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公開番号
2025075209
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023186208
出願日
2023-10-31
発明の名称
表面被覆品及びその製造方法
出願人
日産自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B32B
3/30 20060101AFI20250508BHJP(積層体)
要約
【課題】積層造形物の形状によらず、表面を平滑化した表面被覆品及びその製造方法を提供する。
【解決手段】表面被覆品は、積層造形物と、積層造形物の表面の凹部を埋める被覆膜を備える。被覆膜が、凹部に対応した凹形メニスカス構造部位を有する。凹部の深さに対する凹形メニスカス構造部位の厚さの比が、0.950以上である。凹部の角部における被覆膜の厚さが、3μm以下である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
積層造形物と、前記積層造形物の表面の凹部を埋める被覆膜を備えた表面被覆品であって、
前記被覆膜が、前記凹部に対応した凹形メニスカス構造部位を有し、
前記凹部の深さに対する前記凹形メニスカス構造部位の厚さの比が、0.950以上であり、
前記凹部の角部における前記被覆膜の厚さが、3μm以下である
ことを特徴とする表面被覆品。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
積層造形物と、前記積層造形物の表面の凹部を埋める被覆膜を備え、
前記被覆膜が、前記凹部に対応した凹形メニスカス構造部位を有し、
前記凹部の深さに対する前記凹形メニスカス構造部位の厚さの比が、0.950以上であり、
前記凹部の角部における前記被覆膜の厚さが、3μm以下である
表面被覆品を製造する方法であって、
前記積層造形物に被覆材を塗工する工程と、
前記被覆材の形状を前記被覆膜の形状にするために前記被覆材が塗工された積層造形物を静置する工程と、
前記被覆膜の形状にされた前記被覆材を前記被覆膜にするために前記被覆材を固化する工程と、有し、
前記積層造形物に被覆材を塗工する際に、前記凹部と前記被覆材とを次の式(1)
γL/ρgV≧800 ・・・(1)
(式中、γは前記被覆材の表面張力、Lは前記凹部の奥行きサイズ、ρは前記被覆材の密度、gは重力加速度、Vは前記凹部の体積を示す)
で表される関係を満足するように設定する
ことを特徴とする表面被覆品の製造方法。
【請求項3】
前記積層造形物の構成材に対する前記被覆材の接触角が、50°以下であることを特徴とする請求項2に記載の表面被覆品の製造方法。
【請求項4】
前記被覆材の25℃における粘度が、100mPa・s以下であることを特徴とする請求項2又は3に記載の表面被覆品の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、表面被覆品及びその製造方法に係り、さらに詳細には、積層造形物に対して被覆膜を形成して表面を平滑化した表面被覆品及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、光造形物表面の凹凸へそれ自身の表面張力作用により平滑固化する材料を塗布して厚膜を形成することによって表面の凹凸を平滑化した簡易型製作用マスターが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平5-337951号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らが、特許文献1に開示されたような厚膜の形成によって、例えば、自動車部品のような大面積を有する積層造形物や複雑な曲面を有する積層造形物の表面の凹凸を平滑化しようとしたところ、膜厚のバラツキに起因して表面を平滑化しにくいという新たな技術的課題を見出した。
【0005】
本発明は、このような新たな技術的課題に基づいてなされたものであって、積層造形物の形状によらず、表面を平滑化した表面被覆品及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、前記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、積層造形物の表面の凹部を埋める所定の被覆膜を設けることにより、前記目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明の表面被覆品は、積層造形物と、積層造形物の表面の凹部を埋める被覆膜を備える。
被覆膜が、凹部に対応した凹形メニスカス構造部位を有する。
凹部の深さに対する凹形メニスカス構造部位の厚さの比が、0.950以上である。
凹部の角部における被覆膜の厚さが、3μm以下である。
【0008】
また、本発明の表面被覆品の製造方法は、上述の本発明の表面被覆品を製造する方法である。
この製造方法は、積層造形物に被覆材を塗工する工程と、被覆材の形状を被覆膜の形状にするために被覆材が塗工された積層造形物を静置する工程と、被覆膜の形状にされた被覆材を被覆膜にするために被覆材を固化する工程と、を有する。
この製造方法においては、積層造形物に被覆材を塗工する際に、凹部と被覆材とを次の式(1)で表される関係を満足するように設定する。
γL/ρgV≧800 ・・・(1)
(式中、γは被覆材の表面張力、Lは凹部の奥行きサイズ、ρは被覆材の密度、gは重力加速度、Vは凹部の体積を示す)
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、積層造形物の表面の凹部を埋める上述の被覆膜を設けたため、積層造形物の形状によらず、表面を平滑化した表面被覆品及びその製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の表面被覆品の一実施形態の要部を模試的に示す部分断面図である。
図1に示したII線で囲んだ凹部を模式的に示す説明図である。
凹部の深さDに対する凹形メニスカス構造部位の厚さTの比と光沢度との関係を示すグラフ図である。
凹部のピクセルサイズとγL/ρgVとの関係を示すグラフ図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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