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公開番号
2025070508
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2023180877
出願日
2023-10-20
発明の名称
タイヤ成形用金型およびそれを用いたタイヤの製造方法ならびにタイヤ
出願人
横浜ゴム株式会社
代理人
清流国際弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
B29C
33/02 20060101AFI20250424BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】製造時の排気性を確保しながら外観不良を防止することを可能にしたタイヤ成形用金型およびそれを用いたタイヤの製造方法ならびにタイヤを提供する。
【解決手段】サイドウォール部2の外表面に、サイドウォール部2の外表面から隆起した凸部9’の頂面の形状によって文字、図形、または記号を描写する表示物9を備えたタイヤを成形するためのタイヤ成形用金型において、凸部9を形成するための凹部30と、該凹部30の内面に開口するように形成されたエア抜き用のスリット31とを設ける。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
サイドウォール部の外表面に、前記サイドウォール部の外表面から隆起した凸部の頂面の形状によって文字、図形、または記号を描写する表示物を備えたタイヤを成形するためのタイヤ成形用金型において、
前記凸部を形成するための凹部と、該凹部の内面に開口するように形成されたエア抜き用のスリットとを備えることを特徴とするタイヤ成形用金型。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
前記スリットの幅が0.01mm~0.5mmであることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ成形用金型。
【請求項3】
前記スリットの長さの合計が、前記凸部の頂面の輪郭線の長さの20%~200%であることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ成形用金型。
【請求項4】
前記スリットが形成された替え駒と、該替え駒を嵌合させる固定穴とを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ成形用金型。
【請求項5】
請求項1または2に記載のタイヤ成形用金型を用いたタイヤの製造方法であって、未加硫状態のタイヤを成形し、該タイヤを前記タイヤ成形用金型内で加硫することを特徴とするタイヤの製造方法。
【請求項6】
前記未加硫状態のタイヤの前記表示物に対応する部分を、前記サイドウォール部を構成する黒色ゴムと異なる色を有する異色ゴム層と、該異色ゴム層を覆う黒色ゴムからなるカバーゴム層とが積層した構造にし、前記表示物をサイドウォール部の表面から隆起した前記凸部として形成した後に、前記凸部の表面の少なくとも前記カバーゴム層を研磨して除去することにより前記異色ゴム層を露出させて、異色ゴムからなる前記表示物を形成することを特徴とする請求項5に記載のタイヤの製造方法。
【請求項7】
サイドウォール部の外表面に、前記サイドウォール部の外表面から隆起した凸部の頂面の形状によって文字、図形、または記号を描写する表示物を備えたタイヤであって、前記凸部の表面の少なくとも一部にエア抜き用のスリットの痕跡を有することを特徴とするタイヤ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、サイドウォール部の外表面に文字、図形、または記号を描写する表示物を備えたタイヤを成形するためのタイヤ成形用金型およびそれを用いたタイヤの製造方法ならびにタイヤに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
タイヤのサイドウォール部の外表面には、メーカー名やブランド名などを表示するための表示物が形成される場合がある。このような表示物は、主として、サイドウォール部の外表面から隆起した凸部として構成され、その凸部の頂面の形状によって文字、図形、または記号を描写する(例えば、特許文献1を参照)。このようなタイヤを製造するためのタイヤ成形用金型には凸部に対応する凹部が形成されるが、この凹部内に溜まったエアを金型外部に排気し、適切な形状の凸部を得るために、凹部内にベントホール(細い排気孔)を設けることがある。しかしながら、ベントホールを用いて排気を行うと、ベントホールにゴムが流れ込み、凸部の表面に髭状の突起であるスピューが発生する虞がある。このようなスピューは製品タイヤとして出荷される前に切除されるが、スピューを切除しても凸部の表面にスピューを切除した痕跡(カット痕)が残る虞がある。つまり、スピューの根元部分が微細な円柱状の突起として残存する可能性がある。このようなカット痕が存在すると凸部で構成された表示物の外観が悪くなるという問題がある。そのため、製造時における排気性を確保しながら外観不良を防止するための対策が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018‐114732号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、製造時の排気性を確保しながら外観不良を防止することを可能にしたタイヤ成形用金型およびそれを用いたタイヤの製造方法ならびにタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するための本発明のタイヤ成形用金型は、サイドウォール部の外表面に、前記サイドウォール部の外表面から隆起した凸部の頂面の形状によって文字、図形、または記号を描写する表示物を備えたタイヤを成形するためのタイヤ成形用金型において、前記凸部を形成するための凹部と、該凹部の内面に開口するように形成されたエア抜き用のスリットとを備えることを特徴とする。
【0006】
上記目的を達成するための本発明のタイヤの製造方法は、上記タイヤ成形用金型を用いたタイヤの製造方法であって、未加硫状態のタイヤを成形し、該タイヤを前記タイヤ成形用金型内で加硫することを特徴とする。
【0007】
また、上記目的を達成するための本発明のタイヤは、サイドウォール部の外表面に、前記サイドウォール部の外表面から隆起した凸部の頂面の形状によって文字、図形、または記号を描写する表示物を備えたタイヤであって、前記凸部の表面の少なくとも一部にエア抜き用のスリットの痕跡を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明のタイヤ成形用金型は、上記のように、サイドウォール部の外表面に、前記サイドウォール部の外表面から隆起した凸部の頂面の形状によって文字、図形、または記号を描写する表示物を備えたタイヤを製造するためのものであるが、凸部を成形するための凹部内に溜まったエアを金型外部に排気するために、従来のベントホールではなくスリットを設けているので、排気性を良好に確保しながら外観不良を防止することができる。即ち、従来のベントホールでは、ベントホールにゴムが流れ込んでスピューが発生する虞があり、スピューを切除してもカット痕(微細な円柱状の突起として残存するスピューの根元部分)が存在する可能性があったが、スリットは微細な隙間であるためゴムが流れ込みにくく、またスリット内に流れ込んだゴムに起因してスリットの痕跡が残存しても、微細な幅の線状の痕跡が残るだけであるため、外観を損なうことは無く、外観不良を防止することができる。
【0009】
また、本発明のタイヤの製造方法は上述の本発明のタイヤ成形用金型を用いているため、加硫時に金型内(特に凹部内)に残存するエアはスリットを介して効率的に金型外に排気できる。このとき、スリットは前述のように微細な隙間であるためゴムが実質的に流れ込まず、またスリット内に流れ込んだゴムに起因してスリットの痕跡が残存しても、タイヤにおいては微細な幅の線状の痕跡が残るだけであるため、外観を損なうことは無く、外観不良を防止することができる。
【0010】
更に、本発明のタイヤ成形用金型により製造されたタイヤ(本発明のタイヤ)は、従来のベントホールを備えた金型で表示物が成形されたタイヤのように表示物の外観や視認性を損なうほどの痕跡は残存せず、前述のように凸部の表面の少なくとも一部にエア抜き用のスリットの痕跡を有するだけである。即ち、表示物(凸部)の一部にエア抜き用のスリットの痕跡が残存しても、スリットの痕跡は前述のように微細な幅の線状の痕跡であるので、スリットの痕跡によって表示物(凸部)の形状が外観や視認性が損なわれることはない。
(【0011】以降は省略されています)
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