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公開番号
2025062694
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-15
出願番号
2023171882
出願日
2023-10-03
発明の名称
被膜を備える摺動部品及び被膜の形成方法
出願人
株式会社IHI
,
学校法人 名城大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C23C
28/02 20060101AFI20250408BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約
【課題】被膜を備える摺動部品において、摩擦特性を向上させることである。
【解決手段】被膜を備える摺動部品10は、金属材料で形成される摺動部品12と、摺動部品12の摺動面に設けられる被膜14と、を備え、被膜14は、Sn及びAgで形成されており、Ag
3
Snを含むSn-Ag層16を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
被膜を備える摺動部品であって、
金属材料で形成される摺動部品と、
前記摺動部品の摺動面に設けられる被膜と、
を備え、
前記被膜は、Sn及びAgで形成されており、Ag
3
Snを含むSn-Ag層を有する、被膜を備える摺動部品。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の被膜を備える摺動部品であって、
前記Sn-Ag層は、Sn及びAgの固溶体で形成されるSn-Ag固溶体層と、前記Sn-Ag固溶体層に含まれるAg
3
Sn相と、を有する、被膜を備える摺動部品。
【請求項3】
請求項1に記載の被膜を備える摺動部品であって、
前記Sn-Ag層は、Sn及びAgの固溶体で形成されるSn-Ag固溶体層と、前記Sn-Ag固溶体層の前記摺動面側に設けられ、Ag
3
Snで形成されるAg
3
Sn層と、を有する、被膜を備える摺動部品。
【請求項4】
請求項1に記載の被膜を備える摺動部品であって、
前記Sn-Ag層は、Agで形成されるAg層と、前記Ag層の前記摺動面側に設けられ、Ag
3
Snで形成されるAg
3
Sn層と、を有する、被膜を備える摺動部品。
【請求項5】
請求項4に記載の被膜を備える摺動部品であって、
前記Sn-Ag層は、更に、前記Ag
3
Sn層の前記摺動面側に設けられ、Snで形成されるSn層を有する、被膜を備える摺動部品。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1つに記載の被膜を備える摺動部品であって、
前記被膜は、前記Sn-Ag層の前記摺動面側に設けられ、Cu及びSnで形成されており、Cu
6
Sn
5
を含むCu-Sn層を有する、被膜を備える摺動部品。
【請求項7】
請求項6に記載の被膜を備える摺動部品であって、
前記Cu-Sn層は、Cu及びSnの固溶体で形成されるCu-Sn固溶体層と、前記Cu-Sn固溶体層に含まれるCu
6
Sn
5
相と、を有する、被膜を備える摺動部品。
【請求項8】
請求項6に記載の被膜を備える摺動部品であって、
前記Cu-Sn層は、Cu
6
Sn
5
で形成されるCu
6
Sn
5
層のみで構成されている、被膜を備える摺動部品。
【請求項9】
被膜の形成方法であって、
金属材料で形成される摺動部品の摺動面に、Snで形成されるSn膜を形成するSn膜形成工程と、
前記Sn膜の表面に、Agで形成されるAg膜を形成するAg膜形成工程と、
前記Sn膜及び前記Ag膜を熱処理して、Sn及びAgで形成されており、Ag
3
Snを含むSn-Ag層を形成する熱処理工程と、
を備える、被膜の形成方法。
【請求項10】
被膜の形成方法であって、
金属材料で形成される摺動部品の摺動面に、Cuで形成されるCu膜を形成するCu膜形成工程と、
前記Cu膜の表面に、Snで形成されるSn膜を形成するSn膜形成工程と、
前記Sn膜の表面に、Agで形成されるAg膜を形成するAg膜形成工程と、
前記Cu膜と前記Sn膜と前記Ag膜とを熱処理して、Sn及びAgで形成されており、Ag
3
Snを含むSn-Ag層と、前記Sn-Ag層の前記摺動面側に設けられ、Cu及びSnで形成されており、Cu
6
Sn
5
を含むCu-Sn層と、を形成する熱処理工程と、
を備える、被膜の形成方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、被膜を備える摺動部品及び被膜の形成方法に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車用エンジン部品や航空機用エンジン部品等の機械部品には、軸受等の摺動部品が用いられている。このような摺動部品は、摩擦特性を高めるために、相手材との摺動面に低摩擦材料であるSn(錫)めっきを施すことが行われている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-77968号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、自動車用エンジンや航空機用エンジン等の高性能化に伴って、摺動部品は、高圧等の厳しい摺動環境に曝されている。このことから摺動部品に被覆される被膜には、相手材との摩擦特性を向上させるために、より低摩擦の摺動特性に優れる被膜が望まれている。
【0005】
そこで本開示の目的は、摩擦特性を向上させることが可能な被膜を備える摺動部品及び被膜の形成方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る被膜を備える摺動部品は、金属材料で形成される摺動部品と、前記摺動部品の摺動面に設けられる被膜と、を備え、前記被膜は、Sn及びAgで形成されており、Ag
3
Snを含むSn-Ag層を有する。
【0007】
本開示に係る被膜を備える摺動部品において、前記Sn-Ag層は、Sn及びAgの固溶体で形成されるSn-Ag固溶体層と、前記Sn-Ag固溶体層に含まれるAg
3
Sn相と、を有していてもよい。
【0008】
本開示に係る被膜を備える摺動部品において、前記Sn-Ag層は、Sn及びAgの固溶体で形成されるSn-Ag固溶体層と、前記Sn-Ag固溶体層の前記摺動面側に設けられ、Ag
3
Snで形成されるAg
3
Sn層と、を有していてもよい。
【0009】
本開示に係る被膜を備える摺動部品において、前記Sn-Ag層は、Agで形成されるAg層と、前記Ag層の前記摺動面側に設けられ、Ag
3
Snで形成されるAg
3
Sn層と、を有していてもよい。
【0010】
本開示に係る被膜を備える摺動部品において、前記Sn-Ag層は、更に、前記Ag
3
Sn層の前記摺動面側に設けられ、Snで形成されるSn層を有していてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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