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公開番号2025086771
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-09
出願番号2023201043
出願日2023-11-28
発明の名称ゴルフボール
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人
主分類A63B 37/00 20060101AFI20250602BHJP(スポーツ;ゲーム;娯楽)
要約【課題】フェアウェイウッドでのショットのゴルフボールの転がり距離が小さく、飛距離のコントロール性に優れるゴルフボールを提供する。
【解決手段】本発明のゴルフボールは、球状コアと前記球状コアの外側に位置する一層以上の中間層と、前記中間層の外側に配置された複数のディンプルが設けられた最外層カバーとを有し、前記球状コアは、ゴム成分、共架橋剤、架橋開始剤を含有するゴム組成物から形成されたものであり、前記ゴム成分は、天然ゴムを含有し、複数のディンプルの下部総容積Vi(mm³)が、365mm³未満であり、ディンプルの占有率が、75%以上であることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
球状コアと前記球状コアの外側に位置する一層以上の中間層と、
前記中間層の外側に配置された複数のディンプルが設けられた最外層カバーとを有するゴルフボールであって、
前記球状コアは、ゴム成分、共架橋剤、架橋開始剤を含有するゴム組成物から形成されたものであり、
前記ゴム成分は、天然ゴムを含有し、
複数のディンプルの下部総容積Ｖｉ（ｍｍ
３
）が、３６５ｍｍ
３
未満であり、
下記式で定義されるディンプルの占有率が、７５％以上であることを特徴とするゴルフボール。
ディンプルの占有率（％）＝１００×全てのディンプルの総面積／ゴルフボール表面にディンプルが存在しないと仮定した仮想球の表面積
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
前記球状コアの中心硬度（Ｈ０）、球状コアの中心から半径方向の距離が２．５ｍｍ地点の硬度（Ｈ
２．５
）、球状コアの中心から半径方向の距離が５ｍｍ地点の硬度（Ｈ
５
）、球状コアの中心から半径方向の距離が７．５ｍｍ地点の硬度（Ｈ
７．５
）、球状コアの中心から半径方向の距離が１０ｍｍ地点の硬度（Ｈ
１０
）、球状コアの中心から半径方向の距離が１２．５ｍｍ地点の硬度（Ｈ
１２．５
）、球状コアの中心から半径方向の距離が１５ｍｍ地点の硬度（Ｈ
１５
）および表面硬度（Ｈｓ）が、Ｈ０＜Ｈ
２．５
＜Ｈ
５
＜Ｈ
７．５
＜Ｈ
１０
＜Ｈ
１２．５
＜Ｈ
１５
＜Ｈｓ、かつ、前記球状コアの中心硬度（Ｈ０）が、ショアＣ硬度で、６０以下である請求項１に記載のゴルフボール。
【請求項３】
前記中心硬度（Ｈ０）、硬度（Ｈ
２．５
）、硬度（Ｈ
１０
）、硬度（Ｈ
１２．５
）、および硬度（Ｈ
１５
）が、ショアＣ硬度で、
３≦Ｈ
２．５
－Ｈ０、
３≦Ｈ
１２．５
－Ｈ
１０
、および、
３≦Ｈ
１５
－Ｈ
１２．５
の関係を満足する請求項２に記載のゴルフボール。
【請求項４】
前記硬度（Ｈ
５
）、硬度（Ｈ
７．５
）、および硬度（Ｈ
１０
）が、ショアＣ硬度で、
Ｈ
７．５
－Ｈ
５
＜３、
Ｈ
１０
－Ｈ
７．５
＜３の関係を満足する請求項２に記載のゴルフボール。
【請求項５】
（Ｈ
Ｓ
－Ｈ
０
）が、２０以上である請求項２に記載のゴルフボール。
【請求項６】
前記下部総容積Ｖｉ（ｍｍ
３
）は、３５０ｍｍ
３
以下である請求項１に記載のゴルフボール。
【請求項７】
前記ゴム成分中の天然ゴムの含有率は、２０質量％以上、１００質量％以下である請求項１に記載のゴルフボール。
【請求項８】
前記中間層の材料硬度Ｈｍが、前記最外層カバーの材料硬度Ｈｃよりも大きい請求項１に記載のゴルフボール。
【請求項９】
前記中間層は、スラブ硬度がショアＤ硬度で５０以上であり、アイオノマー樹脂を含有する中間層用組成物から形成されている請求項１に記載のゴルフボール。
【請求項１０】
