあったが、静電貼りつきの抑制は十分なものとは言えない状況であった。そして、電荷漏洩しやすい樹脂を結着樹脂として用いる技術が本願出願人により提案されている(特許文献1参照)。特許文献1には、電荷漏洩しやすく且つ高分子鎖間の分子間力を低く保つことが可能な特定の化合物を、結着樹脂のモノマーとして導入する技術が開示されている。そして、このような結着樹脂を含有するトナー母体粒子を含む静電荷像現像用トナーは、静電張り付きを抑制することができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2022-186013号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に記載された技術では、結着樹脂に導入するモノマーとして、イソボルニル(メタ)アクリル酸エステルが使用されている。以下、イソボルニル(メタ)アクリル酸エステルを、以下、「IBX(M)A」ともいう。IBX(M)Aは、嵩高い置換基を有しているため、このような構成を導入することで、高分子鎖間の分子間力を低く保つことができ、静電張り付きを抑制することが可能となる。
【0009】
特許文献1に記載された技術によれば、静電張り付きを極めて有効に抑制することができるものの、一方で、低温定着性については更なる改善の余地があると考えられる。例えば、特許文献1に記載されたような、嵩高い置換基を有するイソボルニル置換基を有するトナーは、シャープメルト性が悪化するため、より濃いベタ画像を印刷する際には迅速な弾性低下が起こりにくく、低温定着性が十分でないことがある。
【0010】
本発明は、上記問題・状況に鑑みてなされたものである。本発明の解決課題は、低温定着性を向上させることが可能な静電荷像現像用トナー、及びその製造方法、並びにそれを用いた画像形成方法及び画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許