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公開番号2025065553
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-18
出願番号2023171185
出願日2023-10-02
発明の名称プッシュプル型排気フード
出願人オリエンタル技研工業株式会社
代理人個人
主分類B01L 1/00 20060101AFI20250411BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】好操作性と開放感のもとで安心・安全に作業できるプッシュプル型排気フードの提供。
【解決手段】水平作業台13を囲繞する壁体14上面に開口部22を備え、かつ、エアーカーテン空気流を形成するプッシュ機構24とプル機構25とを具備させた間接照明用LED付きの作業エリア26を有するフード本体部12と、該フード本体部12を支える支脚部42とで構成され、壁体14は、開口部22に前傾緩斜面23を付与して配置され、プッシュ機構24は、中空前壁部15に組み込んで作業エリア26へ強制送気する送気ファンを備え、プル機構25は、後壁部16とスリット板34との間の排気路を覆う天板部39の排気口39aから強制排気する排気ダクトにより空気引きを自在に構成され、支脚部42には、各種の電気的機能のON/OFF制御が自在なフットスイッチ47を具備させた。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
平面視略方形を呈する水平作業台の四方が壁体で囲繞されてその上面に開口部を備え、かつ、該開口部の前縁側から後縁方向へと向かうエアーカーテン空気流の形成が自在なプッシュ機構とプル機構とを具備させた間接照明用LED付きの作業エリアを設けてなるフード本体部と、
該フード本体部を一体的に下支えする支脚部とで構成され、
前記壁体のそれぞれは、前記開口部に対し前傾緩斜面を付与すべくそれぞれの壁高を定めて対応配置するとともに、
前記プッシュ機構は、前方の前記壁体側に組み込んで前記作業エリア方向への強制送気を自在に配設された複数個の送気ファンを具備させて構成され、
前記プル機構は、後方の前記壁体とその内側に立設されるスリット板との間に確保される排気路の上面開口側を覆う天板部が備える排気口からの強制排気が自在な排気ダクトを介して前記作業エリア方向からの空気引きを自在に構成され、
前記支脚部側には、少なくとも前記プッシュ機構と前記プル機構との起動時と停止時とにおける前記間接照明用LEDとピアノ音メロディーとのON/OFF制御と、作業継続中における前記間接照明用LEDのON状態制御とが自在なフットスイッチを具備させたことを特徴とするプッシュプル型排気フード。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
少なくとも左右に位置する前記壁体は、前記作業エリアの内方に向けて突曲させた湾曲庇部を備える請求項1に記載のプッシュプル型排気フード。
【請求項3】
前記フード本体部は、前記天板部の前縁側に軸支されて前記開口部にあって左右の前記囲壁と前記天板部の前記前縁との間に形成される中央空白領域の開閉が自在な開閉蓋を備える請求項1または2に記載のプッシュプル型排気フード。
【請求項4】
前記スリット板には、前記プル機構による強制排気量を可変とする引き違い戸構造を付与した請求項1または2に記載のプッシュプル型排気フード。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、研究室や実験室で特定化学物質や有機溶剤や臭気を封じ込めつつ必要排気風量を大きく削減しながら強制排気できるだけでなく、研究者が快適な研究環境や心理状況のもとで必要な各種の実験を優れた操作性のもとで安心・安全裡に行うこともできるプッシュプル型排気フードに関する技術である。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
ヒュームフードなどとも称される排気フードは、研究所における研究室や実験室で各種の化学実験を安全裡に行う際に必要な装置である。そして、従来からある排気フードにおけるフード本体は、その処理室の前面開口部を開閉するための昇降サッシ窓を備えており、前記処理室内が陰圧雰囲気となるように空気引きすることで、実験中に発生する有毒ガスを含む有害気体を屋外に設置されている排気ガス洗浄装置等の浄化処理手段側へと排気ダクトを介して強制的に排出することができるようになっている。
【0003】