前記カバーは、スラブ硬度がショアＤ硬度で４０以下であり、ポリウレタンを含有するカバー用組成物から形成されている請求項１に記載のゴルフボール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、ゴルフボールに関し、特に、球状コア、中間層、最外層カバー及びディンプルを有するゴルフボールに関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、ゴルフボールの球状コアとして、種々のゴム材料を原料とした球状コアが提案されている。例えば、特許文献１には、基材ゴム１００重量部に対し低反発特性ゴム３～３５重量部、メタクリル酸２０～３０重量部、およびメタクリル酸に金属塩を形成し得る金属化合物２０～５０重量部を含有する組成物を加硫して得られる練習場用ゴルフボールが記載されている（特許文献１（請求項１、第３頁左上欄第１１～１７行）参照）。
【０００３】
また、特許文献２には、基材ゴム１００重量部に対し、１０～６０モル％エポキシ化された天然ゴム３～３５重量部、メタクリル酸２０～３５重量部および酸化亜鉛２０～５０重量部含有する組成物から得られる練習場用ゴルフボールが記載されている（特許文献２（請求項１、第２頁左下欄第４行～右下欄第２行）参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開昭６０－９２７８０号公報
特開昭６１－７１０６９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ゴルフのスコアメイクには、ドライバーショットの飛距離だけではなく、セカンドショット以降のゴルフボールの飛距離の安定性も重要である。グリーンまでの距離が遠い場合は、フェアウェイウッドを使用する。フェアウェイウッドのショットにおいて、狙った飛距離通りにゴルフボールを止めることが特に重要である。しかし、フェアウェイウッドでのショットでは、ボール初速が速く、スピン量が少ないために着地後のゴルフボールが転がる距離が大きく、狙い通りの飛距離にゴルフボールを止めることが難しいという問題がある。
【０００６】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、フェアウェイウッドでのショットのゴルフボールの転がり距離が小さく、飛距離のコントロール性に優れるゴルフボールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
前記課題を解決した本発明のゴルフボールは、球状コアと前記球状コアの外側に位置する一層以上の中間層と、
前記中間層の外側に配置された複数のディンプルが設けられた最外層カバーとを有するゴルフボールであって、
前記球状コアは、ゴム成分、共架橋剤、架橋開始剤を含有するゴム組成物から形成されたものであり、
前記ゴム成分は、天然ゴムを含有し、
複数のディンプルの下部総容積Ｖｉ（ｍｍ
３
）が、３６５ｍｍ
３
未満であり、
下記式で定義されるディンプルの占有率が、７５％以上であることを特徴とするゴルフボール。
ディンプルの占有率（％）＝１００×全てのディンプルの総面積／ゴルフボール表面にディンプルが存在しないと仮定した仮想球の表面積
【０００８】
本発明のゴルフボールは、上記のように構成されることにより、揚力が大きくなり滞空時間が増大する。ショットの滞空時間が長くなることにより、打球の最高点高さが高くなり、落下角度が鋭角になる。ゴルフボールの落下角度が鋭角になることにより、着地後のゴルフボールの転がり距離を抑制できる。また、球状コアを形成するゴム成分が天然ゴムを含有することにより、着弾時のゴルフボール速度が低下し、転がる距離を短くすることができる。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によれば、フェアウェイウッドでのショットのゴルフボールの転がり距離が小さく、飛距離のコントロール性に優れるゴルフボールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
本発明の一実施形態に係るゴルフボールが示された一部切り欠き断面図。
最外層カバーに形成されたディンプルパターンの一例の正面図である。
最外層カバーに形成されたディンプルパターンの一例の平面図である。
最外層カバーに形成されたディンプルの拡大断面図である。
最外層カバーに形成されたディンプルパターンの一例の正面図である。
最外層カバーに形成されたディンプルパターンの一例の平面図である。
最外層カバーに形成されたディンプルパターンの一例の正面図である。
最外層カバーに形成されたディンプルパターンの一例の平面図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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