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公開番号2025068810
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-30
出願番号2023178833
出願日2023-10-17
発明の名称車体フレーム構造及び原動機付自転車
出願人三恵技研工業株式会社
代理人個人
主分類B62K 19/40 20060101AFI20250422BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】低速で走行する原動機付自転車の停止時に運転者が容易に地面に足を着けることができる。
【解決手段】時速20km/h以下の低速で走行する原動機付自転車1の車体フレーム構造であって、ヘッドパイプ2から斜め下方に延設され、下方延設部31の下端の曲がり部32から後方に向かって略水平で延びる水平部33が設けられているダウンチューブ3を備え、ダウンチューブ3がシングルフレームで形成され、曲がり部32から水平部33の後端より前寄りの範囲においてダウンチューブ3に局所的に左右に突出する足載せ部22・22が取り付けられ、足載せ部22が、前輪軸201と後輪軸211とを結ぶ線分の中点Mを基準にして、中点Mの前側のホイールベースHの20%の範囲内から中点Mの後側のホイールベースHの20%の範囲内までの範囲に配置されている。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
時速20km/h以下の低速で走行する原動機付自転車の車体フレーム構造であって、
操作ハンドルが取り付けられるヘッドパイプと、
前記ヘッドパイプから斜め下方に延設され、下方延設部の下端の曲がり部から後方に向かって略水平で延びる水平部が設けられているダウンチューブとを備え、
前記ダウンチューブがシングルフレームで形成され、
前記曲がり部から前記水平部の後端より前寄りの範囲において前記ダウンチューブに局所的に左右に突出する足載せ部が取り付けられ、
前記足載せ部が、前輪軸と後輪軸とを結ぶ線分の中点を基準にして、前記中点の前側のホイールベースの20%の範囲内から前記中点の後側のホイールベースの20%の範囲内までの範囲に配置されていることを特徴とする車体フレーム構造。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
後方に向かって平面視Y字状に拡がるように設けられる左右一対のリアステーが前記水平部の後端に固定され、
前記リアステーの後方に向かって略水平で延びる後筒部とシートステーとシートレールとが側面視逆Z字状のフレームを構成して左右に張り出すように設けられ、
左側の前記シートステーと右側の前記シートステーとの間にブリッジチューブが架設され、
前記水平部に下端を固定されて後方に向かって斜め上向きに延びるリアチューブの上端に前記ブリッジチューブが固定されていることを特徴とする請求項1記載の車体フレーム構造。
【請求項3】
それぞれの前記後筒部と前記シートステーとが側面視V字形のボトムブリッジで連結され、
それぞれの前記シートステーと前記シートレールとが側面視V字形のトップブリッジで連結されていることを特徴とする請求項2記載の車体フレーム構造。
【請求項4】
左右一対の前記リアステーにおける各々の前記リアステーの前筒部が断面視矩形で形成され、
前記ダウンチューブの後端部が断面視矩形で形成され、
各々の前記リアステーの前筒部が左右方向に重ねられて相互に溶接された状態で前記ダウンチューブの後端部に内嵌合され、
前記ダウンチューブの後端の全周に亘って、前記ダウンチューブの後端が重ねられた前記リアステーの前筒部に溶接されていることを特徴とする請求項2又は3記載の車体フレーム構造。
【請求項5】
左右一対の前記リアステーにおける各々の前記リアステーの前筒部が断面視矩形で形成され、
前記ダウンチューブの後端部が断面視矩形で形成され、
各々の前記リアステーの前筒部が左右方向に重ねられて相互に溶接された状態で前記ダウンチューブの後端面に当接され、
前記ダウンチューブの後端の全周に亘って、前記ダウンチューブの後端が重ねられた前記リアステーの前筒部に溶接されていることを特徴とする請求項2又は3記載の車体フレーム構造。
【請求項6】
時速20km/h以下の低速で走行する原動機付自転車であって、
操作ハンドルが取り付けられるヘッドパイプと、
前記ヘッドパイプから斜め下方に延設され、下方延設部の下端の曲がり部から後方に向かって略水平で延びる水平部が設けられているダウンチューブとを備え、
前記ダウンチューブがシングルフレームで形成され、
前記曲がり部から前記水平部の後端より前寄りの範囲において前記ダウンチューブに局所的に左右に突出する足載せ部が取り付けられ、
前記足載せ部が、前輪軸と後輪軸とを結ぶ線分の中点を基準にして、前記中点の前側のホイールベースの20%の範囲内から前記中点の後側のホイールベースの20%の範囲内までの範囲に配置されていることを特徴とする原動機付自転車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、原動機付自転車の車体フレーム構造及び原動機付自転車に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、原動機付自転車の車体フレーム構造には、剛性の確保や高速走行時の安定性の確保の観点から、特許文献1に開示されているようなダブルフレーム構造が採用されている。この特許文献1の車体フレーム構造は、ヘッドパイプから延ばされたメインフレームと、メインフレームから二股に分かれて後方へ延ばされたリヤフレームと、ヘッドパイプから左右一対で垂下されたダウンチューブと、ダウンチューブを折り曲げて略水平に延ばされたロアーパイプと、ロアーパイプの後端から立上がるセンターフレームと、センターフレームとリヤフレームとを結ぶステーから構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4188136号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、時速20km/h以下で走行する特定の原動機付自転車のような主に低速走行が想定される原動機付自転車の場合、車体の挙動が不安定となる低速で走行することから停止する機会、停止する頻度が多くなる。そのため、運転者が容易に地面に足を着くことができる構造であることが望ましい。
