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公開番号
2025071005
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2024179750
出願日
2024-10-15
発明の名称
波長変換シート、並びに、これを用いたバックライト及び液晶表示装置
出願人
大日本印刷株式会社
代理人
弁理士法人大谷特許事務所
主分類
G02B
5/20 20060101AFI20250424BHJP(光学)
要約
【課題】波長変換シートを薄層化しつつ、カールを抑制し、かつ、色域の狭小化を抑制す波長変換シートを提供する。
【解決手段】量子ドット用第1保護フィルム、量子ドット含有層、量子ドット用第2保護フィルムをこの順に有する波長変換シートであって、前記量子ドット用第1保護フィルムは、少なくとも、第1プライマー層、第1基材及び第1バリア層を有し、前記量子ドット用第2保護フィルムは、少なくとも、第2プライマー層、第2基材、第2バリア層を有し、前記量子ドット用第1保護フィルムと量子ドット含有層との密着力をAD1、前記量子ドット用第2保護フィルムと量子ドット含有層との密着力をAD2と定義した際に、AD2<AD1であり、前記量子ドット用第1保護フィルムの総厚みをT1、前記量子ドット用第2保護フィルムの総厚みをT2、前記量子ドット含有層の厚みをT3、と定義した際に、T1、T2及びT3が所定の関係を満たす。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
量子ドット用第1保護フィルム、量子ドット含有層、量子ドット用第2保護フィルムをこの順に有する波長変換シートであって、
前記量子ドット用第1保護フィルムは、少なくとも、第1プライマー層、第1基材及び第1バリア層を有し、
前記量子ドット用第2保護フィルムは、少なくとも、第2プライマー層、第2基材、第2バリア層を有し、
前記第1プライマー層及び前記第2プライマー層は、それぞれ、前記量子ドット含有層に接し、
前記量子ドット用第1保護フィルムと量子ドット含有層との密着力をAD1、前記量子ドット用第2保護フィルムと量子ドット含有層との密着力をAD2と定義した際に、AD2<AD1であり、
前記量子ドット用第1保護フィルムの総厚みをT1、前記量子ドット用第2保護フィルムの総厚みをT2、前記量子ドット含有層の厚みをT3、と定義した際に、
T1が20μm以上120μm以下であり、T1+T2+T3が60μm以上150μm以下であり、かつ、T1/(T1+T2+T3)が0.350超である、波長変換シート。
続きを表示(約 580 文字)
【請求項2】
前記量子ドット含有層が、硬化性樹脂組成物の硬化物を含む、請求項1に記載の波長変換シート。
【請求項3】
T3が25μm以上100μm以下である、請求項1に記載の波長変換シート。
【請求項4】
T1/T3が0.4以上4.0以下である、請求項1に記載の波長変換シート。
【請求項5】
前記量子ドット用第1保護フィルムが、さらに、第1嵩増し基材を有する、請求項1に記載の波長変換シート。
【請求項6】
前記量子ドット用第1保護フィルムが、さらに、第1バリア層用保護基材を有する、請求項1に記載の波長変換シート。
【請求項7】
前記第1バリア層及び前記第2バリア層が、無機酸化物層及び被覆層を含む、請求項1に記載の波長変換シート。
【請求項8】
一次光を放出する少なくとも1つの光源と、前記光源に隣接して配置され、導光又は拡散のための光学板と、前記光学板の光出射側に配置された波長変換シートとを備えたバックライトにおいて、前記波長変換シートが請求項1~7の何れかに記載の波長変換シートであるバックライト。
【請求項9】
バックライト及び液晶パネルを備えた液晶表示装置であって、前記バックライトが請求項8に記載のバックライトである液晶表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、波長変換シート、並びに、これを用いたバックライト及び液晶表示装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピューターの発達に伴って、液晶表示装置の需要が増加している。最近は家庭用の液晶テレビの普及率も高まっており、さらには、スマートフォン、タブレット端末も広く普及しつつある。このため、液晶表示装置の市場はさらに拡大する状況にある。
液晶表示装置は、一般的に、カラーフィルタ、液晶セル及びバックライトを有している。液晶表示装置は、液晶セル内の液晶層のシャッター機能により光の強弱をコントロールするとともに、カラーフィルタにより各画素の色をR、G、Bの三原色に分けて表示することにより、画像を表示している。
【0003】
液晶表示装置のバックライトの光源としては、従前は、冷陰極管が用いられてきた。しかし、低消費電力及び省スペースの観点から、バックライトの光源は、冷陰極管からLEDに切り替えられている。
バックライトの光源として使用されるLEDは、青色LEDと、YAG系黄色蛍光体とを組み合わせた白色LEDが広く用いられている。白色LEDは、発光波長のスペクトル分布がブロードであり、疑似白色とよばれている。
【0004】
一方、近年では、量子ドットを用いたバックライトの開発も進められている。量子ドットとは、半導体のナノメートルサイズの微粒子をいう。
量子ドットを用いたバックライトの基本構成は、青色光を放出する青色LED等の一次光を生じる光源と、量子ドットとを組み合わせたものである。
【0005】
量子ドットは、例えば、CdSeであるコアとZnSであるシェルにより構成される半導体微粒子と、シェルの周辺を覆うリガンドにより構成されるナノサイズの化合物半導体微粒子である。量子ドットは、その粒子径が化合物半導体の励起子のボーア半径よりも小さいため、量子閉じ込め効果が現れる。そのため、量子ドットの発光効率は、従来用いられている希土類イオンを賦活剤とする蛍光体よりも高く、90%以上の高発光効率を実現することができる。
量子ドットの発光波長は、量子化された化合物半導体微粒子のバンドギャップエネルギーにより決まるため、量子ドットの粒径を変化させることで任意の発光波長を得ることができる。これらの量子ドットと青色LED等とを組み合わせたバックライトは、高発光効率で高い色純度を実現することが可能とされている(例えば、特許文献1及び2)。
また、量子ドットは、液晶表示装置のバックライトの他、照明、量子ドットレーザー等にも用いられている。
【0006】
量子ドットは上記の優れた特徴を備える一方で、水分、酸素等の影響により劣化しやすいという問題がある。このため、量子ドット含有層の両側の面は、バリア層を含む保護フィルムにより保護することが好ましい。量子ドット含有層の両面を保護フィルムで保護した波長変換シートとして、例えば、特許文献3及び4が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2012/132239号
特開2015-18131号公報
国際公開第2022/039013号
国際公開第2022/039015号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献3及び4等の従来の波長変換シートは、カールが生じる場合があった。カールが生じた波長変換シートは、バックライトに組み込む際の作業性が低下する場合がある。また、カールが生じた波長変換シートは、カールを原因としてバリア層にクラックが生じる場合がある。
【0009】
波長変換シートのカールを抑制するために、保護フィルムの厚みを厚くしたり、量子ドット含有層の厚みを薄くしたりすることが考えられる。しかし、近年、液晶表示装置用の部材には薄層化が求められている。保護フィルムの厚みを厚くした場合、波長変換シートを薄層化することができない。量子ドット含有層の厚みを薄くした場合、量子ドットの量が不足するため、波長変換シートの色域が狭小化しやすくなる。
【0010】
本開示は、上記問題に鑑み、「薄層化」、「カールの抑制」、「色域の狭小化の抑制」を解決し得る、波長変換シートを提供することを目的とする。また、本開示は、前記波長変換シートを用いた、バックライト及び液晶表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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