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公開番号
2025113233
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-01
出願番号
2025009258
出願日
2025-01-22
発明の名称
セルロース樹脂複合体の製造方法
出願人
TENTOK株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08J
5/04 20060101AFI20250725BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】硬さと耐衝撃性に優れると同時に、作業性に優れるセルロース樹脂複合体の製造方法を提供すること。
【解決手段】セルロース繊維と熱可塑性樹脂繊維とを含む不織布を紐化して紙紐を得る紐化工程と、前記紙紐を切断して紙紐ペレットを得る切断工程と、前記紙紐ペレットと熱可塑性樹脂とを混練する混練工程と、を含み、前記セルロース繊維の含有量が、前記不織布の総量に対して30質量%以上である、セルロース樹脂複合体の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
セルロース繊維と熱可塑性樹脂繊維とを含む不織布を紐化して紙紐を得る紐化工程と、
前記紙紐を切断して紙紐ペレットを得る切断工程と、
前記紙紐ペレットと熱可塑性樹脂とを混練する混練工程と、を含み、
前記セルロース繊維の含有量が、前記不織布の総量に対して30質量%以上である、
セルロース樹脂複合体の製造方法。
続きを表示(約 850 文字)
【請求項2】
前記不織布における前記セルロース繊維の含有量が、前記不織布の総量に対して、50質量%以上である、
請求項1に記載のセルロース樹脂複合体の製造方法。
【請求項3】
前記不織布は、流れ方向の強度が0.2kN/m以上であり、かつ、厚さが150μm以下である、
請求項1又は2に記載のセルロース樹脂複合体の製造方法。
【請求項4】
前記セルロース繊維の平均繊維長が、0.9mm以上1.2mm以下である、
請求項1又は2に記載のセルロース樹脂複合体の製造方法。
【請求項5】
前記不織布の坪量が、35g/m
2
以上である、
請求項1又は2に記載のセルロース樹脂複合体の製造方法。
【請求項6】
前記紙紐ペレットのカット長が、3mm以上15mm以下である、
請求項1又は2に記載のセルロース樹脂複合体の製造方法。
【請求項7】
前記セルロース樹脂複合体における前記セルロース繊維の含有量が、前記セルロース樹脂複合体の総量に対して、10質量%以上30質量%以下である、
請求項1又は2に記載のセルロース樹脂複合体の製造方法。
【請求項8】
前記混練工程において、混練機による混練により混練物を得、
前記熱可塑性樹脂の融点に対する、前記混練機から排出される前記混練物の出口温度の差が、25℃以上60℃以下である、
請求項1又は2に記載のセルロース樹脂複合体の製造方法。
【請求項9】
前記混練工程において、2本のスクリューを有する二軸混練機による混練により混練物を得、
前記二軸混練機の前記スクリューの回転数(rpm)に対する前記混練物の吐出量(kg/hr)の比である吐出率が、1.50kg/1回転以上4.50kg/1回転以下である、
請求項1又は2に記載のセルロース樹脂複合体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、セルロース樹脂複合体の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、成形品やシートは使い切りで使用された後に家庭ゴミなどとして廃棄され、焼却や埋め立てにより処分されることが一般的であった。近年、環境意識の高まりから、植物由来資源であるセルロース繊維を用いた製品などの環境負荷の低い材料による代替が着目されており、パルプや古紙の粉砕物と熱可塑性樹脂を混練した複合物等が開発されてきた。
【0003】
例えば、特許文献1には、従来から用いられてきた植物繊維を樹脂の補強材に供しながら、より強度が高い熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法を提供することを目的として、所定の熱可塑性樹脂、所定の植物繊維、及び所定の結着剤を含有し、植物繊維の含有量に対する結着剤の含有量を所定の範囲に調整した熱可塑性樹脂組成物が開示されている。また、特許文献2には、粉末化や複合化を行う際の生産効率に優れた微細セルロース繊維含有シートを提供することを目的として、所定の微細セルロース繊維含有シート、その粉砕物及び樹脂組成物が開示されている。さらに、特許文献3には、セルロース繊維を含有していても真空成形又は真空圧空成形での成形性を改善でき、表面がつや消し調で今までにない独特な風合いとやわらかい質感を表現することができるセルロース繊維含有成形体等を提供することを目的として、所定の混練工程と、所定のペレット工程と、所定のシート化工程と、所定のセルロース繊維含有複層構造体とする工程と、所定のつや消し調とする工程と、を有するセルロース繊維含有成形体の製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6960815号
特許第6926507号
特許第5032106号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1~3に記載の技術はいずれも、樹脂とセルロース繊維を混合して複合体を作製することにより、複合体の硬さ等を向上させているものの、耐衝撃性が十分であるとは言いがたい。また、特許文献2に記載の複合体等は、セルロース繊維と樹脂との混練性を向上させるためにセルロース繊維の粉砕処理を行っているが、粉砕処理は一般的に長時間を要することから、生産効率が十分であるとはいえない。
【0006】
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、硬さと耐衝撃性に優れると同時に、生産効率(以下、単に「作業性」とも称する。)に優れるセルロース樹脂複合体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、以下の構成により、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は以下のとおりである。
[1]
セルロース繊維と熱可塑性樹脂繊維とを含む不織布を紐化して紙紐を得る紐化工程と、
前記紙紐を切断して紙紐ペレットを得る切断工程と、
前記紙紐ペレットと熱可塑性樹脂とを混練する混練工程と、を含み、
前記セルロース繊維の含有量が、前記不織布の総量に対して30質量%以上である、
セルロース樹脂複合体の製造方法。
[2]
前記不織布における前記セルロース繊維の含有量が、前記不織布の総量に対して、50質量%以上である、
[1]に記載のセルロース樹脂複合体の製造方法。
[3]
前記不織布は、流れ方向の強度が0.2kN/m以上であり、かつ、厚さが150μm以下である、
[1]又は[2]に記載のセルロース樹脂複合体の製造方法。
[4]
前記セルロース繊維の平均繊維長が、0.9mm以上1.2mm以下である、
[1]~[3]のいずれかに記載のセルロース樹脂複合体の製造方法。
[5]
前記不織布の坪量が、35g/m
2
以上である、
[1]~[4]のいずれかに記載のセルロース樹脂複合体の製造方法。
[6]
前記紙紐ペレットのカット長が、3mm以上15mm以下である、
[1]~[5]のいずれかに記載のセルロース樹脂複合体の製造方法。
[7]
前記セルロース樹脂複合体における前記セルロース繊維の含有量が、前記セルロース樹脂複合体の総量に対して、10質量%以上30質量%以下である、
[1]~[6]のいずれかに記載のセルロース樹脂複合体の製造方法。
[8]
前記混練工程において、混練機による混練により混練物を得、
前記熱可塑性樹脂の融点に対する、前記混練機から排出される前記混練物の出口温度の差が、25℃以上60℃以下である、
[1]~[7]のいずれかに記載のセルロース樹脂複合体の製造方法。
[9]
前記混練工程において、2本のスクリューを有する二軸混練機による混練により混練物を得、
前記二軸混練機の前記スクリューの回転数(rpm)に対する前記混練物の吐出量(kg/hr)の比である吐出率が、1.50kg/1回転以上4.50kg/1回転以下である、
[1]~[8]のいずれかに記載のセルロース樹脂複合体の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、硬さと耐衝撃性に優れると同時に、作業性に優れるセルロース樹脂複合体の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態に係る紙紐の外観の一例を示す写真である。
本実施形態に係る紙紐ペレットの外観の一例を示す写真である。
本実施形態に係るセルロース樹脂複合体の外観の一例を示す写真である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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