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公開番号
2025057894
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-09
出願番号
2023167725
出願日
2023-09-28
発明の名称
可変動弁装置
出願人
スズキ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F01L
13/00 20060101AFI20250402BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】複数のロッカーアームの連結状態と分離状態をスムーズに切り替える。
【解決手段】可変動弁装置(30)には、油圧で複数のロッカーアームを連結及び分離させる切替機構(55)と、切替機構に対する油圧を制御するオイルコントロールバルブ(71)と、が設けられている。切替機構の油圧ピストン(61)の前進によって複数のロッカーアームが連結され、油圧ピストンの後退によって複数のロッカーアームが分離される。オイルコントロールバルブから油圧ピストンに第1、第2のオイル通路(81、85)が延びている。第1のオイル通路の一部がカムシャフトの所定の回転位相でオイルを通すオイル溝(83)で形成されている。第2のオイル通路が油圧ピストンの後退途中に閉塞され、第2のオイル通路の閉塞時にオイル溝を迂回するためのバイパス通路(86)が形成されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
シリンダヘッドにおいてバルブリフト量を変更可能な可変動弁装置であって、
バルブリフト量が異なる複数のカムが形成されたカムシャフトと、
前記複数のカムに当接してバルブを動かす複数のロッカーアームと、
油圧で前記複数のロッカーアームを連結及び分離させる切替機構と、
前記切替機構に対する油圧を制御するオイルコントロールバルブと、を備え、
前記切替機構が油圧によって進退する油圧ピストンを有し、前記油圧ピストンの前進によって前記複数のロッカーアームが連結され、前記油圧ピストンの後退によって前記複数のロッカーアームが分離され、
前記オイルコントロールバルブから前記油圧ピストンに第1のオイル通路及び第2のオイル通路が延び、
前記第1のオイル通路の一部が前記カムシャフトの所定の回転位相でオイルを通すオイル溝で形成され、
前記第2のオイル通路が前記油圧ピストンの前進途中で開放されて前記油圧ピストンの後退途中で閉塞され、
前記第2のオイル通路の閉塞時に前記オイル溝を迂回するためのバイパス通路が形成されていることを特徴とする可変動弁装置。
続きを表示(約 930 文字)
【請求項2】
前記バイパス通路の断面積が前記第1のオイル通路の断面積及び前記第2のオイル通路の断面積よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の可変動弁装置。
【請求項3】
前記第1のオイル通路の下流端及び前記第2のオイル通路の下流端が隣接し、
前記第1のオイル通路の下流端及び前記第2のオイル通路の下流端が前記バイパス通路を介して連なっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の可変動弁装置。
【請求項4】
前記バイパス通路が前記油圧ピストンの外周面に設けられた連通溝で形成されていることを特徴とする請求項3に記載の可変動弁装置。
【請求項5】
前記バイパス通路が前記油圧ピストンの外周面に設けられた貫通穴で形成されていることを特徴とする請求項3に記載の可変動弁装置。
【請求項6】
前記カムシャフトを回転可能に支持するカムハウジングと、
前記カムハウジングの上面に取り付けられる上部ハウジングと、を備え、
前記上部ハウジングには、前記第1のオイル通路、前記第2のオイル通路、前記第1のオイル通路と前記第2のオイル通路を連ねる前記バイパス通路が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の可変動弁装置。
【請求項7】
前記カムシャフトを回転可能に支持するカムハウジングと、
前記カムハウジングの上面に取り付けられる上部ハウジングと、を備え、
前記カムハウジング及び/又は上部ハウジングには前記第1のオイル通路、前記第2のオイル通路、前記バイパス通路が形成され、
前記カムシャフトの前記オイル溝を挟んで前記第1のオイル通路の上流側と下流側が前記バイパス通路を介して連なっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の可変動弁装置。
【請求項8】
バルブリフトの終了タイミング又はバルブリフトが生じないゼロ区間に、前記オイルコントロールバルブから前記切替機構にオイルが供給され始めるように前記オイル溝が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の可変動弁装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、可変動弁装置に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、可変動弁装置として複数のロッカーアームを連結させてバルブ動作を切り替えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の可変動弁装置には、カムシャフトにはリフト量の異なる一対のカムが形成され、この一対のカムに対応して一対のロッカーアームが設けられている。一対のロッカーアームには切替機構が連結されており、切替機構に対して油圧が作用することで一対のロッカーアームの連結状態及び分離状態が切り替えられる。一対のロッカーアームの連結時と分離時でバルブをリフトさせるカムが切り替わってバルブリフト量が変更されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-264199号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の可変動弁装置では、カムシャフトの回転位相に関係なく一対のロッカーアームが連結されている。カムシャフトの回転位相によってはバルブリフトによって一対のロッカーアームの連結が阻害される場合がある。また、バルブリフトを避けて一対のロッカーアームが連結されても、一対のロッカーアームがスムーズに分離できない恐れがある。
