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公開番号
2025117413
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-12
出願番号
2024012239
出願日
2024-01-30
発明の名称
積層体及び積層体の製造方法
出願人
ビーエーエスエフ コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
,
BASF Coatings GmbH
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B32B
27/30 20060101AFI20250804BHJP(積層体)
要約
【課題】少なくとも水酸基含有アクリル樹脂とイソシアネート硬化剤とを含むクリア塗料組成物の塗膜を含む複層塗膜を70℃以下で熱硬化した場合にも複数の硬化層からなる積層体が高い硬度を有し、外観、耐ガソリン性、及び耐水性に優れる積層体、及びその積層体の製造方法を提供すること
【解決手段】被塗物上のベースコート層(I)、ベースコート層(I)上のクリアコート層(II)の各硬化層からなる積層体である。クリアコート層(II)の硬化層は、所定のガラス転移温度(Tg)を有する水酸基含有アクリル樹脂(A1)、イソシアネート硬化剤(A2)、及び水酸基含有ポリエステル樹脂(D)を含むクリア塗料組成物(CC)の塗膜を70℃以下で加熱することによって形成される。クリアコート層(II)の硬化層は800g/mol以下の架橋点間分子量(Mc)を有する。さらに、本発明は、上述の各硬化層からなる積層体の製造方法も提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
被塗物上のベースコート層(I)、該ベースコート層(I)上のクリアコート層(II)の各硬化層からなる積層体であって、
前記クリアコート層(II)の硬化層が、20℃以上70℃以下のTgを有する水酸基含有アクリル樹脂(A1)、イソシアネート硬化剤(A2)、及び水酸基含有ポリエステル樹脂(D)を含むクリア塗料組成物(CC)の塗膜を70℃以下で加熱することによって形成されるとともに、
該クリアコート層(II)の硬化層が800g/mol以下の架橋点間分子量(Mc)を有することを特徴とする積層体。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記水酸基含有ポリエステル樹脂(D)の配合量(固形分)が、前記クリア塗料組成物(CC)に含まれるイソシアネート硬化剤(A2)を除く樹脂成分の固形分の総質量に対して、3質量%以上50質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記水酸基含有ポリエステル樹脂(D)の質量平均分子量(Mw)が、500g/mol以上5000g/mol以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項4】
前記水酸基含有ポリエステル樹脂(D)の水酸基価が、100mgKOH/g以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項5】
前記水酸基含有アクリル樹脂(A1)の水酸基価が、80mgKOH/g以上200mgKOH/g以下であることを特徴とする請求項1に記載の積層体。
【請求項6】
前記水酸基含有アクリル樹脂(A1)の質量平均分子量(Mw)が、2000g/mol以上10000g/mol未満であることを特徴とする請求項1又は5に記載の積層体。
【請求項7】
前記クリア塗料組成物(CC)が、水酸基含有アクリル樹脂(A1)中及び水酸基含有ポリエステル樹脂(D)中の水酸基の合計1当量に対して、イソシアネート硬化剤(A2)中のイソシアネート基を0.8当量以上1.6当量以下となる割合で含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項8】
前記イソシアネート硬化剤(A2)が、イソシアヌレート構造を有するポリイソシアネートを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項9】
前記積層体の鉛筆硬度が6B以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項10】
被塗物上に、ベースコート塗料組成物を塗装して、ベースコート層(I)を形成するベースコート層(I)形成工程と、
ベースコート層(I)形成工程で得られた前記ベースコート層(I)上に、クリア塗料組成物(CC)を塗装して、クリアコート層(II)を形成するクリアコート層(II)形成工程と、
前記ベースコート層(I)及びクリアコート層(II)を70℃以下で加熱することによって硬化させて各硬化層からなる積層体を得る硬化工程と、を含む、積層体の製造方法であって、
前記クリア塗料組成物(CC)が、20℃以上70℃以下のガラス転移温度(Tg)を有する水酸基含有アクリル樹脂(A1)、イソシアネート硬化剤(A2)、及び水酸基含有ポリエステル樹脂(D)を含み、
前記硬化工程で得られたクリアコート層(II)の硬化層が800g/mol以下の架橋点間分子量(Mc)を有することを特徴とする、積層体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体及び積層体の製造方法に関し、特に、被塗物上のベースコート層(I)及びクリアコート層(II)の各硬化層からなる積層体及び積層体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、車両の部品(バンパー等)を塗装する場合、樹脂製製品においては、樹脂製の基材上にプライマー層を設け、その上に着色のベースコート層を設け、さらに着色のベースコート層上に、例えば、水酸基含有アクリル樹脂を含む主剤とイソシアネート化合物を含む硬化剤とからなる2液型クリア塗料組成物を塗布し、これを通常80~100℃で焼き付けることで得られるクリアコート層を有する、複層塗膜が形成される。
【0003】
また、車両ボディ等、被塗物が金属製である場合は、金属製の基材上に電着塗装が施され、その上に樹脂製製品同様、着色のベースコート層、クリアコート層が形成されて複層塗膜が形成されることとなる。
【0004】
近年、省エネルギー、環境対応の観点から、例えば、60~70℃の低温で積層された塗膜を熱硬化させることが求められている。しかし、水酸基含有アクリル樹脂とイソシアネート硬化剤との反応は熱により促進されるが、低温で熱硬化を行う場合、膜が十分に硬化しないおそれがある。
【0005】
また、上記2液型クリア塗料組成物の塗膜に対して低温で熱硬化を行った場合に、硬化後の硬化膜の外観が優れず、さらに、硬化膜の耐ガソリン性及び耐水性が不十分であるという不具合が生じた。
【0006】
ここで、水酸基含有アクリル樹脂とイソシアネート硬化剤とを含むクリア塗料組成物を熱硬化させて硬化膜を得る従来技術が開示された先行技術文献としては、以下の特許文献1~3が挙げられる。
【0007】
特許文献1は、金属材料及びプラスチック材料を含有する被塗物上に第1及び第2の着色塗膜を形成し、その上に、ガラス転移温度(Tg)が-12℃の水酸基含有アクリル樹脂(K)と、イソシアネート硬化剤と、水酸基含有ポリエステル樹脂と、を含む2液型クリア塗料を静電塗装し、95℃のオーブンで30分間加熱して複層塗膜を形成することを開示する。
【0008】
特許文献2は、プラスチック用塗料組成物であって、ガラス転移温度(Tg)が49~79℃の水酸基含有アクリル樹脂と、イソシアネート硬化剤と、シリコン系表面調整剤及びアクリル系表面調整剤を必須とする表面調整剤と、を有する塗料組成物を80℃で20分間焼き付けて硬化させることを開示する。
【0009】
特許文献3は、プラスチック成型品に水性プライマー(I)、水性ベースコート塗料(II)、クリアコート塗料(III)を順に塗装し、形成される3層の塗膜を同時に焼き付け硬化させる塗装方法(3コート1ベーク方式)であって、クリアコート塗料(III)が、水酸基含有樹脂(F)及びイソシアネート架橋剤(G)を含有すること、水酸基含有樹脂(F)が水酸基を含有する、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂等から選択されること、3層の塗膜を40~110℃の範囲内の温度で5~60分間焼き付けることを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
国際公開第2015/087932号明細書
特開2014-019714号公報
国際公開第2008/050778号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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