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公開番号2025063991
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023173327
出願日2023-10-05
発明の名称車両用表示装置
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類G02B 27/01 20060101AFI20250410BHJP(光学)
要約【課題】より小型に構成することができる車両用表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】車両用表示装置1は、表示器11と、非球面ミラー13と、回動機構14と、を備え、回動機構14は、軸線方向Xと交差する奥行方向Y(交差方向)に沿って直動する直動部材21を有したモータ20を含み、直動部材21を非球面ミラー13に設けられた被係止部32に係止させた状態で、直動部材21を奥行方向Yに沿って直動させることで非球面ミラー13を回転中心Ax回りに回動させる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
車両に設けられた被投影部材に投影される表示画像を表示光として出射する表示器と、
前記表示器から前記被投影部材までの前記表示光の光路を折り返す位置にあって、前記表示器から入射した前記表示光を反射させる非球面ミラーと、
前記非球面ミラーを軸線方向に沿って延びる回転中心回りに回動可能に支持し、当該回動により前記非球面ミラーの反射面の向きを変更する回動機構と、
を備え、
前記回動機構は、前記軸線方向と交差する交差方向に沿って直動する直動部材を有したモータを含み、
前記直動部材を前記非球面ミラーに設けられた被係止部に係止させた状態で、前記直動部材を前記交差方向に沿って直動させることで前記非球面ミラーを前記回転中心回りに回動させる、
車両用表示装置。
続きを表示（約 730 文字）【請求項２】
前記回動機構は、前記非球面ミラーの前記軸線方向の端部に設けられた回動軸と嵌合し、前記非球面ミラーと一体に前記回転中心回りに回動するシャフト部材を含み、
前記シャフト部材に前記被係止部が設けられる、
請求項１に記載の車両用表示装置。
【請求項３】
前記回動機構は、前記モータと、前記シャフト部材と、前記モータおよび前記シャフト部材を保持するホルダと、が一体化されたユニットによって構成される、
請求項２に記載の車両用表示装置。
【請求項４】
前記回動機構は、前記非球面ミラーを前記回転中心回りの一方側に付勢する付勢部材を含み、
前記モータは、前記付勢部材の付勢力に抗して前記直動部材を前記交差方向に沿って直動させる、
請求項１または２に記載の車両用表示装置。
【請求項５】
前記回動機構は、前記シャフト部材を前記非球面ミラー側に押し付ける弾性部材を含む、
請求項２または３に記載の車両用表示装置。
【請求項６】
前記弾性部材は、板バネまたはトーションバネによって構成される、
請求項５に記載の車両用表示装置。
【請求項７】
前記直動部材は、前記交差方向に沿って伸縮可能なモータシャフトによって構成され、当該モータシャフトの先端が前記被係止部に係止される、
請求項１または２に記載の車両用表示装置。
【請求項８】
前記直動部材は、前記交差方向に沿ってスライド可能なスライダによって構成され、当該スライダが前記被係止部に係止される、
請求項１または２に記載の車両用表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、車両用表示装置に関する。
続きを表示（約 2,200 文字）【背景技術】
【０００２】
従来の車両用表示装置に関する技術として、例えば、特許文献１には、車両に設けられた被投影部材に投影される表示画像を表示光として出射する表示器と、表示器から被投影部材までの表示光の光路を折り返す位置にあって、表示器から入射した表示光を反射させる非球面ミラーと、非球面ミラーを軸線方向に沿って延びる回転中心回りに回動可能に支持し、当該回動により非球面ミラーの反射面の向きを変更する回動機構と、を備えた車両用表示装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２２－１２３９１３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、上述した特許文献１に記載の車両用表示装置では、例えば、非球面ミラーの回動軸と回動機構のモータ軸とが軸線方向に並んで配置されているため、装置が大型化してしまう虞があった。
【０００５】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、より小型に構成することができる車両用表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記目的を達成するために、本発明に係る車両用表示装置は、車両に設けられた被投影部材に投影される表示画像を表示光として出射する表示器と、前記表示器から前記被投影部材までの前記表示光の光路を折り返す位置にあって、前記表示器から入射した前記表示光を反射させる非球面ミラーと、前記非球面ミラーを軸線方向に沿って延びる回転中心回りに回動可能に支持し、当該回動により前記非球面ミラーの反射面の向きを変更する回動機構と、を備え、前記回動機構は、前記軸線方向と交差する交差方向に沿って直動する直動部材を有したモータを含み、前記直動部材を前記非球面ミラーに設けられた被係止部に係止させた状態で、前記直動部材を前記交差方向に沿って直動させることで前記非球面ミラーを前記回転中心回りに回動させる。
【発明の効果】
【０００７】
本発明に係る車両用表示装置では、回動機構は、軸線方向と交差する交差方向に沿って直動する直動部材を有したモータを含み、直動部材を非球面ミラーに設けられた被係止部に係止させた状態で、直動部材を交差方向に沿って直動させることで非球面ミラーを回転中心回りに回動させる。この構成により、車両用表示装置は、例えば、モータを非球面ミラーに対して軸線方向と交差する交差方向に沿って配置することができる。この結果、車両用表示装置は、より小型に構成することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
図１は、実施形態に係る車両用表示装置が搭載された車両を示す例示的な模式図である。
図２は、実施形態に係る車両用表示装置の例示的な斜視図である。
図３は、実施形態に係る車両用表示装置の例示的な分解斜視図である。
図４は、実施形態に係る車両用表示装置の例示的な側面図である。
図５は、実施形態に係る車両用表示装置の非球面ミラーの回動に伴う直動部材の動作を説明する例示的な側面図である。
図６は、実施形態に係る車両用表示装置の非球面ミラーが第１車両に搭載された場合と第２車両に搭載された場合の非球面ミラーの回動に伴う直動部材の動作を説明する例示的な側面図である。
図７は、実施形態に係る車両用表示装置のシャフト部材の例示的な斜視図である。
図８は、実施形態に係る車両用表示装置のシャフト部材の例示的な正面図である。
図９は、第１変形例に係る車両用表示装置の例示的な側面図である。
図１０は、第２変形例に係る車両用表示装置の回動機構の例示的な分解斜視図である。
図１１は、第２変形例に係る車両用表示装置の回動機構の例示的な正面図である。
図１２は、第２変形例に係る車両用表示装置の回動機構の例示的な側面図である。
図１３は、第２変形例に係る車両用表示装置の回動機構と実施形態に係る車両用表示装置の回動機構との例示的な比較図である。
図１４は、第３変形例に係る車両用表示装置の回動機構の例示的な分解斜視図である。
図１５は、第３変形例に係る車両用表示装置の回動機構の例示的な正面図である。
図１６は、第３変形例に係る車両用表示装置の回動機構の例示的な側面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本発明に係る実施形態および変形例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、下記実施形態および変形例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態および変形例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【００１０】
また、以下に開示される実施形態および変形例には、同様の構成要素が含まれる。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される。なお、本明細書では、序数は、部品や、部材、部位、位置、方向等を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
（【００１１】以降は省略されています）

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