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公開番号2025150555
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024051492
出願日2024-03-27
発明の名称油性インクジェットインク
出願人理想科学工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09D 11/36 20140101AFI20251002BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】プリンタのローラ汚れを低減でき、記録媒体の汚染が生じ難い油性インクジェットインクを提供することを課題とする。
【解決手段】顔料(A)及び樹脂(B)を含む着色樹脂粒子と、非水系溶剤とを含み、前記樹脂(B)が、水酸基価が80mgKOH/g以上の樹脂(b1)と、水酸基価が60mgKOH/g以下のウレタン樹脂(b2)を含む、油性インクジェットインク。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
顔料(A)及び樹脂(B)を含む着色樹脂粒子と、非水系溶剤とを含み、
前記樹脂(B)が、水酸基価が80mgKOH/g以上の樹脂(b1)と、水酸基価が60mgKOH/g以下のウレタン樹脂(b2)を含む、油性インクジェットインク。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記樹脂(b1)の水酸基価が100mgKOH/g以上である、請求項1記載の油性インクジェットインク。
【請求項3】
前記樹脂(b1)が、(メタ)アクリル樹脂(b1-1)又はウレタン樹脂(b1-2)の少なくとも一つを含む、請求項1又は2記載の油性インクジェットインク。
【請求項4】
前記樹脂(b1)が(メタ)アクリル樹脂(b1-1)を含み、前記(メタ)アクリル樹脂(b1-1)の酸価が100mgKOH/g以上である、請求項3記載の油性インクジェットインク。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は油性インクジェットインクに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェット記録方式は、流動性の高いインクジェットインクを微細なノズルから液滴として噴射し、ノズルに対向して置かれた記録媒体に画像を記録するものであり、低騒音で高速印字が可能であることから、近年急速に普及している。このようなインクジェット記録方式に用いられるインクとして、水を主溶媒として含有する水性インク、重合性モノマーを主成分として高い含有量で含有する紫外線硬化型インク(UVインク)、ワックスを主成分として高い含有量で含有するホットメルトインク(固体インク)とともに、非水系溶剤を主溶媒として含有する、いわゆる非水系インクが知られている。非水系インクは、主溶媒が揮発性の有機溶剤であるソルベントインク(溶剤系インク)と、主溶媒が低揮発性あるいは不揮発性の有機溶剤である油性インク(オイル系インク)に分類できる。ソルベントインクは主に有機溶剤の蒸発によって記録媒体上で乾燥するのに対して、油性インクは記録媒体への浸透が主となって乾燥する。
【0003】
油性インクジェットインクに関する技術として、特許文献1には、着色樹脂粒子、塩基性分散剤、及び非水系溶剤を含み、着色樹脂粒子が、色材、所定の単位によって特定される(メタ)アクリル系樹脂を含む着色樹脂粒子分散体及びこれを含むインクジェットインクにより、インクの定着性と発色性とを改善した技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-053069号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
油性インクは有機溶剤が記録媒体に浸透することが主となって乾燥するが、プリンタの高速印刷化に伴い、印刷速度に乾燥が追い付かず、記録媒体に形成された画像のインクがプリンタの搬送ローラのローラ面に付着することがあった。このことにより、後続の記録媒体がこの付着したインクで汚染されてしまう問題があった。このように記録媒体が汚染される現象をローラ転写汚れという。連続して多数枚の印刷を行う場合、ローラの汚れが蓄積してローラ転写汚れも悪化する傾向がある。
【0006】
本開示は、プリンタのローラ汚れを低減でき、記録媒体の汚染が生じ難い油性インクジェットインクを提供することを課題の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一実施形態は、顔料(A)及び樹脂(B)を含む着色樹脂粒子と、非水系溶剤とを含み、前記樹脂(B)が、水酸基価が80mgKOH/g以上の樹脂(b1)と、水酸基価が60mgKOH/g以下のウレタン樹脂(b2)を含む、油性インクジェットインクに関する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、プリンタのローラ汚れを低減でき、記録媒体の汚染が生じ難い油性インクジェットインクを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明のいくつかの実施形態について詳しく説明するが、本開示はこれらの実施形態に限定されるものではない。
【0010】
以下、油性インクジェットインクを「インク」又は「油性インク」とも記す。本開示において、(メタ)アクリル樹脂は、アクリル酸、メタクリル酸、及びこれらの誘導体を単独で又は組み合わせて重合した樹脂を総称して意味する。(メタ)アクリル酸、及び(メタ)アクリル酸エステルは、それぞれアクリル酸及びメタクリル酸を総称して意味し、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルを総称して意味する。本開示において、顔料を分散させるための分散剤を顔料分散剤と表記する。本開示において、着色樹脂粒子を分散させるための分散剤を樹脂粒子用分散剤と表記する。
(【0011】以降は省略されています)

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