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公開番号
2025064004
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-17
出願番号
2023173356
出願日
2023-10-05
発明の名称
発光装置
出願人
豊田合成株式会社
代理人
弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類
H10H
20/854 20250101AFI20250410BHJP()
要約
【課題】紫外光の取出し効率の向上が図られる発光装置を提供する。
【解決手段】紫外発光の発光装置1は、実装基板10、発光素子20、透光部材40、不活性化合物60、気体層70を備える。発光素子20は実装基板10の実装面10a上に配置され、実装面10aと反対側に面する素子主面23と素子主面23に隣接する素子側面24とを有する。透光部材40は実装面10a上に配置され、実装面10aとの対向領域に収容空間80を形成し、収容空間80の少なくとも一部を構成して発光素子20の少なくとも一部を収容可能な凹所41を有する。不活性化合物60は素子主面23と凹所41の第一天井面42aとが対向する主対向領域81と、素子側面24のうち素子主面23寄りの部位と凹所41の第一側壁面42bとが対向する第一副対向領域82とに充填される。気体層70は素子側面24のうち実装基板10寄りの部位に面する第二副対向領域83に形成される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
紫外発光の発光装置において、
実装面を有する実装基板と、
前記実装基板の前記実装面上に配置され、前記実装面と反対側に面する素子主面および前記素子主面に隣接する素子側面を有する紫外発光の発光素子と、
前記実装基板の前記実装面上に配置され、前記実装基板の前記実装面との対向領域に収容空間を形成し、前記収容空間の少なくとも一部を構成すると共に前記発光素子の少なくとも一部を収容可能な凹所を有する透光部材と、
前記収容空間に配置され、常温常圧で液体である不活性化合物と、
前記収容空間に形成された気体層と、を備え、
前記不活性化合物は、前記発光素子の前記素子主面と前記凹所の第一天井面とが対向する主対向領域、および、前記発光素子の前記素子側面のうち前記素子主面寄りの部位と前記凹所の第一側壁面とが対向する第一副対向領域に充填され、
前記気体層は、前記発光素子の前記素子側面のうち前記実装基板寄りの部位に面する第二副対向領域に形成される、発光装置。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
前記第二副対向領域における対向距離は、前記第一副対向領域における対向距離より長い、請求項1に記載の発光装置。
【請求項3】
前記不活性化合物は、毛細管現象により前記主対向領域および前記第一副対向領域に保持される、請求項1又は2に記載の発光装置。
【請求項4】
前記第一副対向領域の対向距離は、前記主対向領域の対向距離よりも長い、請求項3に記載の発光装置。
【請求項5】
前記主対向領域の対向距離は、0.1~500μmであり、
前記第一副対向領域の対向距離は、0.1~500μmである、請求項3に記載の発光装置。
【請求項6】
前記発光素子の前記素子側面のうち前記第一副対向領域を形成する面のRaは、100μm以下である、請求項3に記載の発光装置。
【請求項7】
前記発光素子は、前記素子主面と前記素子側面との境界に欠けを有しない形状に形成されている、請求項3に記載の発光装置。
【請求項8】
前記発光素子の前記素子側面と前記凹所の前記第一側壁面とは、平行に形成されている、請求項3に記載の発光装置。
【請求項9】
前記発光素子の活性層の側面は、前記第一副対向領域に面し、前記不活性化合物に面する、請求項1又は2に記載の発光装置。
【請求項10】
前記第一副対向領域における前記実装基板の前記実装面に垂直な方向の長さは、前記第二副対向領域における前記実装基板の前記実装面に垂直な方向の長さよりも長い、請求項1又は2に記載の発光装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
紫外発光の発光素子を用いた発光装置が種々の用途で使用されている。このような発光装置として、例えば、特許文献1、2には、紫外発光の発光素子を実装基板に実装するとともに、ドーム状の透光部材によって発光素子の紫外光の放射側を覆う構成が開示されている。そして、特許文献1に開示の構成では、発光素子の表面において実装基板と反対側の主面と側面の全域と透光部材の内側面との間に紫外光を透過する液状の封止材料で満たすとともに、透光部材と実装基板との間に隙間を形成した状態で当該封止材料を硬化している。当該隙間は、硬化前の封止材料が毛細管現象により透光部材と発光素子との間から流出することを防止している。
【0003】
また、特許文献2に開示の構成では、発光素子の主面となる上面とこれに対向する透光部材の内側面との間に常温常圧で液体のフッ化炭素化合物が充填されており、発光素子の側面全域と透光部材の内側面との間には空気層が存在している。液体のフッ化炭素化合物は、当該空気層により生じる表面張力によって発光素子の主面と透光部材の内側面との間に保持されており、透光部材と実装基板との接合部に流出することを防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-127156号公報
特開2022-108692号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示の構成において、常温常圧で液体の封止材料を硬化さずに用いると、液状の封止材料は、毛細管現象により実装基板とカバーとの隙間に流れ出て、透光部材の内側面と発光素子の表面との間に封止材料が保持されない状態となる。その結果、透光部材内側面と発光素子の主面との間に空気層が形成されて、発光素子から放射された紫外光の透光部材への入射率が低減するため、発光装置における紫外光の取出し効率が低下する。
【0006】
また、特許文献2に開示の構成では、発光素子の側面全域と透光部材の内側面との間に存在する空気層により、発光素子の側面全域から放射された紫外光の透光部材への入射率が低減するため、発光装置における紫外光の取出し効率が低下する。
【0007】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたもので、紫外光の取出し効率の向上が図られる発光装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、
紫外発光の発光装置において、
実装面を有する実装基板と、
前記実装基板の前記実装面上に配置され、前記実装面と反対側に面する素子主面および前記素子側面に隣接する素子側面を有する紫外発光の発光素子と、
前記実装基板の前記実装面上に配置され、前記実装基板の前記実装面との対向領域に収容空間を形成し、前記収容空間の少なくとも一部を構成すると共に前記発光素子の少なくとも一部を収容可能な凹所を有する透光部材と、
前記収容空間に配置され、常温常圧で液体である不活性化合物と、
前記収容空間に形成された気体層と、を備え、
前記不活性化合物は、前記発光素子の前記素子主面と前記凹所の第一天井面とが対向する主対向領域、および、前記発光素子の前記素子側面のうち前記素子主面寄りの部位と前記凹所の第一側壁面とが対向する第一副対向領域に充填され、
前記気体層は、前記発光素子の前記素子側面のうち前記実装基板寄りの部位に面する第二副対向領域に形成される、発光装置にある。
【発明の効果】
【0009】
上記発光装置においては、常温常圧で液体である不活性化合物が、素子主面と透光部材の凹所の第一天井面とが対向する主対向領域に充填されるとともに、素子側面のうち素子主面寄りの部位と透光部材の凹所の第一側壁面とが対向する第一副対向領域に充填されている。さらに、素子側面のうち実装基板寄りの部位に面する第二副対向領域には、気体層が形成されている。これらにより、主対向領域及び第一副対向領域に充填された液体の不活性化合物は、第二副対向領域に形成された気体層により、毛細管現象による流出が防止され、主対向領域及び第一副対向領域に保持される。これにより、素子主面から放射される紫外光の取出し効率の低下を防止できるとともに、素子側面のうち少なくとも素子主面寄りの部位から放射される紫外光の取出し効率の向上を図ることができるため、発光装置全体として紫外光の取出し効率の向上を図ることができる。
【0010】
以上のごとく、本発明によれば、紫外光の取出し効率の向上が図られる発光装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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