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公開番号2025100012
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023217084
出願日2023-12-22
発明の名称複層シーラントフィルム
出願人共同印刷株式会社,三菱瓦斯化学株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B32B 27/20 20060101AFI20250626BHJP(積層体)
要約【課題】本発明では、良好な低温シール性及びチューブ成形時の加工性の向上をもたらすことができる、新規な複層シーラントフィルムを提供する。
【解決手段】図1に示すように、本発明の複層シーラントフィルム10は、
無機粒子含有層12、及びシーラント層14を有し、
前記無機粒子含有層12が、熱可塑性樹脂、及び前記熱可塑性樹脂中に分散している無機粒子を含有しており、
前記無機粒子が、鉄系酸素吸収剤であり、
前記シーラント層14が、融点120℃以下のポリエチレン系樹脂で構成されており、かつ
前記シーラント層14側の表面14aのTD方向の表面粗さRaが、0.2以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
無機粒子含有層、及びシーラント層を有し、
前記無機粒子含有層が、熱可塑性樹脂、及び前記熱可塑性樹脂中に分散している無機粒子を含有しており、
前記無機粒子が、鉄系酸素吸収剤であり、
前記シーラント層が、融点120℃以下のポリエチレン系樹脂で構成されており、かつ
前記シーラント層側の表面のTD方向の表面粗さRaが、0.2以上である、
複層シーラントフィルム。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
レーザー回折法により測定した前記無機粒子のD50の、前記複層シーラントフィルムの厚さに対する比が、0.3以上0.5以下である、請求項1に記載の複層シーラントフィルム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の複層シーラントフィルム、及び前記複層シーラントフィルムの前記無機粒子含有層側に積層されている基材層を有する、ラミネートチューブ容器用積層体。
【請求項4】
前記基材層は、前記無機粒子含有層側の最表面に位置している内側基材シーラント層を有し、
前記内側基材シーラント層の厚さは、前記複層シーラントフィルムの前記シーラント層の厚さより厚い、請求項3に記載のラミネートチューブ容器用積層体。
【請求項5】
請求項3に記載のラミネートチューブ容器用積層体を有し、
前記基材層の一部と前記シーラント層の一部とが重ね合わせられてヒートシールされることにより、サイドシーム部を形成するようにして、前記ラミネートチューブ容器用積層体が筒状にされている、
ラミネートチューブ容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複層シーラントフィルム、特にラミネートチューブ容器用の複層シーラントフィルムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、ラミネートチューブ容器は種々の方法で製造されている。例えば、積層シートを製造し、その両端部の最外層と最内層とをヒートシールして筒状胴部を製造し、その後に、その筒状胴部の一方の開口部に口部、肩部等からなる頭部を形成し、その口部にキャップを螺合させることにより、ラミネートチューブ容器が製造される。このように製造されたラミネートチューブ容器は、その筒状胴部の開放端から、例えば、練り歯磨きなどの半流動性の内容物を充填し、その開放端を密閉シールして底部シール部を形成して、チューブ状の包装製品とすることができる。このようなラミネートチューブ容器及びこれに用いられる積層体として、種々の態様のものが提案されている。
【0003】
特許文献1では、熱可塑性樹脂を含有する内層、共重合ポリオレフィン化合物および遷移金属触媒を含有する酸素吸収性樹脂組成物からなる酸素吸収層、並びにガスバリア性物質を含有するガスバリア層をこの順に積層した、少なくとも3層からなる酸素吸収性多層体を備えるチューブ状容器であって、前記共重合ポリオレフィン化合物が、所与の一般式で表される構成単位を含有する共重合ポリオレフィン化合物である、チューブ状容器が開示されている。
【0004】
特許文献2では、少なくとも、シーラント層Aと、基材層と、酸素バリア層と、酸素吸収性接着剤層と、シーラント層Bとを、この順に積層した層構成を含む、ラミネートチューブ容器用酸素吸収性積層体が開示されている。この酸素吸収性接着剤層は、酸素吸収性接着剤組成物から形成された層であり、該酸素吸収性接着剤組成物は、少なくとも、特定の酸素吸収性化合物及び酸化促進触媒を含有している、ラミネートチューブ容器用酸素吸収性積層体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-144583号公報
特開2022-014238号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明では、良好な低温シール性及びチューブ成形時の加工性の向上をもたらすことができる、新規な複層シーラントフィルムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、鋭意検討したところ、以下の手段により上記課題を解決できることを見出して、本発明を完成させた。すなわち、本発明は、下記のとおりである:
〈態様1〉無機粒子含有層、及びシーラント層を有し、
前記無機粒子含有層が、熱可塑性樹脂、及び前記熱可塑性樹脂中に分散している無機粒子を含有しており、
前記シーラント層が、融点120℃以下のポリエチレン系樹脂で構成されており、かつ
前記シーラント層側の表面のTD方向の表面粗さRaが、0.2以上である、
複層シーラントフィルム。
〈態様2〉前記無機粒子が、鉄系酸素吸収剤である、態様1に記載の複層シーラントフィルム。
〈態様3〉レーザー回折法により測定した前記無機粒子のD50の、前記複層シーラントフィルムの厚さに対する比が、0.3以上0.5以下である、態様1又は2に記載の複層シーラントフィルム。
〈態様4〉態様1~3のいずれか一項に記載の複層シーラントフィルム、及び前記複層シーラントフィルムの前記無機粒子含有層側に積層されている基材層を有する、ラミネートチューブ容器用積層体。
〈態様5〉
前記基材層は、前記無機粒子含有層側の最表面に位置している内側基材シーラント層を有し、
前記内側基材シーラント層の厚さは、前記複層シーラントフィルムの前記シーラント層の厚さより厚い、態様4に記載のラミネートチューブ容器用積層体。
〈態様6〉態様4に記載のラミネートチューブ容器用積層体を有し、
前記基材層の一部と前記シーラント層の一部とが重ね合わせられてヒートシールされることにより、サイドシーム部を形成するようにして、前記ラミネートチューブ容器用積層体が筒状にされている、
ラミネートチューブ容器。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、良好な低温シール性及びチューブ成形時の加工性の向上をもたらすことができる、新規な複層シーラントフィルムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の複層シーラントフィルムの側面断面図である。
図2は、本発明のラミネートチューブ容器用積層体の側面断面図である。
図3(a)は、本発明のラミネートチューブ容器の一態様の概略側面図である。図3(b)は、図3(a)の線IIIb-IIIbにおける、本発明のラミネートチューブ容器の一態様の概略断面図である。図3(c)は、図3(b)の線IIIcで囲まれた部分の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
《複層シーラントフィルム》
図1に示すように、本発明の複層シーラントフィルム10は、
無機粒子含有層12、及びシーラント層14を有し、
前記無機粒子含有層12が、熱可塑性樹脂、及び前記熱可塑性樹脂中に分散している無機粒子を含有しており、
前記シーラント層14が、融点120℃以下のポリエチレン系樹脂で構成されており、かつ
前記シーラント層14側の表面14aのTD方向の表面粗さRaが、0.2以上である。
(【0011】以降は省略されています)

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