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公開番号2025033289
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023138909
出願日2023-08-29
発明の名称タイヤ
出願人横浜ゴム株式会社
代理人清流国際弁理士法人,個人,個人
主分類B60C 13/00 20060101AFI20250306BHJP(車両一般)
要約【課題】優れたブロック耐久性を確保しながら悪路走破性能の更なる向上を可能にしたタイヤを提供する。
【解決手段】
トレッド部1のショルダー領域に複数のショルダーブロック12を設け、ショルダー領域のタイヤ幅方向外側に隣接するサイド領域に複数のサイドブロック13を設け、タイヤ周方向に隣り合う2つ以上のショルダーブロック12からなるブロック群のタイヤ幅方向外側の位置に1つのサイドブロック13を配置し、ショルダーブロック12のそれぞれの側面に、タイヤ周方向に沿って延在する第一凹部21および第二凹部22と、これらを接続してタイヤ周方向に対して傾斜して延在する第三凹部23とからなる屈曲凹部20を設け、サイドブロック13のそれぞれの表面に、タイヤ周方向に沿って延在する第一凸部31および第二凸部32と、これらを接続してタイヤ周方向に対して傾斜して延在する第三凸部33とからなる屈曲凸部を設ける。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部とを備えたタイヤにおいて、
前記トレッド部の表面に、タイヤ赤道の両側でタイヤ周方向に沿って延在する一対の主溝を有し、
前記主溝のタイヤ幅方向外側に位置するショルダー領域に、前記主溝からタイヤ幅方向外側に向かって延在してタイヤ周方向に間隔を置いて配置された複数本のショルダーラグ溝と、前記主溝と前記ショルダーラグ溝とによって区画されてタイヤ周方向に沿って配列された複数のショルダーブロックとが設けられ、
前記ショルダー領域のタイヤ幅方向外側に隣接するサイド領域に前記サイドウォール部の外表面から隆起する複数のサイドブロックが設けられ、タイヤ周方向に隣り合う前記サイドブロックの間に前記ショルダーラグ溝に接続してタイヤ径方向に沿って延在するサイド溝が設けられ、
タイヤ周方向に隣り合う2つ以上の前記ショルダーブロックからなるブロック群のタイヤ幅方向外側の位置に1つの前記サイドブロックが配置され、
前記ショルダーブロックのそれぞれの側面には、前記側面の他の部分よりも窪んだ屈曲凹部が設けられ、前記屈曲凹部はそれぞれ、タイヤ周方向に沿って延在する第一凹部および第二凹部と、前記第一凹部と前記第二凹部とを接続してタイヤ周方向に対して傾斜して延在する第三凹部とからなり、
前記サイドブロックのそれぞれの表面には、前記表面の他の部分よりも隆起した屈曲凸部が設けられ、前記屈曲凸部はそれぞれ、タイヤ周方向に沿って延在する第一凸部および第二凸部と、前記第一凸部と前記第二凸部とを接続してタイヤ周方向に対して傾斜して延在する第三凸部とからなることを特徴とするタイヤ。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記第一凹部が前記ショルダーブロックのタイヤ周方向一方側に隣接するショルダーラグ溝に開口し、前記第二凹部が前記ショルダーブロックのタイヤ周方向他方側に隣接するショルダーラグ溝に開口することを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記第一凸部が前記サイドブロックのタイヤ周方向一方側に隣接するサイド溝に接続し、前記第二凸部が前記サイドブロックのタイヤ周方向他方側に隣接するサイド溝に接続することを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記第一凸部および前記第二凸部の一方のタイヤ周方向長さが他方の周方向長さよりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項5】
前記ショルダーブロックの側面に対する前記屈曲凹部の深さが0.5mm~2.0mmであることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項6】
前記サイドブロックの表面に対する前記屈曲凸部の高さが0.5mm~15mmであることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記第三凹部がタイヤ周方向に対して成す角度が20°~50°であることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項8】
前記第三凸部がタイヤ周方向に対して成す角度が30°~60°であることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項9】
前記第三凹部と前記第三凸部とがタイヤ周方向に対して同方向に傾斜し、そのタイヤ周方向に対する傾斜角度の差が15°以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項10】
前記第二凸部が前記サイドブロックのタイヤ径方向最内側に位置し、前記第一凸部が前記第二凸部よりもタイヤ径方向外側に位置する一方で、前記第一凸部および前記第三凸部に囲まれた位置に前記屈曲凸部よりも凹んだ前記サイドブロックの表面が存在することを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、未舗装路等を走行することを意図したタイヤに関し、更に詳しくは、優れたブロック耐久性を確保しながら悪路走破性能の更なる向上を可能にしたタイヤに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
