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公開番号2025054387
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-08
出願番号2023163440
出願日2023-09-26
発明の名称バッキング材
出願人三菱鉛筆株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H04R 17/00 20060101AFI20250331BHJP(電気通信技術)
要約【課題】本発明では、超音波の減衰率及び熱伝導性を兼ね備えた新規なバッキング材を提供する。
【解決手段】図1(a)及び(b)に示すように、本発明のバッキング材10は、板状のバッキング材10であって、
樹脂部12、及び複数の結晶性炭素部14を有し、
前記結晶性炭素部14が、それぞれ前記バッキング材10の第1の面Aから前記第1の面Aに対向する第2の面Bに向かう方向で配置されており、かつ
前記樹脂部12の含有率が、30体積%以上80体積%以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
板状のバッキング材であって、
樹脂部、及び複数の結晶性炭素部を有し、
前記結晶性炭素部が、それぞれ前記バッキング材の第1の面から前記第1の面に対向する第2の面に向かう方向で配置されており、かつ
前記樹脂部の含有率が、30体積%以上80体積%以下である、
バッキング材。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記結晶性炭素部を構成する結晶性炭素のグラフェン構造が、前記バッキング材の厚さ方向に配向している、請求項1に記載のバッキング材。
【請求項3】
複数の前記結晶性炭素部がそれぞれ面状の領域を有しており、かつ前記面状の領域が、前記バッキング材の第1の面から前記第1の面に対向する第2の面に向かう方向で互いに略平行に配置されており、かつ
前記樹脂部が、隣接する2つの前記結晶性炭素部の間に介在している、
請求項1又は2に記載のバッキング材。
【請求項4】
複数の前記結晶性炭素部がそれぞれ棒状の領域を有しており、かつ前記棒状の領域が、前記バッキング材の第1の面から前記第1の面に対向する第2の面に向かう方向で互いに略平行に配置されており、かつ
前記樹脂部が、隣接する2つの前記結晶性炭素部の間に介在している、
請求項1又は2に記載のバッキング材。
【請求項5】
JIS R1611-2010に準拠する熱伝導率が、35.0W/m・K以上である、請求項1又は2に記載のバッキング材。
【請求項6】
音響インピーダンスが、2.0~6.0Mraylである、請求項1又は2に記載のバッキング材。
【請求項7】
前記結晶性炭素部のラマンスペクトルのピーク比(G/D)が2.0以上である、請求項1又は2に記載のバッキング材。
【請求項8】
周波数1MHzでの超音波減衰率が、1.5dB/mm以上である、請求項1又は2に記載のバッキング材。
【請求項9】
音響レンズ、音響整合層、圧電素子、及び請求項1又は2に記載のバッキング材をこの順で有する、超音波探触子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バッキング材に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
医療用の超音波診断装置や超音波画像検査装置は、対象物に対し超音波信号を送信し、その対象物内からの反射信号(エコー信号)を受信して当該対象物内を画像化する。これら超音波診断装置や超音波画像検査装置には、超音波信号送受信機能を有するアレイ式の超音波探触子が主に用いられている。
【0003】
超音波探触子は、上記の対象物側から、音響レンズ、音響整合層、圧電素子、及びバッキング材をこの順で具備している。かかる超音波探触子を構成するバッキング材は、感度を向上させるための超音波の良好な減衰性や、圧電素子の過熱を防止するための高い熱伝導性等の性能が求められている。かかるバッキング材として、種々のものが提案されている。
【0004】
特許文献1では、多孔質アモルファス炭素から実質的に成る、超音波探触子用バッキング材が開示されている。
【0005】
特許文献2では、圧電素子と、前記圧電素子に対して一方向側に配置された、マトリックス樹脂および熱伝導性粒子を含むバッキング材とを有し、前記バッキング材の厚さ方向と水平方向の熱伝導率の比は、3以上である、超音波プローブが開示されている。特許文献2では、この熱伝導性粒子として、種々の金属単体及び金属化合物粒子が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2019-193151号公報
特開2021-062170号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1のバッキング材によれば、超音波の良好な減衰性、良好な加工性、及び良好な耐経年劣化性が得られるものであるが、熱伝導性に関しては、改善の余地があった。
【0008】
また、特許文献2では、良好な熱伝導性は得られるものの、超音波の減衰率に関しては、改善の余地があった。
【0009】
そこで、本発明では、超音波の減衰率及び熱伝導性を兼ね備えた新規なバッキング材を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、鋭意検討したところ、以下の手段により上記課題を解決できることを見出して、本発明を完成させた。すなわち、本発明は、下記のとおりである:
〈態様1〉板状のバッキング材であって、
樹脂部、及び複数の結晶性炭素部を有し、
前記結晶性炭素部が、それぞれ前記バッキング材の第1の面から前記第1の面に対向する第2の面に向かう方向で配置されており、かつ
前記樹脂部の含有率が、30体積%以上80体積%以下である、
バッキング材。
〈態様2〉前記結晶性炭素部を構成する結晶性炭素のグラフェン構造が、前記バッキング材の厚さ方向に配向している、態様1に記載のバッキング材。
〈態様3〉複数の前記結晶性炭素部がそれぞれ面状の領域を有しており、かつ前記面状の領域が、前記バッキング材の第1の面から前記第1の面に対向する第2の面に向かう方向で互いに略平行に配置されており、かつ
前記樹脂部が、隣接する2つの前記結晶性炭素部の間に介在している、
態様1又は2に記載のバッキング材。
〈態様4〉複数の前記結晶性炭素部がそれぞれ棒状の領域を有しており、かつ前記棒状の領域が、前記バッキング材の第1の面から前記第1の面に対向する第2の面に向かう方向で互いに略平行に配置されており、かつ
前記樹脂部が、隣接する2つの前記結晶性炭素部の間に介在している、
態様1又は2に記載のバッキング材。
〈態様5〉JIS R1611-2010に準拠する熱伝導率が、35.0W/m・K以上である、態様1~4のいずれか一項に記載のバッキング材。
〈態様6〉音響インピーダンスが、2.0~6.0Mraylである、態様1~5のいずれか一項に記載のバッキング材。
〈態様7〉前記結晶性炭素部のラマンスペクトルのピーク比(G/D)が2.0以上である、態様1~6のいずれか一項に記載のバッキング材。
〈態様8〉周波数1MHzでの超音波減衰率が、1.5dB/mm以上である、態様1~7のいずれか一項に記載のバッキング材。
〈態様9〉音響レンズ、音響整合層、圧電素子、及び態様1~8のいずれか一項に記載のバッキング材をこの順で有する、超音波探触子。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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