【0005】
しかしながら、従来の原動機付自転車のダブルフレーム構造は、例えば特許文献1のヘッドパイプから左右一対で広がるように垂下するダウンチューブと、それぞれのダウンチューブから略水平で後方に延びる左右一対のロアーパイプのように、運転者が地面に足を着く箇所でも左右にフレームが張り出すように設けられている。そのため、停止時に運転者は左右に張り出したフレームの外側で地面に足を着く必要があり、運転者が地面に足を着けることが容易でない構造になっている。
【0006】
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、低速で走行する原動機付自転車の停止時に運転者が容易に地面に足を着けることができる車体フレーム構造及び原動機付自転車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の車体フレーム構造は、時速20km/h以下の低速で走行する原動機付自転車の車体フレーム構造であって、操作ハンドルが取り付けられるヘッドパイプと、前記ヘッドパイプから斜め下方に延設され、下方延設部の下端の曲がり部から後方に向かって略水平で延びる水平部が設けられているダウンチューブとを備え、前記ダウンチューブがシングルフレームで形成され、前記曲がり部から前記水平部の後端より前寄りの範囲において前記ダウンチューブに局所的に左右に突出する足載せ部が取り付けられ、前記足載せ部が、前輪軸と後輪軸とを結ぶ線分の中点を基準にして、前記中点の前側のホイールベースの20%の範囲内から前記中点の後側のホイールベースの20%の範囲内までの範囲に配置されていることを特徴とする。
これによれば、ダウンチューブをシングルフレームで形成すると共に、曲がり部から水平部の後端より前寄りの範囲においてダウンチューブに局所的に左右に突出する足載せ部を取り付け、足載せ部が、前輪軸と後輪軸とを結ぶ線分の中点を基準にして、中点の前側のホイールベースの20%の範囲内から中点の後側のホイールベースの20%の範囲内までの範囲に配置することにより、運転者は車体の左右両側の位置や足載せ部の前後の位置で足着きを容易に行うことが可能となり、原動機付自転車の停止時に運転者が容易に地面に足を着けることができる。また、運転者が乗降時に跨ぐ最低地上高付近或いは最低地上高の水平部の長さを長く設定することができ、低身長の人や高齢者のような運転者でも容易に水平部を跨いで原動機付自転車に乗降することが可能となる。即ち、運転者のフレームの跨ぎ易さの向上、運転者の乗降性の向上を図ることができる。また、運転者は例えば足載せ部の前後の水平部も足置きに使用することができ、運転時の快適性を高めることができる。また、足載せ部を、前輪軸と後輪軸とを結ぶ線分の中点を基準にして、中点の前側のホイールベースの20%の範囲内から中点の後側のホイールベースの20%の範囲内までの範囲に配置することにより、時速20km/h以下の低速で走行する原動機付自転車の運転者の運転時における安定した姿勢を確保することができる。
【0008】
本発明の車体フレーム構造は、後方に向かって平面視Y字状に拡がるように設けられる左右一対のリアステーが前記水平部の後端に固定され、前記リアステーの後方に向かって略水平で延びる後筒部とシートステーとシートレールとが側面視逆Z字状のフレームを構成して左右に張り出すように設けられ、左側の前記シートステーと右側の前記シートステーとの間にブリッジチューブが架設され、前記水平部に下端を固定されて後方に向かって斜め上向きに延びるリアチューブの上端に前記ブリッジチューブが固定されていることを特徴とする。
これによれば、リアステーの後筒部とシートステーとシートレールを左右に張り出し、これをブリッジチューブで左右方向に支持すると共に、リアステーの後筒部とシートステーとシートレールのZ字状のフレームとブリッジチューブをリアチューブで支持することにより、側方からの衝突に対する耐衝撃性と衝撃吸収性を高めることができ、運転者の安全性を向上することができる。
【0009】
本発明の車体フレーム構造は、それぞれの前記後筒部と前記シートステーとが側面視V字形のボトムブリッジで連結され、それぞれの前記シートステーと前記シートレールとが側面視V字形のトップブリッジで連結されていることを特徴とする。
これによれば、リアステーの後筒部とシートステーとシートレールのZ字状のフレーム形状をより簡単に形成することができ、車体フレーム構造の製造効率を高めることができる。
【0010】
本発明の車体フレーム構造は、左右一対の前記リアステーにおける各々の前記リアステーの前筒部が断面視矩形で形成され、前記ダウンチューブの後端部が断面視矩形で形成され、各々の前記リアステーの前筒部が左右方向に重ねられて相互に溶接された状態で前記ダウンチューブの後端部に内嵌合され、前記ダウンチューブの後端の全周に亘って、前記ダウンチューブの後端が重ねられた前記リアステーの前筒部に溶接されていることを特徴とする。
これによれば、ダウンチューブからリアステーへ外形線を保ったまま結合することができ、ダウンチューブとリアステーの一体感を向上することができる。また、左右のリアステーをダウンチューブに間隔を開けて1本づつ全周溶接する形状、構成とするよりも溶接長を削減でき、高剛性を得つつ製造効率を高めることができる。また、リアステーの前筒部とを左右方向に重ねた状態でダウンチューブの後端部に内嵌合し、ダウンチューブの後端の全周に亘って溶接することにより、リアステーとダウンチューブの結合箇所における強度をより高めることができると共に、結合箇所からフレーム内に雨水等の水分が浸入することをより確実に防止することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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