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公開番号2025145273
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2024045364
出願日2024-03-21
発明の名称デリバリー用複合粒子、ならびにその製造方法およびその製造キット
出願人株式会社トクヤマ
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類A61K 47/42 20170101AFI20250926BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】力学強度が向上されたリキッドマーブル様粒子の提供。
【解決手段】本開示のデリバリー用複合粒子は、デリバリー対象物を含むゲル粒子と、ゲル粒子を被覆する疎水性粒子と、を含み、ゲル粒子の20℃における粘度が4500mPa・s以上である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
デリバリー対象物を含むゲル粒子と、
前記ゲル粒子を被覆する疎水性粒子と、を含み、
前記ゲル粒子の20℃における粘度が4500mPa・s以上である、デリバリー用複合粒子。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記ゲル粒子が物理架橋されたゲル粒子である、請求項1に記載のデリバリー用複合粒子。
【請求項3】
前記ゲル粒子がゼラチンまたはコラーゲンを含む、請求項1に記載のデリバリー用複合粒子。
【請求項4】
前記ゼラチンまたはコラーゲンの濃度が、前記ゲル粒子100質量%に対して、3質量%以上である、請求項3に記載のデリバリー用複合粒子。
【請求項5】
前記疎水性粒子がシリカ粒子である、請求項1に記載のデリバリー用複合粒子。
【請求項6】
ゲル化形成剤を含む溶液にデリバリー対象物を添加して、ゲル粒子調製液を調製する調製工程と、
前記ゲル粒子調製液の液滴の表面を疎水性粒子で被覆した後に、当該液滴をゲル化する、または、前記ゲル粒子調製液の液滴をゲル化してゲル粒子を得た後に、ゲル粒子表面を疎水性粒子で被覆する、被覆工程と、を含む、デリバリー用複合粒子の製造方法。
【請求項7】
前記ゲル粒子の20℃における粘度が4500mPa・s以上である、請求項6に記載の製造方法。
【請求項8】
疎水性粒子を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載のデリバリー用複合粒子を製造するための製造キット。
【請求項9】
ゲル化形成剤をさらに含む、請求項8に記載の製造キット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、デリバリー用複合粒子、ならびにその製造方法およびその製造キットに関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
リキッドマーブルは疎水性粒子によって液滴が内包された材料である。デリバリー用担体もしくはカプセル等としての使用、または、微生物培養等への応用が期待されており、リキッドマーブルの研究開発が近年活発に進められている。
【0003】
例えば、特許文献1には、生体触媒と、水と、増粘剤とを含有し、25℃における粘度が400mPa・s以上4,000mPa・s以下であるリキッドマーブル用液体が外添粒子により内包されてなる、リキッドマーブルが開示されている。当該増粘剤の例として、多糖類が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、有機溶媒(テトラエチルペンタミンまたはポリエチレンイミン)が疎水性シリカナノ粒子により内包されたリキッドマーブルが開示されている。また、当該リキッドマーブルはCO

捕捉材料として使用し得ることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-27274号公報
【非特許文献】
【0006】
NATURE COMMUNICATIONS (2019) 10:1854
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1のリキッドマーブルは、力学強度が低く、取り扱い性に課題がある。また、特許文献2のリキッドマーブルは、内包される液体がポリエチレンイミン等の有機溶媒であり、生体適合性に課題がある。また、特許文献2のリキッドマーブルに内包される液体はゲル化されていないため、力学強度が低い懸念がある。
【0008】
本発明の一態様は、力学強度が向上されたリキッドマーブル様粒子の実現を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは鋭意検討した結果、液体をゲル化して得られたゲル粒子を疎水性粒子で被覆することによって得られる複合粒子について、力学強度が向上していることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るデリバリー用複合粒子は、デリバリー対象物を含むゲル粒子と、前記ゲル粒子を被覆する疎水性粒子と、を含み、前記ゲル粒子の20℃における粘度が4500mPa・s以上である、デリバリー用複合粒子である。
(【0011】以降は省略されています)

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