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公開番号
2025038839
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-19
出願番号
2023164029
出願日
2023-09-07
発明の名称
カートリッジのカンチレバーとスタイラスの接合構造
出願人
有限会社フィデリックス
代理人
主分類
G11B
3/50 20060101AFI20250312BHJP(情報記憶)
要約
【課題】アナログレコード再生のためのカートリッジは、スタイラスで拾ったレコード溝の変位を、減衰、吸収などを起こさずにカンチレバーに伝える必要がある。最近は、ダイアモンドのような硬質部材をカンチレバーに用いたものがあるが、スタイラスとカンチレバーの接合には、樹脂系の接着剤を用いる必要があった。しかし、この樹脂系接着剤がスタイラスとカンチレバーとの間に存在するため、樹脂系接着層の弾性が障害となってカンチレバーへのレコード溝の微妙な変位を正確に伝達するのは容易ではなかった。
【解決手段】レコード盤から音響信号を取り出すカートリッジの、レコード溝に追従するスタイラスと、このスタイラスを保持するカンチレバーとの接合構造において、カンチレバーの先端の穴部に装着されたスタイラスとの接合に用いる樹脂に、硬質粉体を混ぜ合わせた樹脂を用いることで、接合樹脂によるレコード溝の変位の吸収などの影響を最小限に抑え、良好な音響再生を行うことができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
レコード盤から音響信号を取り出すカートリッジに於いて、レコード溝に追従するスタイラスと、このスタイラスを保持するカンチレバーとの接合構造で、カンチレバーの先端の穴部に装着されたスタイラスとの接合に用いる樹脂が、硬質粉体を混ぜ合わせた樹脂であることを特徴とする、カートリッジのカンチレバーとスタイラスとの接合構造。
続きを表示(約 190 文字)
【請求項2】
硬質の粉体が、ダイアモンド、ルビー、サファイア、ボロン、ジルコニア、硬質ガラスのいずれか、またはこれらの混合物である請求項1記載のカンチレバーとスタイラスとの接合構造。
【請求項3】
カンチレバーとスタイラスとの接合に用いる樹脂に、紫外線硬化樹脂を用いたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のカンチレバーとスタイラスとの接合構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アナログレコード(以下、単にレコードという)の再生で用いるカートリッジに於けるカンチレバーとスタイラスとの接合構造に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
レコードの再生は、レコードプレーヤーのターンテーブルにレコード盤を載置し、先端の針部(以下、スタイラスという)がレコード表面の信号溝をトレースし、レコード溝部の変化を電気信号に変換し、この電気信号を増幅してスピーカーで再生する仕組みとなっている。
【0003】
このレコード溝部の変化を電気信号に変換する部分を通常カートリッジと言っている。カートリッジはトーンアームに取り付けられ、レコード盤表面の溝を追従して可動できるようになっている。
【0004】
カートリッジのレコード溝との接触部は、先端にスタイラスと呼ばれるレコード針が取り付けられた筒状または棒状のカンチレバーが多くはゴム製のダンパーで可動可能なように保持されている。カンチレバーのスタイラスの反対側には、極小の磁石あるいはコイルが取り付けられており、ここでレコード溝の物理的な変位を電磁的に変換して電気出力を得られるようになっている。
【0005】
図2は、このようなカートリッジの中で、固定された磁界中で微細なコイルを変動させて電気を発生させるいわゆるムービングコイル型のカートリッジの構造例を示したものである。他に静電型や光電型や圧電型のカートリッジにも本発明は応用できる。
【0006】
図の例に於いて、棒状の磁石11の両端に鉄などで形成されたヨーク12が取り付けられ、ヨーク12の逆の先端は互いに向きあい、一方のヨーク12の端部からは柱状の金属部材13が張り出しギャップ14を形成している。一方、カンチレバー1は、アルミ合金などの質量が小さく、剛性の高い金属材料で軽量化のために筒状となっており、その末端部に配置されたゴムダンパー15に保持され、先端部は、スタイラス4に取り付けのために扁平に加工され、かつレコード面と平行に近くなるように角度を持って加工されている。
【0007】
スタイラス4は、ダイアモンド、ルビー、サファイアなどのいわゆる宝石と呼ばれる硬質材料の先端をレコードの溝を追従するように、凸状に加工されている。そしてカンチレバー1の先端部の扁平面に穴を穿って、ここに圧入、嵌合もしくは接着剤を介して取り付けられる。
【0008】
カンチレバー1は、ヨーク12のギャップ14を通るように配置され、ギャップ14を通る位置に板状部材16に垂直方向に細線を巻回した2組のコイル17が形成されている。そして、スタイラス4で拾ったレコード溝の変位は、ゴムダンパー15を支点としてカンチレバー1が追従して動き、磁界内のコイル17も追従して動くことで、起電力が発生する。コイル17は、垂直方向に2組形成されているので、レコード溝のステレオ信号を取り出すことができる。
【0009】
上記したように、カートリッジのカンチレバーは、スタイラスで拾った微小のレコード溝の変化を忠実に伝達するために、アルミニウム合金などの剛性が高く、かつ軽量の部材が一般に用いられている。
また、スタイラスはレコードの溝部に接触して溝部の変化をカンチレバーに伝達する役割を持つために、耐摩耗性の高い硬質の材料が使用される。一般には、ダイアモンド、ルビー、サファイアなどのいわゆる宝石材料を小さな針状に研磨したものが用いられている。
【0010】
カンチレバーとスタイラスの結合は、通常カンチレバーはレコード面に対し斜めに配置されているので、筒状のカンチレバーの先端がレコード面と平行に近くなるように曲げ、扁平部を形成し、この扁平部にスタイラスの径より小さな径の穴を穿ち、この穴部にスタイラスを圧入、嵌合させて結合している。一般にこの結合構造だと、アルミ合金製の金属の持つ弾性によりスタイラスが押し込まれて嵌合保持されるため、接合部に接着剤を用いる必要がない。そのため、スタイラスで拾ったレコード溝の変化は、接着層を通さず直接カンチレバーに伝達される。
(【0011】以降は省略されています)
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