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公開番号2025060774
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2024226124,2021031254
出願日2024-12-23,2021-02-26
発明の名称流動物吐出システム
出願人兵神装備株式会社
代理人個人
主分類B05C 11/10 20060101AFI20250403BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】設置スペースやコストの増大を抑制しつつ、吐出装置に対して流動物を安定的に供給可能な流動物吐出システムの提供を目的とした。
【解決手段】流動物吐出システム10は、流動物を吐出する吐出装置30と、貯留部22に貯留された流動物を吐出装置30に向けて供給可能なポンプ20と、吐出装置30及びポンプ20の間を流動物が通過可能に接続する供給路40と、供給路40の中途に配置されたバッファタンク50と、を有する。流動物吐出システム10は、バッファタンク50に流動物を蓄積するタンク蓄積モード、ポンプ20から吐出装置に流動物を供給するポンプ供給モード、バッファタンク50から流動物を排出して吐出装置30に供給するタンク供給モード、ポンプ20とバッファタンク50の両方から吐出装置30に流動物を供給する複合供給モードの各モードによる運転を実施可能である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
流動物を吐出する吐出装置と、
貯留部を有し、前記貯留部に貯留された流動物を圧送することで、前記吐出装置に流動物を供給可能なポンプと、
前記吐出装置と前記ポンプとの間を流動物が通過可能であるように接続する供給路と、
前記供給路の中途に配置され、流動物の吸引及び排出が可能なバッファタンクと、を有し、
前記バッファタンクに流動物を吸引して蓄積するタンク蓄積モードによる運転と、
前記バッファタンクによる流動物の排出を制限し、前記ポンプから前記吐出装置に流動物を供給するポンプ供給モードによる運転と、
前記ポンプによる前記吐出装置への流動物の供給を制限し、前記バッファタンクから流動物を排出して前記吐出装置に供給するタンク供給モードによる運転と、
前記ポンプと前記バッファタンクの両方から前記吐出装置に流動物を供給する複合供給モードによる運転とを実施可能であることを特徴とする流動物吐出システム。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記タンク供給モードでの運転を実行中に、前記バッファタンクにおける流動物の残量が所定の値を下回ることを条件として、前記複合供給モードでの運転に移行することを特徴とする請求項1に記載の流動物吐出システム。
【請求項3】
前記ポンプ供給モードでの運転を実行中に、前記ポンプの前記貯留部における流動物の残量が所定の値を下回ることを条件として、前記タンク供給モードでの運転に移行し、
前記タンク供給モードでの運転を実行中に、前記バッファタンクにおける流動物の残量が所定の値を下回ることを条件として、前記複合供給モードでの運転に移行し、
前記複合供給モードでの運転を実行中に、前記バッファタンクにおける流動物の残量が下限値に達することを条件として、前記タンク蓄積モードでの運転に移行し、
前記タンク蓄積モードでの運転を実行中に、前記バッファタンクにおける流動物の残量が所定の値を上回ることを条件として、前記ポンプ供給モードでの運転に移行することを特徴とする請求項1又は2に記載の流動物吐出システム。
【請求項4】
前記ポンプ供給モードでの運転を実行中に、前記ポンプの前記貯留部における流動物の残量が所定の値を下回ることを条件として、前記タンク蓄積モードでの運転に移行し、
前記タンク蓄積モードでの運転を実行中に、前記バッファタンクにおける流動物の残量が所定の値を上回ること、及び前記貯留部における流動物の残量が下限に達することのいずれか一方又は双方を満足することを条件として、前記タンク供給モードでの運転に移行し、
前記タンク供給モードでの運転を実行中に、前記バッファタンクにおける流動物の残量が所定の値を下回ることを条件として、前記複合供給モードでの運転に移行し、
前記複合供給モードでの運転を実行中に、前記バッファタンクにおける流動物の残量が下限値に達することを条件として、前記ポンプ供給モードでの運転に移行することを特徴とする請求項1又は2に記載の流動物吐出システム。
【請求項5】
前記吐出装置における流動物の残量を把握する残量把握部を備え、
前記タンク蓄積モードと、前記ポンプ供給モードと、前記タンク供給モードと、前記複合供給モードとにおいて、前記残量把握部により把握される流動物の残量に基づいて、前記ポンプ及び前記バッファタンクの動作が制御されることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の流動物吐出システム。
【請求項6】
前記タンク蓄積モードによる運転中に、前記吐出装置による流動物の吐出が継続されることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の流動物吐出システム。
【請求項7】
前記タンク蓄積モードにおいて、前記ポンプによる流動物の供給が継続された状態で、前記バッファタンクが吸引動作を間欠的に行うことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の流動物吐出システム。
【請求項8】
前記吐出装置における流動物の残量を把握する残量把握部を備え、
前記残量把握部の計測値が所定の上限値を上回ることを条件として、前記バッファタンクが吸引動作を行うことを特徴とする請求項7に記載の流動物吐出システム。
【請求項9】
