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公開番号
2025047251
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-03
出願番号
2023155640
出願日
2023-09-21
発明の名称
電極構造体
出願人
株式会社SCREENホールディングス
代理人
個人
主分類
C25B
11/031 20210101AFI20250326BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約
【課題】触媒層の形成範囲の精度が低い場合でも、電極として作用する有効領域のばらつきを抑えることができる技術を提供する。
【解決手段】多孔質輸送層72の外周縁が、第1ガス拡散層62の外周縁、第1触媒層61の外周縁、および第2触媒層71の外周縁よりも内側に位置する。このようにすれば、多孔質輸送層72により、第1触媒層61および第2触媒層71の有効領域Aを画定できる。したがって、第1触媒層61および第2触媒層71の形成範囲の精度が低い場合でも、電極として作用する有効領域Aのばらつきを抑えることができる。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
電解質膜と、
前記電解質膜の一方の面に形成された第1触媒層と、
前記第1触媒層の表面に積層された第1ガス拡散層と、
前記電解質膜の他方の面に形成された第2触媒層と、
前記第2触媒層の表面に積層された多孔質輸送層と、
を備え、
前記多孔質輸送層の外周縁が、前記第1ガス拡散層の外周縁、前記第1触媒層の外周縁、および前記第2触媒層の外周縁よりも内側に位置する、電極構造体。
続きを表示(約 390 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の電極構造体であって、
前記第1触媒層と前記第2触媒層とは、積層方向に視た状態において、互いに重複する重複領域を有し、かつ、前記第1触媒層の外周縁と前記第2触媒層の外周縁の位置がずれており、
前記多孔質輸送層の外周縁が、前記重複領域の外周縁よりも内側に位置する、電極構造体。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の電極構造体であって、
積層方向に視た状態において、前記多孔質輸送層は矩形状であり、前記多孔質輸送層の4辺が、いずれも、前記第1ガス拡散層の外周縁、前記第1触媒層の外周縁、および前記第2触媒層の外周縁よりも内側に位置する、電極構造体。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の電極構造体であって、
前記第1触媒層および前記第2触媒層は、塗工膜である、電極構造体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電極構造体に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、水(H
2
O)を電気分解することにより水素(H
2
)を製造する、固体高分子形水電解装置が知られている。固体高分子形水電解装置は、セルとセパレータとが交互に積層されたセルスタックを有する。各セルは、電解質膜と、電解質膜の両面に形成された触媒層とを有する。固体高分子形水電解装置の使用時には、アノード側の触媒層とカソード側の触媒層との間に、電圧を印加するとともに、アノード側の触媒層に水を供給する。これにより、アノード側の触媒層と、カソード側の触媒層とにおいて、次の電気化学反応が生じる。その結果、カソード側の触媒層から、水素が排出される。
(アノード側) 2H
2
O → 4H
+
+ O
2
+ 4e
-
(カソード側) 2H
+
+ 2e
-
→ H
2
【0003】
従来の固体高分子形水電解装置については、例えば、特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-023996号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の固体高分子形水電解装置では、触媒層の全体を電極として使用している。しかしながら、触媒層の全体を電極として使用すると、電解質膜に対する触媒層の形成範囲の精度が低い場合に、電極として実質的に作用する有効領域にばらつきが生じることとなる。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、触媒層の形成範囲の精度が低い場合でも、電極として作用する有効領域のばらつきを抑えることができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、電極構造体であって、電解質膜と、前記電解質膜の一方の面に形成された第1触媒層と、前記第1触媒層の表面に積層された第1ガス拡散層と、前記電解質膜の他方の面に形成された第2触媒層と、前記第2触媒層の表面に積層された多孔質輸送層と、を備え、前記多孔質輸送層の外周縁が、前記第1ガス拡散層の外周縁、前記第1触媒層の外周縁、および前記第2触媒層の外周縁よりも内側に位置する。
【0008】
本願の第2発明は、第1発明の電極構造体であって、前記第1触媒層と前記第2触媒層とは、積層方向に視た状態において、互いに重複する重複領域を有し、かつ、前記第1触媒層の外周縁と前記第2触媒層の外周縁の位置がずれており、前記多孔質輸送層の外周縁が、前記重複領域の外周縁よりも内側に位置する。
【0009】
本願の第3発明は、第1発明または第2発明の電極構造体であって、積層方向に視た状態において、前記多孔質輸送層は矩形状であり、前記多孔質輸送層の4辺が、いずれも、前記第1ガス拡散層の外周縁、前記第1触媒層の外周縁、および前記第2触媒層の外周縁よりも内側に位置する。
【0010】
本願の第4発明は、第1発明から第3発明までのいずれか1発明の電極構造体であって、前記第1触媒層および前記第2触媒層は、塗工膜である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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