【0005】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、複数のロッカーアームの連結状態と分離状態をスムーズに切り替えることができる可変動弁装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の可変動弁装置は、シリンダヘッドにおいてバルブリフト量を変更可能な可変動弁装置であって、バルブリフト量が異なる複数のカムが形成されたカムシャフトと、前記複数のカムに当接してバルブを動かす複数のロッカーアームと、油圧で前記複数のロッカーアームを連結及び分離させる切替機構と、前記切替機構に対する油圧を制御するオイルコントロールバルブと、を備え、前記切替機構が油圧によって進退する油圧ピストンを有し、前記油圧ピストンの前進によって前記複数のロッカーアームが連結され、前記油圧ピストンの後退によって前記複数のロッカーアームが分離され、前記オイルコントロールバルブから前記油圧ピストンに第1のオイル通路及び第2のオイル通路が延び、前記第1のオイル通路の一部が前記カムシャフトの所定の回転位相でオイルを通すオイル溝で形成され、前記第2のオイル通路が前記油圧ピストンの前進途中に開放されて前記油圧ピストンの後退途中に閉塞され、前記第2のオイル通路の閉塞時に前記オイル溝を迂回するためのバイパス通路が形成されていることで上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様の可変動弁装置によれば、オイルコントロールバルブから油圧ピストンにオイルが供給されると、カムシャフトの所定の回転位相で第1のオイル通路の油圧によって油圧ピストンが前進する。油圧ピストンの前進途中に第2のオイル通路が開放され、複数のロッカーアームが連結されると第2のオイル通路の油圧によって連結状態が維持される。一方で、油圧ピストンからオイルコントロールバルブにオイルが排出されると、第1、第2のオイル通路の油圧が抜かれて油圧ピストンが後退する。油圧ピストンの後退途中に第2のオイル通路が閉塞され、カムシャフトの所定の回転位相以外では第1のオイル通路のオイル溝がオイルを通さない。このとき、オイル溝を迂回したバイパス通路を通じて油圧ピストンからオイルが排出され続けることで複数のロッカーアームがスムーズに分離される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施例のエンジン及び車体フレームの右側面図である。
本実施例のシリンダヘッドカバーを取り外したエンジン上部の右側面図である。
本実施例の可変動弁装置の上面模式図である。
比較例1の可変動弁装置のカムの切替動作の一例である。
比較例2の可変動弁装置のカムの切替動作の一例である。
本実施例の可変動弁装置の模式図である。
本実施例の作動通路及びダイレクト通路の模式図である。
本実施例の油圧ピストンの斜視図である。
本実施例の可変動弁装置の連結動作の説明図である。
本実施例の可変動弁装置の分離動作の説明図である。
変形例1の油圧ピストンの斜視図である。
変形例2-4の上部ハウジングの下面図である。
変形例2-4のカムハウジングの上面図及び下面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一態様の可変動弁装置は、シリンダヘッドに設けられており、バルブリフト量を変更している。カムシャフトにはバルブリフト量が異なる複数のカムが形成され、複数のカムにはバルブを動かす複数のロッカーアームが当接している。複数のロッカーアームは切替機構によって油圧で連結及び分離され、切替機構に対する油圧がオイルコントロールバルブによって制御されている。切替機構の油圧ピストンが油圧によって進退し、油圧ピストンの前進によって複数のロッカーアームが連結され、油圧ピストンの後退によって複数のロッカーアームが分離される。オイルコントロールバルブから油圧ピストンには第1のオイル通路及び第2のオイル通路が延びている。第1のオイル通路の一部がカムシャフトの所定の回転位相でオイルを通すオイル溝になり、第2のオイル通路の閉塞時にはバイパス通路によってオイル溝が迂回されている。第2のオイル通路は油圧ピストンの前進途中に開放されて油圧ピストンの後退途中に閉塞されている。オイルコントロールバルブから油圧ピストンにオイルが供給されると、カムシャフトの所定の回転位相で第1のオイル通路の油圧によって油圧ピストンが前進する。油圧ピストンの前進途中に第2のオイル通路が開放され、複数のロッカーアームが連結されると第2のオイル通路の油圧によって連結状態が維持される。一方で、油圧ピストンからオイルコントロールバルブにオイルが排出されると、第1、第2のオイル通路の油圧が抜かれて油圧ピストンが後退する。油圧ピストンの後退途中に第2のオイル通路が閉塞され、カムシャフトの所定の回転位相以外では第1のオイル通路のオイル溝がオイルを通さない。このとき、オイル溝を迂回したバイパス通路を通じて油圧ピストンからオイルが排出され続けることで複数のロッカーアームがスムーズに分離される。
【実施例】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本実施例の鞍乗型車両について説明する。図1は本実施例のエンジン及び車体フレームの右側面図である。図2は本実施例のシリンダヘッドカバーを取り外したエンジン上部の右側面図である。図3は本実施例の可変動弁装置の上面模式図である。また、以下の図では、矢印Frは車両前方、矢印Reは車両後方、矢印Lは車両左方、矢印Rは車両右方をそれぞれ示している。
(【0011】以降は省略されています)
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