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公開番号2025079509
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-22
出願番号2023192229
出願日2023-11-10
発明の名称固体ロケット推進薬
出願人学校法人千葉工業大学,日油株式会社,国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C06D 5/00 20060101AFI20250515BHJP(火薬;マッチ)
要約【課題】末端水酸基ブタジエン(HTPB)以外のバインダーを含む固体ロケット推進薬であって、燃焼速度を下げることができる固体ロケット推進薬を提供する。
【解決手段】グリシジルアジドポリマーからなるバインダー主成分と、フッ化リチウムと、を含む、固体ロケット推進薬。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
グリシジルアジドポリマーからなるバインダー主成分と、フッ化リチウムと、を含む、固体ロケット推進薬。
続きを表示(約 89 文字)【請求項2】
前記グリシジルアジドポリマー100質量部に対する前記フッ化リチウムの含有量が1質量部以上10質量部以下である、請求項1に記載の固体ロケット推進薬。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、固体ロケット推進薬に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、固体ロケット推進薬は、バインダーゴムの末端水酸基ブタジエン(HTPB:Hydroxyl-Terminated Poly Butadiene)と、過塩素酸アンモニウムと、アルミニウムと、を含む。固体ロケット推進薬がアルミニウムを含む場合、固体ロケット推進薬の燃焼後に、燃焼残渣としてアルミナの塊が生じる。このようなアルミナの塊は、宇宙空間を汚染するデブリとなり、宇宙空間に存在する宇宙船や宇宙ステーション、宇宙空間で作業する宇宙飛行士等に衝突して、重大な危険を生じることがある。
【0003】
そこで、固体ロケット推進薬からアルミニウムを排除したグリシジルアジドポリマーからなるバインダー主成分と、過塩素酸アンモニウムからなる酸化剤成分と、を含む固体推進薬が提案された。その実用化に向け、燃焼速度領域の拡大を狙い、その一つとして、燃焼速度を低下させることが検討されている。固体ロケット推進薬の燃焼速度を低下させる方法としては、例えば、推進薬組成物にフッ化リチウム等のアルカリ金属を添加する方法が知られている(例えば、非特許文献1参照)。この方法では、固体ロケット推進薬の燃焼中の熱によってアルカリ金属が融解して、アルカリ金属が固体ロケット推進薬から融解熱を吸収することにより、固体ロケット推進薬の燃焼温度を低下させて、燃焼速度を下げている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
工業火薬協会誌Vo1.42.No.6.1981.p.334-339
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、非特許文献1には、バインダーの主成分として末端水酸基ブタジエン(HTPB)を用いた場合に、アルカリ金属による燃焼速度を下げる効果が記載されているのみであり、他のバインダーを用いた場合におけるアルカリ金属による燃焼速度を下げる効果は記載されていなかった。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、末端水酸基ブタジエン(HTPB)以外のバインダーを含む固体ロケット推進薬であって、燃焼速度を下げることができる固体ロケット推進薬を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の態様を有する。
[1]グリシジルアジドポリマーからなるバインダー主成分と、フッ化リチウムと、を含む、固体ロケット推進薬。
[2]前記グリシジルアジドポリマー100質量部に対する前記フッ化リチウムの含有量が1質量部以上10質量部以下である、[1]に記載の固体ロケット推進薬。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、末端水酸基ブタジエン(HTPB)以外のバインダーを含む固体ロケット推進薬であって、燃焼速度を下げることができる固体ロケット推進薬を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
固体ロケット推進薬の燃焼実験の結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の固体ロケット推進薬の実施の形態について説明する。
なお、本実施の形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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