前記複合供給モードにおいて、前記バッファタンク内の流動物を、前記貯留部に貯留されている流動物に対して優先的に消費することを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の流動物吐出システム。
【請求項10】
前記バッファタンクが、
流動物の残量に応じて所定の変動範囲で位置が変動する位置変動部材と、
前記位置変動部材の位置を検出する検出装置とを備えたものであり、
前記バッファタンクの容量と、前記位置変動部材の位置との相関関係に基づき、前記バッファタンクにおける流動物の残量を把握可能であること、を特徴とする請求項1~8のいずれかに記載の流動物吐出システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、流動物を吐出装置に供給して吐出させる流動物吐出システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、下記特許文献1に開示されているポンプ装置のように、ペール缶等の容器に準備した流動物を汲み上げて圧送可能なものが提供されている。また従来、このようなポンプ装置を、例えば、ディスペンサ等の吐出装置に対して配管接続することにより形成された流動物吐出システムが提供されている。流動物吐出システムは、ポンプ装置によって圧送される流動物を吐出装置に供給することにより、吐出装置から流動物を吐出可能とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-203465号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した流動物吐出システムは、ポンプ装置の容器内に準備された流動物が残存している間は、吐出装置における流動物の吐出を継続できる。しかしながら、ポンプ装置側に準備された流動物がなくなると、吐出装置に対する流動物の供給が途絶える。そのため、上述した流動物吐出システムは、ポンプ装置の容器から流動物がなくなる度に吐出装置における流動物の吐出を一旦停止し、ポンプ装置への流動物の補充等を行う必要がある。
【0005】
そこで、本発明者は、流動物吐出システムについて、一台の吐出装置に対して複数台(例えば二台)のポンプ装置を準備し、吐出装置に対して流動物を供給可能なポンプ装置を適宜切り替え可能とすることを検討した。その結果、このような構成の流動物吐出システムは、吐出装置に対して接続されたポンプ装置において流動物がなくなるタイミングで、吐出装置の接続先を流動物の準備ができているポンプ装置に切り替えることが可能となり、流動物の吐出の停止を最小限に抑制できるとの知見を得た。しかしながら、このような構成とした場合には、一台の吐出装置に対して複数台(例えば二台)のポンプ装置を設ける分だけ、大きな設置スペースが必要となったり、高コスト化したりしてしまうという問題があるとの知見に至った。
【0006】
そこで本発明は、設置スペースやコストの増大を抑制しつつ、吐出装置に対して流動物を安定的に供給可能な流動物吐出システムの提供を目的とした。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明の流動物吐出システムは、流動物を吐出する吐出装置と、貯留部を有し、前記貯留部に貯留された流動物を圧送することで、前記吐出装置に流動物を供給可能なポンプと、前記吐出装置と前記ポンプとの間を流動物が通過可能であるように接続する供給路と、前記供給路の中途に配置され、流動物の吸引及び排出が可能なバッファタンクと、を有し、前記バッファタンクに流動物を吸引して蓄積するタンク蓄積モードによる運転と、前記バッファタンクによる流動物の排出を制限し、前記ポンプから前記吐出装置に流動物を供給するポンプ供給モードによる運転と、前記ポンプによる前記吐出装置への流動物の供給を制限し、前記バッファタンクから流動物を排出して前記吐出装置に供給するタンク供給モードによる運転と、前記ポンプと前記バッファタンクの両方から前記吐出装置に流動物を供給する複合供給モードによる運転とを実施可能であることを特徴とするものである。
【0008】
本発明の流動物吐出システムは、吐出装置とポンプとを繋ぐ供給路にバッファタンクを設けた構成とされている。本発明の流動物吐出システムは、ポンプから吐出装置に流動物を供給するポンプ供給モードによる運転を行えるだけでなく、バッファタンクを活用した運転を行える。具体的には、本発明の流動物吐出システムは、バッファタンクに流動物を吸引して蓄積するタンク蓄積モードによる運転や、ポンプによる吐出装置への流動物の供給を制限し、バッファタンクから流動物を排出して吐出装置に供給するタンク供給モードによる運転、ポンプとバッファタンクの両方から吐出装置に流動物を供給する複合供給モードによる運転を行える。そのため、本発明の流動物吐出システムは、各種運転モードによる運転を順次行うことにより、ポンプ及びバッファタンクを吐出装置に対する流動物の供給のために相補的に活用し、吐出装置に対する流動物の安定供給を実現できる。
【0009】
(2)本発明の流動物吐出システムは、前記タンク供給モードでの運転を実行中に、前記バッファタンクにおける流動物の残量が所定の値を下回ることを条件として、前記複合供給モードでの運転に移行するものであると良い。
【0010】
かかる構成によれば、タンク供給モードでの運転においてバッファタンクにおける流動物を使い切るまでの間に複合供給モードに切り替え、流動物を吐出装置に供給できる。これにより、タンク供給モードでの運転中に流動物が吐出装置に供給できなくなるのを抑制できる。従って、上述した構成によれば、吐出装置に対する流動物の安定供給を実現できる。
(【0011】以降は省略されています)

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