TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025069438
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-30
出願番号2025019594,2021144316
出願日2025-02-07,2021-09-03
発明の名称情報処理システム、情報処理方法および情報処理プログラム
出願人株式会社GATARI
代理人One ip弁理士法人
主分類H04R 3/00 20060101AFI20250422BHJP(電気通信技術)
要約【課題】測位衛星による測位が困難な状況においても空間に配置されたコンテンツを実行できるとともに、空間に応じた音源の提供コストの低減を図る。
【解決手段】利用者によって保持されて、空間をスキャンして空間に存在する対象物までの距離を取得し、取得された距離に基づき対象物の空間における座標情報を算出し、算出された座標情報と、予め空間に仮想的に配置されたアンカーの位置情報とに基づき、アンカーを検出し、空間における残響特性を算出し、算出部された残響特性に基づき、音源を調整し、アンカーが検出されたときに、調整された音源に係るコンテンツの利用者に対する提供を制御する。
【選択図】図1



特許請求の範囲【請求項1】
利用者に対して音源に係るコンテンツを提供するための情報処理システムであって、
利用者によって保持されて、空間をスキャンして空間に存在する対象物までの距離を取得する取得部と、
前記取得部において取得された前記距離に基づき前記対象物の空間における座標情報を算出する座標情報算出部と、
前記座標情報算出部において算出された前記座標情報と、予め空間に仮想的に配置されたアンカーの位置情報とに基づき、前記アンカーを検出するアンカー検出部と、
空間における残響特性を算出する残響特性算出部と、
前記残響特性算出部において算出された残響特性に基づき、音源を調整する音源調整部と、
前記アンカー検出部においてアンカーが検出されたときに、前記音源調整部において調整された音源に係るコンテンツの利用者に対する提供を制御するコンテンツ制御部と
を備える、情報処理システム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
残響特性算出部は、インパルス音源において利用者が知覚する音の強さが所定量まで減衰するまでの特性を前記残響特性として算出し、
前記音源調整部は、前記残響特性に基づき、音源自体の残響特性を調整する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
残響特性算出部は、前記座標情報に基づき算出された利用者の位置に対応して予め記録された前記残響特性を読み出すことにより前記残響特性を算出する、請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
残響特性算出部は、前記座標情報に基づき算出された利用者の位置において予め実測されたインパルス音源に対するインパルス応答の実測値に基づき前記残響特性を算出する、請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記対象物の表面に係る音響特性を予め記憶する音響特性記憶部をさらに備え、
残響特性算出部は、前記音響特性記憶部に記憶された音響特性にさらに基づき、空間における残響特性を算出する、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
残響特性算出部は、時間重心を前記残響特性として算出する、請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
残響特性算出部は、音源から直接聞こえる直接音と、音源から対象物での反射により聞こえる残響音とのエネルギー比に基づき前記残響特性を算出する、請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
残響特性算出部は、音源から直接聞こえる直接音と、音源から対象物での反射により聞こえる残響音と前記直接音の総和である全音とのエネルギー比に基づき前記残響特性を算出する、請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
残響特性算出部は、左耳から聞こえる音圧と、右耳から聞こえる音圧との相互相関関数に基づき前記残響特性を算出する、請求項1から8のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項10】
利用者に対して音源に係るコンテンツを提供するための情報処理方法であって、
利用者によって保持されて、空間をスキャンして空間に存在する対象物までの距離を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにおいて取得された前記距離に基づき前記対象物の空間における座標情報を算出する座標情報算出ステップと、
前記座標情報算出ステップにおいて算出された前記座標情報と、予め空間に仮想的に配置されたアンカーの位置情報とに基づき、前記アンカーを検出するアンカー検出ステップと、
空間における残響特性を算出する残響特性算出ステップと、
前記残響特性算出ステップにおいて算出された残響特性に基づき、音源を調整する音源調整ステップと、
前記アンカー検出ステップにおいてアンカーが検出されたときに、前記音源調整ステップにおいて調整された音源に係るコンテンツの利用者に対する提供を制御するコンテンツ制御ステップと
を含む、情報処理方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、地理的な座標位置から所定の距離内にある範囲をジオフェンスとして設定し、GPS(Global Positioning System)等の測位衛星によって位置情報を取得できるモバイル端末が設定されたジオフェンス内に入った場合にモバイル端末にコンテンツの提供等のイベントを開始する技術がある。例えば、特許文献1には、モバイルクライアント装置がGPS受信機を有し、ジオフェンスにより定義される地理的ポジションの閾値距離内にモバイルクライアント装置が入った場合に広告等の印刷データを提供する技術が開示されている。
