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公開番号2025042837
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-28
出願番号2023150000
出願日2023-09-15
発明の名称導電性組成物
出願人学校法人東京理科大学,ナガセケムテックス株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類C01B 32/28 20170101AFI20250321BHJP(無機化学)
要約【課題】電流密度が高く、物理・電気化学的な安定性に優れた導電性塗膜を形成可能な導電性組成物を提供する。
【解決手段】導電性ダイヤモンド粒子、非粒子状の導電性成分からなる導電性助剤、およびバインダーを含む導電性組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
導電性ダイヤモンド粒子、非粒子状の導電性成分からなる導電性助剤、およびバインダーを含む導電性組成物。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
基材上に形成された、前記導電性組成物からなる膜厚3.3μmの導電性塗膜を試験電極として使用し、0.1M 硫酸ナトリウム水溶液中で90分間の定電流電解試験を行ったときに、11mA/cm

以上の定電流でも電位が5V vs. Ag/AgCl以下である、請求項1に記載の導電性組成物。
【請求項3】
導電性ダイヤモンド粒子がホウ素ドープダイヤモンドである、請求項1または2に記載の導電性組成物。
【請求項4】
導電性ダイヤモンド粒子100重量部に対し、導電性助剤を0.01~800重量部含む、請求項1または2に記載の導電性組成物。
【請求項5】
導電性助剤が、導電性高分子、カーボン材料および金属材料からなる群より選択される少なくとも1種を含む、請求項1または2に記載の導電性組成物。
【請求項6】
導電性高分子が、ポリチオフェン、ポリピロール、およびポリアニリンからなる群から選択される1以上である、請求項5に記載の導電性組成物。
【請求項7】
カーボン材料が、カーボンナノチューブ、グラフェンおよびグラファイトからなる群から選択される1以上である、請求項5に記載の導電性組成物。
【請求項8】
金属材料が、銀ナノワイヤ、銅ナノワイヤおよび金ナノワイヤからなる群から選択される1以上である、請求項5に記載の導電性組成物。
【請求項9】
請求項1または2に記載の導電性組成物からなる導電性塗膜。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、導電性組成物に関する。詳しくは、電流密度が高く、物理・電気化学的な安定性に優れた導電性塗膜を形成可能な導電性組成物に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
導電性ダイヤモンド粒子は、物理・化学的に安定であるため、バックグラウンド電流を抑制できる電極材料として期待されている。代表的な導電性ダイヤモンド粒子として、ダイヤモンドにホウ素をドープしたホウ素ドープダイヤモンドが挙げられる。ホウ素ドープダイヤモンドを含む電極の製造方法として、化学気相成長(CVD)法によって金属基材上にホウ素ドープダイヤモンドの薄膜を形成する方法が挙げられる(特許文献1)。しかし、化学気相成長法ではホウ素ドープダイヤモンドによるパターン形成が困難であり、また、真空状態で反応させる必要があるため大型の電極の形成が困難である。化学気相成長法で形成される膜は薄膜であるため剥離しやすいという問題もある。
【0003】
化学気相成長法以外に、ホウ素ドープダイヤモンドとバインダーを含む組成物を基材上に塗布することにより、ホウ素ドープダイヤモンドを含む導電性塗膜を形成する方法が知られている(特許文献2~4)。これらの方法では、化学気相成長法における課題は解消できるものの、得られる電極は電流密度と物理・電気化学的な安定性が十分ではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-238989号公報
特開2022-089096号公報
特開2018-076216号公報
特開2020-199478号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、電流密度が高く、物理・電気化学的な安定性に優れた導電性塗膜を形成可能な導電性組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、ホウ素ドープダイヤモンド、バインダー、および特定の形状の導電材料を含む導電性組成物が、電流密度が高く、物理・電気化学的な安定性に優れた導電性塗膜を形成できることを見出し、本発明を完成した。
【0007】
すなわち、本発明は、以下の態様を含む。
<1>導電性ダイヤモンド粒子、非粒子状の導電性成分からなる導電性助剤、およびバインダーを含む導電性組成物。
【0008】
<2>基材上に形成された、前記導電性組成物からなる膜厚3.3μmの導電性塗膜を試験電極として使用し、0.1M 硫酸ナトリウム水溶液中で90分間の定電流電解試験を行ったときに、11mA/cm

以上の定電流でも電位が5V vs. Ag/AgCl以下である、項1に記載の導電性組成物。
【0009】
<3>導電性ダイヤモンド粒子がホウ素ドープダイヤモンドである、項1または2に記載の導電性組成物。
【0010】
<4>導電性ダイヤモンド粒子100重量部に対し、導電性助剤を0.01~800重量部含む、項1または2に記載の導電性組成物。
(【0011】以降は省略されています)

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