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公開番号
2025117713
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2024012584
出願日
2024-01-31
発明の名称
熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体、熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体の製造方法
出願人
住友ベークライト株式会社
代理人
個人
主分類
B32B
27/36 20060101AFI20250805BHJP(積層体)
要約
【課題】耐候性が向上されたポリカーボネート樹脂積層体を提供する。
【解決手段】熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体10は、ポリカーボネート樹脂を含む基材層1と、ハードコート層2と、が積層され、基材層1とハードコート層2との間に耐候層3が介在し、耐候層3がポリカーボネート樹脂および紫外線吸収剤を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリカーボネート樹脂を含む基材層と、
ハードコート層と、
が積層されたポリカーボネート樹脂積層体であって、
前記基材層とハードコート層との間に耐候層が介在し、
前記耐候層がポリカーボネート樹脂および紫外線吸収剤を含む、熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体であって、
前記耐候層に含まれる紫外線吸収剤の含有量が、前記耐候層全量に対して、1質量%以上、10質量%以下である、熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体。
【請求項3】
請求項1または2に記載の熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体であって、
前記ハードコート層が、前記耐候層に含まれる紫外線吸収剤とは異なる種類の紫外線吸収剤を含む、熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体。
【請求項4】
請求項1または2に記載の熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体であって、
前記基材層に含まれる紫外線吸収剤の含有量が、前記基材層全量に対して、1質量%以下である、熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体。
【請求項5】
請求項1または2に記載の熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体であって、
前記熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体のL
*
a
*
b
*
表色系におけるa
*
値が-6~1、b
*
値が-8~2.5である、熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体。
【請求項6】
請求項1または2に記載の熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体であって、
前記耐候層の厚み(μm)が、熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体全体厚(μm)に対して、0.06~3.5%である、熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体。
【請求項7】
請求項1または2に記載の熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体であって、
前記耐候層の厚み(μm)が、10~100μmである、熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体。
【請求項8】
請求項1または2に記載の熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体であって、
前記耐候層に含まれる前記紫外線吸収剤はトリアジン系紫外線吸収剤である、熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体。
【請求項9】
請求項1または2に記載の熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体であって、
前記基材層と前記耐候層は共押出成形により積層されてなる、熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体。
【請求項10】
請求項1または2に記載の熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体であって、
前記ハードコート層と前記耐候層との間に移行層をさらに有し、
前記移行層が前記ハードコート層の構成成分の少なくとも一部および前記耐候層の構成成分の少なくとも一部を含む、熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体、熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体の製造方法に関する。より詳細には、熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体、湾曲部材、熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体の製造方法、および湾曲部材の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリカーボネート樹脂は、高い透明性、耐摩耗性、耐熱性等を有することで知られる。そこで、ポリカーボネート樹脂シートを熱曲げして得られる成形体は、例えば、サングラスやスキーゴーグルなどの各種レンズ、オートバイの風防材や車両の窓材などとして好適に用いられる。
【0003】
例えば、特許文献1(国際公開第2021/070632号)には、耐摩耗性、熱曲げ性、及び熱曲げ後の密着性を改善する点から、ポリカーボネート樹脂基材層の少なくとも一方の面に、所定の浸透層と、紫外線吸収剤を含むハードコート層がこの順に積層されたポリカーボネート樹脂積層体が開示されている。そして、当該浸透層が、ポリカーボネート樹脂基材層と、ハードコート層の成分をともに含むことで、各層の密着性を向上できることが開示されている。また、浸透層およびハードコート層の形成方法として、ポリカーボネート樹脂基材層の表面にハードコート層形成用の無機微粒子分散体を塗布して、浸透層およびハードコート層を同時に形成してもよいことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2021/070632号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されるような従来のポリカーボネート樹脂積層体は、外面を構成するハードコート層に紫外線吸収剤を含ませるものであった。一方、ポリカーボネート樹脂積層体は、その樹脂特性により長期使用や強風・粉塵等の過酷な環境下に晒される場合があり、それゆえハードコート層が摩耗したり破損しやすかった。その結果、従来技術においては、紫外線吸収作用が損なわれ、良好な耐候性を維持する点で改善の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、ポリカーボネート樹脂が有する耐摩耗性等の特性を保持しつつ、耐候性を向上する点から検討を行った結果、ハードコート層の下層に紫外線吸収剤を含む耐候層を設けることで、かりにハードコート層が摩耗した場合であっても、耐候層により基材層を紫外線から保護できることを見出し、本発明を完成させた。
【0007】
本発明によれば、以下のポリカーボネート樹脂積層体およびこれに関する技術が提供される。
【0008】
[1] ポリカーボネート樹脂を含む基材層と、
ハードコート層と、
が積層されたポリカーボネート樹脂積層体であって、
前記基材層とハードコート層との間に耐候層が介在し、
前記耐候層がポリカーボネート樹脂および紫外線吸収剤を含む、熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体。
[2] [1]に記載の熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体であって、
前記耐候層に含まれる紫外線吸収剤の含有量が、前記耐候層全量に対して、1質量%以上、10質量%以下である、熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体。
[3] [1]または[2]に記載の熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体であって、
前記ハードコート層が、前記耐候層に含まれる紫外線吸収剤とは異なる種類の紫外線吸収剤を含む、熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体。
[4] [1]乃至[3]いずれか一つに記載の熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体であって、
前記基材層に含まれる紫外線吸収剤の含有量が、前記基材層全量に対して、1質量%以下である、熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体。
[5] [1]乃至[4]いずれか一つに記載の熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体であって、
前記熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体のL
*
a
*
b
*
表色系におけるa
*
値が-6~1、b
*
値が-8~2.5である、熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体。
[6] [1]乃至[5]いずれか一つに記載の熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体であって、
前記耐候層の厚み(μm)が、熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体全体厚(μm)に対して、0.06~3.5%である、熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体。
[7] [1]乃至[6]いずれか一つに記載の熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体であって、
前記耐候層の厚み(μm)が、10~100μmである、熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体。
[8] [1]乃至[7]いずれか一つに記載の熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体であって、
前記耐候層に含まれる前記紫外線吸収剤はトリアジン系紫外線吸収剤である、熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体。
[9] [1]乃至[8]いずれか一つに記載の熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体であって、
前記基材層と前記耐候層は共押出成形により積層されてなる、熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体。
[10] [1]乃至[9]いずれか一つに記載の熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体であって、
前記ハードコート層と前記耐候層との間に移行層をさらに有し、
前記移行層が前記ハードコート層の構成成分の少なくとも一部および前記耐候層の構成成分の少なくとも一部を含む、熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体。
[11] [1]乃至[10]いずれか一つに記載の熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体が熱曲げされた湾曲部材。
[12] ポリカーボネート樹脂を含む基材層と、耐候層と、ハードコート層と、がこの順に積層された熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体の製造方法であって、
基材層用樹脂組成物と耐候層用樹脂組成物とを共押出成形して、前記基材層と前記耐候層とを積層する工程と、
積層された前記耐候層の、前記基材層とは反対側の面に、ハードコート層用樹脂組成物を塗布し、前記基材層上にハードコート層を形成する工程と、
を含み、
前記耐候層がポリカーボネート樹脂および紫外線吸収剤を含む、熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体の製造方法。
[13] [12]に記載の熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体の製造方法によって得られた熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体を熱曲げ加工して湾曲部材を形成する工程を含む、湾曲部材の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、耐候性が向上したポリカーボネート樹脂積層体が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態に係る熱曲げ加工用ポリカーボネート樹脂積層体10を模式的に示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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