意匠ウォッチ

発行日2025-08-18
公報種別意匠公報(S)
登録番号1806180
登録日2025-08-06
意匠に係る物品枕
意匠分類C1-1100(寝具、床敷物、カーテン等)
出願番号2024026570
出願日2024-12-05
意匠権者株式会社MOGU
代理人
意匠に係る物品の説明本物品は、内部に粒子状の充填材(例えば発泡ビーズ)が封入されることにより変形可能な本体を有する枕(半身枕)である。本物品は、参考図1に示されるように、使用者が本物品上に仰向けに寝ることで、粒子状の充填材の流動性により、お尻下部の圧力を受けた充填材が乗った人の外形に沿って移動し、使用者を柔らかく包み込むように保持する形状を備えている。加えて、本物品は、参考図2に示されるように、使用者が本物品上に横向けに寝ても、使用者を柔らかく包み込むように保持する形状を備えている。お尻下部に存在する充填材は、本物品上で寝返りを打った際、ボールベアリングのような転動体の役割を果たすことで、寝返りを容易に行い得る。そのため寝返りを打つことが困難な人が、同じ姿勢をとることで接触面に生じる褥瘡を予防できる。加えて、要介護者の体位変換に必要な介護者の力を低減できるため、介護者の腰痛の発生を抑制できる。本物品は、平面図、斜視図及び参考図3に示すように、頭側の外形が緩やかな曲面を形成した形状を有している。この形状を有していることで、内部の充填材がほぼ均一な力で頭を含む上半身を柔らかく包み込むことが可能となっている。緩やかな曲面を形成していない場合、包み込む圧力が均一とはならないので、軟らかさに欠けることになる。本物品は、平面図、A-A断面端面図及びB-B断面端面図に示すように、平面図の中央部に充填材が流動可能な連通部が設けられている。この連通部を介して、変化した状態の斜視図1及び参考図4に示すように、頭側に充填材を移動させたり、変化した状態の斜視図2及び参考図5に示すように、お尻側に充填材を移動させたりすることができる。充填材の移動により、使用者の好みに応じて枕の高さを変形させることができる。本物品では、参考図1に示されているように、使用者の体全体の重心(身体重心)が位置するお尻下部で底付きし、一方、肩から頭にかけて及び太ももの下部には充填材が存在することで、上がった状態となる。この状態では、腰が適度に曲がった姿勢となる。この姿勢は、胎児姿勢(膝を軽く胸に引き寄せ、背中を少しだけ丸めた姿勢)に近く、癒し付与性の向上及び睡眠の質の向上により有効であると考えられる。胎児姿勢をとることで赤ちゃんが泣き止むように、大人になっても体や心の緊張がほぐれ、安心させる効果を本物品は有している。また、この姿勢は、無重力状態での宇宙飛行士が最も負担のかからない姿勢である中立姿勢に相当するともいえる。即ち、無重力状態では、背中がやや曲がり、太ももが上がった姿勢となり、筋肉の緊張や背骨にかかる負担が最小限になることが知られている。この中立姿勢を本物品は取ることができる。本物品は、参考図6に示すように、カバーを装着することも可能である。図中、点線は、縫い目を意味する参考線である。
意匠の説明左側面図は右側面図と、底面図は平面図と、それぞれ対称に表れるので、左側面図及び底面図を省略した。実線で表した部分が、意匠登録を受けようとする部分である。

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