舗装路面に加えて、未舗装路(不整地、泥濘地、砂地、岩場等)を走行することを想定したタイヤ(例えば、オールテレーンタイヤ、全地形型タイヤ等)は、様々な路面における走行性能に優れることが求められ、特に、優れたオフロード性能(悪路走破性能)を備えることが求められる。このようなタイヤでは、舗装路面で路面に接触するトレッド部だけでなく、未舗装路で路面上の泥、雪、砂、石、岩等(以下、これらを総称して「泥等」と言う)と接触する可能性のあるサイド領域(トレッド部とサイドウォール部の間に位置する領域)に凹凸(サイドブロック等)を設け、これによって泥等を噛み込んでトラクション性能を得ることが行われている(例えば、特許文献1,2を参照)。近年、タイヤに対する要求性能が高度化しており、悪路走破性能の更なる改善が求められている。また、サイドブロックは未舗装路(悪路)において路面上の石、岩、異物等によって損傷を受けやすい傾向があるので耐久性を確保することも求められている。そのため、耐久性(特にブロック耐久性)を確保しながら悪路走破性能を向上し、これら性能を高度に両立することが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017‐124733号公報
特開2020‐044882号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、優れたブロック耐久性を確保しながら悪路走破性能の更なる向上を可能にしたタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するための本発明のタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部とを備えたタイヤにおいて、前記トレッド部の表面に、タイヤ赤道の両側でタイヤ周方向に沿って延在する一対の主溝を有し、前記主溝のタイヤ幅方向外側に位置するショルダー領域に、前記主溝からタイヤ幅方向外側に向かって延在してタイヤ周方向に間隔を置いて配置された複数本のショルダーラグ溝と、前記主溝と前記ショルダーラグ溝とによって区画されてタイヤ周方向に沿って配列された複数のショルダーブロックとが設けられ、前記ショルダー領域のタイヤ幅方向外側に隣接するサイド領域に前記サイドウォール部の外表面から隆起する複数のサイドブロックが設けられ、タイヤ周方向に隣り合う前記サイドブロックの間に前記ショルダーラグ溝に接続してタイヤ径方向に沿って延在するサイド溝が設けられ、タイヤ周方向に隣り合う2つ以上の前記ショルダーブロックからなるブロック群のタイヤ幅方向外側の位置に1つの前記サイドブロックが配置され、前記ショルダーブロックのそれぞれの側面には、前記側面の他の部分よりも窪んだ屈曲凹部が設けられ、前記屈曲凹部はそれぞれ、タイヤ周方向に沿って延在する第一凹部および第二凹部と、前記第一凹部と前記第二凹部とを接続してタイヤ周方向に対して傾斜して延在する第三凹部とからなり、前記サイドブロックのそれぞれの表面には、前記表面の他の部分よりも隆起した屈曲凸部が設けられ、前記屈曲凸部はそれぞれ、タイヤ周方向に沿って延在する第一凸部および第二凸部と、前記第一凸部と前記第二凸部とを接続してタイヤ周方向に対して傾斜して延在する第三凸部とからなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明のタイヤは、サイド領域に複数のサイドブロックを設けるにあたって、タイヤ周方向に隣り合う2つ以上のショルダーブロックからなるブロック群のタイヤ幅方向外側の位置に1つのサイドブロックが配置されているので、ブロック群およびサイドブロックからなる全体が実質的に大きなブロックとして機能し、これによりブロック耐久性を向上することができる。また、各ショルダーブロックに第一~第三凹部からなる屈曲凹部が設けられ、且つ各サイドブロックに第一~第三凸部からなる屈曲凸部が設けられているので、ショルダーブロックの側面からサイドブロックの表面に亘る領域の凹凸形状が複雑化し、これにより未舗装路では泥等を効率的に噛み込むことができ、トラクション性能を向上し、優れた悪路走破性能を発揮することができる。特に、屈曲凹部および屈曲凸部がそれぞれタイヤ周方向に沿って延在する部分(第一凹部および第二凹部、第一凸部および第二凸部)とタイヤ周方向に対して傾斜して延在する部分(第三凹部、第三凸部)を含んでいるので、様々な方向に対してエッジ効果を発揮し、トラクション性能を効率的に高めることができる。これらの協働により、ブロック耐久性と悪路走破性能を高度に両立することができる。
【0007】
本発明においては、第一凹部がショルダーブロックのタイヤ周方向一方側に隣接するショルダーラグ溝に開口し、第二凹部がショルダーブロックのタイヤ周方向他方側に隣接するショルダーラグ溝に開口することが好ましい。これにより屈曲凹部の両端がショルダーラグ溝に連通するので屈曲凹部内の泥等を排出しやすくなり、それによるトラクション性能の改善を見込むことができる。
【0008】
本発明においては、第一凸部がサイドブロックのタイヤ周方向一方側に隣接するサイド溝に接続し、第二凸部がサイドブロックのタイヤ周方向他方側に隣接するサイド溝に接続することが好ましい。これにより屈曲凸部がサイドブロックの全幅(周方向の一端から他端の全域)に亘って延在するので、サイドブロックの剛性を高めることができ、トラクション性能を向上するには有利になる。
【0009】
本発明においては、第一凸部および第二凸部の一方のタイヤ周方向長さが他方の周方向長さよりも大きい仕様にすることもできる。このように第一凸部と第二凸部の長さが異なることで、屈曲凸部の凹凸が複雑化し、トラクション性能を向上するには有利になる。
【0010】
本発明においては、ショルダーブロックの側面に対する屈曲凹部の深さが0.5mm~2.0mmであることが好ましい。これにより、ブロック耐久性と悪路走破性能を両立するには有利になる。
(【0011】以降は省略されています)

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