【0003】
また、カメラ等により撮影された映像に画像を重畳させるVR(Virtual Reality)において空間に配置されたイベントを実行する技術があった。例えば、特許文献2には、カメラで撮影された撮影画像に予め登録されたオブジェクトを配置して再生する装置に関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-208077号公報
特開2019-186921号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の技術においては、測位衛星からの電波の受信状態によって測位の精度が変化して、例えば、上空の見晴らしの悪い場所や屋内においては測位衛星による測位精度が低下し、あるいは測位不能となる場合があった。このため、測位衛星による測位結果に応じてイベントが実行されるシステムにおいては、端末がジオフェンスに入ったか否かの検出精度が低下して、イベント開始のタイミングがずれる等、イベント開始の精度が低下する場合があった。
【0006】
また、特許文献2においては、利用者の位置を精度良く検出するためには、複数のセンサを設置する必要があり、空間に仮想的に配置されたイベントが開始される開始条件の精度を向上させるためにはシステムを構築するコストが上昇してしまう場合があった。
【0007】
また、イベントとして実行される音源の再生においては、音源が再生される空間の形状等によって残響特性が異なるため、コンテンツを提供する提供者は、個別の空間の残響特性に応じてそれぞれの音源の調整をする必要があり、コンテンツを提供するためのコストが上昇してしまう場合があった。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、測位衛星による測位が困難な状況においても空間に配置されたコンテンツを実行できるとともに、空間に応じた音源の提供コストの低減を図ることができる、情報処理システム、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することを一つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、情報処理システムは、利用者に対してコンテンツを提供するための情報処理システムであって、利用者によって保持されて、空間をスキャンして空間に存在する対象物までの距離を取得する取得部と、取得部において取得された距離に基づき対象物の空間における座標情報を算出する座標情報算出部と、座標情報算出部において算出された座標情報と、予め空間に仮想的に配置されたアンカーの位置情報とに基づき、アンカーを検出するアンカー検出部と、空間における残響特性を算出する残響特性算出部と、残響特性算出部において算出部された残響特性に基づき、音源を調整する音源調整部と、アンカー検出部においてアンカーが検出されたときに、音源調整部において調整された音源に係るコンテンツの利用者に対する提供を制御するコンテンツ制御部とを備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一つの実施形態によれば、利用者によって保持されて、空間をスキャンして空間に存在する対象物までの距離を取得し、取得された距離に基づき対象物の空間における座標情報を算出し、算出された座標情報と、予め空間に仮想的に配置されたアンカーの位置情報とに基づき、アンカーを検出し、算出された座標情報に基づき、空間における残響特性を算出し、算出部された残響特性に基づき、音源を調整し、アンカーが検出されたときに、調整された音源に係るコンテンツの利用者に対する提供を制御することにより、測位衛星による測位が困難な状況においても空間に配置されたコンテンツを実行できるとともに、空間に応じた音源の提供コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
防犯AIプラグイン
1か月前
個人
テレビ会議拡張システム
26日前
日本放送協会
無線通信装置
1か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
21日前
ヤマハ株式会社
音響出力装置
5日前
ヤマハ株式会社
音響出力装置
5日前
キヤノン電子株式会社
画像処理装置
1か月前
キヤノン電子株式会社
画像処理装置
1か月前
個人
無線中継赤外線コピーリモコン
28日前
TOA株式会社
音響システム
27日前
キヤノン株式会社
画像読取装置
18日前
キヤノン株式会社
映像表示装置
7日前
オムロン株式会社
スレーブ装置
7日前
株式会社ユピテル
撮像装置等
26日前
理想科学工業株式会社
連絡システム
26日前
アイホン株式会社
インターホン機器
7日前
株式会社ニコン
カメラボディ
18日前
株式会社ニコン
撮像装置
26日前
17LIVE株式会社
サーバ及び方法
19日前
二幸産業株式会社
建物設備の管理装置
13日前
シャープ株式会社
画像読取装置
3日前
キヤノン株式会社
冷却装置と電子機器
27日前
キヤノン株式会社
撮像装置
11日前
アイホン株式会社
ナースコールシステム
4日前
国立大学法人東京科学大学
超音波照射器
7日前
キヤノン株式会社
撮像装置
3日前
株式会社JVCケンウッド
映像記録装置
27日前
キヤノン株式会社
撮像装置
26日前
ニッタン株式会社
引率支援システム
26日前
株式会社国際電気
無線通信システム
1か月前
株式会社テレビ朝日クリエイト
字幕制作装置
3日前
株式会社JVCケンウッド
撮影画像処理装置
28日前
KDDI株式会社
基地局及び通信端末
27日前
日産自動車株式会社
スピーカ取付構造
1か月前
株式会社豊田自動織機
情報送受信方法
11日前
キヤノン株式会社
画像読取装置、画像形成装置
1か月前
続きを見る