この場合、ヒュームフード(排気フード)は、実験室内の空調空気の取込み量をできるだけ少なくしたいとする要請と、処理室内の有害気体を滞留させることなく円滑に排気したいとする要請とをともに満たし得る手法が従来より模索されてきており、本願出願人は、フード本体の処理室の前面開口部からの空調空気の取込み量を抑制しつつも優れた封じ込め機能を発揮させることができる例えば下記特許文献1に示す構造のものを提案している。
特開2009-95771号公報
【0004】
すなわち、特許文献1におけるフード本体は、給気ファンと連結させた給気路を介することで、昇降サッシ窓の表面を経て前面開口部から処理室内へと供給されるエアーカーテン空気流と、隔室が備える各空隙から左右の各側板部に沿ってバッフル板方向に供給される側面側層流と、噴気部の噴気口を経て処理台部の水平面方向に供給される平面側層流との同時形成が自在に配設されている。
【0005】
このため、特許文献1に記載のヒュームフードによれば、フード本体には、昇降サッシ窓を経て前面開口部から処理室内へと供給されるエアーカーテン空気流を形成して前面開口部前における人の移動に伴って処理室内から実験室側に引き出される誘引風の発生を効果的に抑制することができるほか、隔室が備える各空隙から各側板部に沿って斜め下方向に各別に供給される側面側層流を形成することができるので、処理室の上側に滞留されがちな比較的軽い気体を排気路側に強制的に送り出すことができ、さらには、噴気部の噴気口を経て水平面方向に供給される平面側層流を形成することで処理台部上の比較的重い気体を排気路側に強制的に送り出すこともできることになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に開示されているヒュームフードは、所望する性能を得るための実用的機能を追求する設計思想のもとで開発・提供されたものであったこともあり、研究作業に従事する作業者が快適な研究環境や心理状況のもとで必要な各種の実験を優れた操作性のもとで行うという観点からはさらなる改良の余地があるとされていた。
【0007】
すなわち、上記ヒュームフードは、水平作業台の左右両面側と背面側との三方を囲い込むように配設される側壁部と、その前面開口部に配設される昇降サッシ窓とで作業エリアを囲い込む構造が付与されて全体が形成されていたことから、作業を行う際には、手を用いた昇降サッシ窓の昇降操作が必要になるほか、作業者の前に立ちはだかるようにしてその視界を遮る縦置き構造のもとで設置される結果、研究作業中の研究者に必要以上の圧迫感を感じさせてしまうなど、作業性の向上や開放感に富む好ましい作業環境を整備する観点からはさらなる改良・改善策が模索されていた。
【0008】
本発明は、従来技術の上記課題に鑑み、フード全体から囲い込み構造をなくすことで研究作業にスムーズに入っていくことができ、かつ、作業者に優れた研究環境のもとで好ましい開放感を感受させながら研究に従事させることができるプッシュプル型排気フードを提供することに目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記目的を達成すべくなされたものであり、平面視略方形を呈する水平作業台の四方が壁体で囲繞されてその上面に開口部を備え、かつ、該開口部の前縁側から後縁方向へと向かうエアーカーテン空気流の形成が自在なプッシュ機構とプル機構とを具備させた間接照明用LED付きの作業エリアを設けてなるフード本体部と、該フード本体部を一体的に下支えする支脚部とで構成され、前記壁体のそれぞれは、前記開口部に対し前傾緩斜面を付与すべくそれぞれの壁高を定めて対応配置するとともに、前記プッシュ機構は、前方の前記壁体側に組み込んで前記作業エリア方向への強制送気を自在に配設された複数個の送気ファンを具備させて構成され、前記プル機構は、後方の前記壁体とその内側に立設されるスリット板との間に確保される排気路の上面開口側を覆う天板部が備える排気口からの強制排気が自在な排気ダクトを介して前記作業エリア方向からの空気引きを自在に構成され、前記支脚部側には、少なくとも前記プッシュ機構と前記プル機構との起動時と停止時とにおける前記間接照明用LEDとピアノ音メロディーとのON/OFF制御と、作業継続中における前記間接照明用LEDのON状態制御とが自在なフットスイッチを具備させたことを最も主要な特徴とする。
【0010】
本発明における少なくとも左右に位置する前記壁体には、前記作業エリアの内方に向けて突曲させた湾曲庇部を具備させるのが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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