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公開番号
2025071106
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2025015223,2021536173
出願日
2025-01-31,2019-12-20
発明の名称
筋膜損傷の予防および治療におけるアネキシンの使用
出願人
ノースウェスタン ユニバーシティ
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
45/00 20060101AFI20250424BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】本開示は、アネキシンタンパク質の活性を増加させて、それを必要とする患者の細胞膜損傷を治療するための組成物および方法を提供する。
【解決手段】細胞膜損傷を治療する方法であって、アネキシンタンパク質の活性を増加させる薬剤を含む治療有効量の組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む、方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
細胞膜損傷を治療する方法であって、アネキシンタンパク質の活性を増加させる薬剤を含む治療有効量の組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む、方法。
続きを表示(約 990 文字)
【請求項2】
発症を遅らせる、細胞膜損傷からの回復を増強する、または細胞膜損傷を予防する方法であって、アネキシンタンパク質の活性を増加させる薬剤を含む治療有効量の組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む、方法。
【請求項3】
前記薬剤が、組換えタンパク質、ステロイド、およびアネキシンタンパク質を発現することができるポリヌクレオチドからなる群から選択される、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ステロイドが、コルチコステロイドまたはグルココルチコイドである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記組換えタンパク質が、アネキシンタンパク質である、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記アネキシンタンパク質が、アネキシンA6(配列番号7、配列番号8、配列番号45、またはそれらの組み合わせ)である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記患者が、急性損傷に罹患している、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記急性損傷が、手術、火傷、毒素、化学物質、放射線誘発損傷、急性心筋損傷、急性筋肉損傷、急性肺損傷、急性上皮損傷、急性表皮損傷、急性腎臓損傷、急性肝臓損傷、血管損傷、過度の機械的力(excessive mechanical force)、または外傷に起因する、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記患者が、慢性障害に罹患している、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記慢性障害が、ベッカー筋ジストロフィー(BMD)、デュシェンヌ筋ジストロフィー(DMD)、肢帯型筋ジストロフィー、先天性筋ジストロフィー、エメリー・ドレフュス型(Emery-Dreifuss)筋ジストロフィー(EDMD)、筋緊張性ジストロフィー、顔面肩甲上腕型ジストロフィー(FSHD)、眼球咽頭型筋ジストロフィー、遠位筋ジストロフィー、嚢胞性線維症、肺線維症、筋萎縮、脳性麻痺、上皮障害、表皮障害、腎臓障害、肝臓障害、サルコペニア、または心筋症(肥大型、拡張型、先天性、不整脈原性、拘束性、虚血性、心不全)である、請求項9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年12月21日に出願された米国仮特許出願第62/783,619号および2019年9月20日に出願された米国仮特許出願第62/903,525号の米国特許法第119条(e)下の優先権の利益を主張し、それらの各々は参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 4,900 文字)
【0002】
政府の利益に関する陳述
本発明は、米国国立衛生研究所によって授与された助成番号U54 AR052646およびR01 NS047726の下で米国政府の支援を受けてなされた。政府は、本発明におけるある特定の権利を有する。
【0003】
電子的に提出された資料の参照による組込み
この出願には、本開示の別の部分として、コンピュータ読み取り可能な形式の配列表(ファイル名:2018-119R_Seqlisting.txt;サイズ:168,826バイト;作成日:2019年12月20日)が含まれる。
【背景技術】
【0004】
原形質膜の修復は、膜の破壊後に起こり、高度に保存されたプロセスである。膜破壊の再封鎖に必要な活発なプロセスは、Ca
2+
依存性の小胞融合および局所的な細胞骨格リモデリングに依存していると考えられている(McNeil and Khakee,1992;McNeil and Kirchhausen,2005)。他のモデルは、膜修復がリソソーム小胞の融合および/または損傷部位への膜の横方向拡散によって媒介されることを示唆している(Demonbreun et al.,2016b、McDade et al.,2014、Reddy et al.,2001、Rodriguez et al.,1997)。これらのモデルは相互に排他的ではなく、損傷の種類および程度によって異なる場合がある。骨格筋は、修復タンパク質をコードする遺伝子の変異が筋肉疾患を引き起こすため、原形質膜修復に大きく依存している(Bansal et al.,2003、Bashir et al.,1998、Cai et al.,2009、Defour et al.,2017、Demonbreun and McNally,2016、Demonbreun et al.,2015)。
【0005】
アネキシンは、脂質結合、細胞骨格の再編成、およびブレブ形成、膜修復に必要なステップを調節するCa
2+
結合タンパク質である(Bizzarro et al.,2012、Boye et al.,2018、Boye et al.,2017、Grewal et al.,2017、Jimenez and Perez,2017、Lauritzen et al.,2015)。個々のアネキシン反復ドメインは、独自のアネキシン特異的II型またはIII型結合部位と、Ca
2+
結合を配位結合させる。II型およびIII型結合部位のCa
2+
親和性の差異により、各アネキシンは、細胞内Ca
2+
レベルおよびリン脂質結合の範囲に応答する独自の能力を有する(Blackwood and Ernst,1990)。アネキシンは、自己オリゴマー化およびヘテロオリゴマー化する能力を有する(Zaks and Creutz,1991)。A1およびA2のような典型的なアネキシンには、4つのアネキシン反復ドメインで構成される1つのアネキシンコアが含まれている。対照的に、アネキシンA6には2つのアネキシンコアが含まれているため、8つのアネキシン反復ドメインが含まれている(Benz et al.,1996)。アネキシンA6の複製構造により、アミノ末端およびカルボキシル末端のアネキシンコアドメインが1つまたは2つの別個の膜に結合することが可能になり、アネキシンA6は、膜修復中に必要な膜の合体および折り畳みを促進するための主要なターゲットになる(Boye et al.,2018、Boye et al.,2017、Buzhynskyy et al.,2009)。
【0006】
アネキシンは、筋鞘が高度に濃縮されているホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール、およびコレステロールに対して高い親和性を有する(Fiehn et al.,1971、Gerke et al.,2005)。複数のアネキシンが骨格筋、Xenopus卵母細胞、ヒト栄養芽細胞、およびHeLa癌細胞の膜修復に関与しており、これは、保存されたメカニズムを示唆している(Babbin et al.,2008、Bement et al.,1999、Carmeille et al.,2015、Davenport et al.,2016、Demonbreun et al.,2016b、Lennon et al.,2003、McNeil et al.,2006、Roostalu and Strahle,2012)。アネキシンは、損傷した膜に順次動員され、膜病変で高分子修復複合体を形成する(Boye et al.,2017、Demonbreun et al.,2016b、Roostalu and Strahle,2012)。
【発明の概要】
【0007】
原形質膜を修復する細胞の能力の欠陥は、筋ジストロフィーおよび細胞死をもたらす他の病的状態を含む多くの病気につながる。膜損傷は、乱用、外傷、火傷、化学物質への曝露、慢性疾患などの事象から生じる可能性がある。現在、膜の損傷を予防または治療する薬剤はない(Demonbreun and McNally,2016)。アネキシンは、膜脂質に対して高い親和性を有するカルシウム結合タンパク質である。アネキシンは、筋肉、栄養芽細胞、HeLa細胞、および卵母細胞を含む多くの細胞の種類での膜修復に関与しており、これは、アネキシンの広範な役割を示唆している(Babbin et al.,2008、Bement et al.,1999、Carmeille et al.,2015、Davenport et al.,2016、Demonbreun et al.,2016b、McNeil et al.,2006、Roostalu and Strahle,2012)。アネキシンA1(「A1」)、アネキシンA2(「A2」)、アネキシンA5(「A5」)、およびアネキシンA6(「A6」)は、損傷部位に順次動員され、大きな修復複合体を形成する(Demonbreun et al.,2016b、Roostalu and Strahle,2012)。アネキシンA6の短縮型(truncated form)を作製するAnxa6の多型が特定された(Swaggart et al.,2014)。短縮型アネキシンA6の発現はドミナントネガティブに作用し、アネキシン修復複合体の形成を減少させた。これは、膜修復障害およびより重篤な筋肉疾患と相関していた(Demonbreun et al.,2016a、Demonbreun et al.,2016b、Quattrocelli et al.,2017b、Swaggart et al.,2014)。逆に、アネキシンA6の過剰発現は、修復を改善し、膜損傷に対する感受性を低下させるのに十分であった(Quattrocelli et al.,2017a)。さらに、組換えアネキシンA6による治療は、細胞ベースの研究および動物全体の研究において筋肉の損傷を軽減するのに十分であった。
【0008】
本開示の一態様は、細胞膜損傷を治療する方法であって、アネキシンタンパク質の活性を増加させる薬剤を含む治療有効量の組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む、細胞膜損傷を治療する方法に関する。本開示の別の態様は、発症を遅らせる、細胞膜損傷からの回復を増強する、または細胞膜損傷を予防する方法であって、アネキシンタンパク質の活性を増加させる薬剤を含む治療有効量の組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む、方法に関する。薬剤が、組換えタンパク質、ステロイド、およびアネキシンタンパク質を発現することができるポリヌクレオチドからなる群から選択される、これらの態様のそれぞれの実施形態が企図される。いくつかの実施形態において、ステロイドは、コルチコステロイドまたはグルココルチコイドである。いくつかの実施形態において、組換えタンパク質は、アネキシンタンパク質である。いくつかの実施形態において、アネキシンタンパク質は、アネキシンA6(配列番号7、配列番号8、配列番号45、またはそれらの組み合わせ)である。いくつかの実施形態において、組換えタンパク質は、野生型アネキシンタンパク質、修飾アネキシンタンパク質、アネキシン様タンパク質、または野生型アネキシンタンパク質もしくはアネキシン様タンパク質の断片である。いくつかの実施形態において、修飾アネキシンタンパク質は、アネキシンA6(配列番号7、配列番号8、配列番号45、またはそれらの組み合わせ)である。いくつかの実施形態において、患者は急性損傷に罹患している。いくつかの実施形態において、急性損傷は、手術、火傷、毒素、化学物質、放射線誘発損傷、急性心筋損傷、急性筋肉損傷、急性肺損傷、急性上皮損傷、急性表皮損傷、急性腎臓損傷、急性肝臓損傷、血管損傷、過度の機械的力(excessive mechanical force)、または外傷に起因する。いくつかの実施形態において、患者は、慢性障害に罹患している。いくつかの実施形態において、患者は、ベッカー筋ジストロフィー(BMD)、デュシェンヌ筋ジストロフィー(DMD)、肢帯型筋ジストロフィー、先天性筋ジストロフィー、エメリー・ドレフュス型(Emery-Dreifuss)筋ジストロフィー(EDMD)、筋緊張性ジストロフィー、顔面肩甲上腕型ジストロフィー(FSHD)、眼球咽頭型筋ジストロフィー、遠位筋ジストロフィー、嚢胞性線維症、肺線維症、筋萎縮、脳性麻痺、上皮障害、表皮障害、腎臓障害、肝臓障害、サルコペニア、または心筋症(肥大型、拡張型、先天性、不整脈原性、拘束性、虚血性、心不全)などの慢性疾患に罹患している。いくつかの実施形態において、心筋症は、肥大型、拡張型、先天性、不整脈原性、拘束性、虚血性、または心不全である。
【0009】
いくつかの実施形態において、本明細書に開示される方法は、有効量の第2の薬剤を投与することをさらに含み、第2の薬剤は、ミツグミン(mitsugumin)53(MG53)、潜在型TGF-β結合タンパク質4(LTBP4)のモジュレーター、トランスフォーミング成長因子β(TGF-β)活性のモジュレーター、アンドロゲン応答のモジュレーター、炎症応答のモジュレーター、筋成長のプロモーター、化学療法剤、線維症のモジュレーター、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0010】
本明細書に開示される方法のいくつかの実施形態において、ポリヌクレオチドは、ナノ粒子と結合している。いくつかの実施形態において、ポリヌクレオチドは、ベクターに含有される。いくつかの実施形態において、ベクターは、葉緑体内にある。いくつかの実施形態では、ベクターは、ウイルスベクターである。いくつかの実施形態において、ウイルスベクターは、ヘルペスウイルスベクター、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクター、アデノウイルスベクター、およびレンチウイルスベクターからなる群から選択される。いくつかの実施形態において、AAVベクターは、組換えAAV5、AAV6、AAV8、AAV9、またはAAV74であり、AAV74ベクターがAAVrh74である実施形態を含む。
(【0011】以降は省略されています)
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