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公開番号2025071728
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-08
出願番号2023182153
出願日2023-10-23
発明の名称通信装置、通信装置の制御方法、およびプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H04W 72/54 20230101AFI20250428BHJP(電気通信技術)
要約【課題】 複数のチャネルにより構成される通信リンクを用いる通信システムにおけるチャネルの利用効率を改善する技術を提供することを目的の1つとする。
【解決手段】 通信装置は、プライマリチャネルにおいて他の通信装置が送信機会を獲得した場合に、プライマリチャネルにおいてNAVを設定する。そして通信装置は、プライマリチャネルにおける待ち時間であるバックオフカウンタに少なくとも基づき前記セカンダリチャネルのバックオフパラメータを決定し、当該決定したバックオフパラメータを用いてセカンダリチャネルにおいて送信機会の獲得を試み前記データの送信を試みる。プライマリチャネルのバックオフパラメータにAIFS期間に相当する待ち時間が含まれている場合、通信装置は当該AIFS期間に相当する待ち時間にも基づき前記セカンダリチャネルのバックオフパラメータを決定する。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
通信装置であって、
プライマリチャネルでデータの送信を開始するまでの待ち時間であって、バックオフカウンタを少なくとも含む前記プライマリチャネルのバックオフパラメータがゼロではない状態で、前記データの送信を予定している前記プライマリチャネルにおいて他の通信装置が送信機会を獲得した場合に、プライマリチャネルにおいて当該送信機会に対応するNAV(Network Allocation Vector)を設定するとともに、前記プライマリチャネルにおける待ち時間である前記バックオフカウンタに少なくとも基づきセカンダリチャネルのバックオフパラメータを決定し、当該決定したバックオフパラメータを用いて前記セカンダリチャネルにおいて送信機会の獲得を試み前記データの送信を試みる送信制御手段を有し、
前記送信制御手段は、前記プライマリチャネルのバックオフパラメータにAIFS(Arbitration Inter Frame Space)期間に相当する待ち時間が含まれている場合、当該AIFS期間に相当する待ち時間にも基づき前記セカンダリチャネルのバックオフパラメータを決定することを特徴とする通信装置。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】
前記通信装置はステーション装置であり、
データ送信に使用するEDCA(Enhanced distributed channel access)パラメータセットを記憶する記憶手段と、
前記EDCAパラメータセットに少なくとも基づいて、データ送信を開始するまでの待ち時間であるバックオフカウンタを算出する算出手段と、
を更に有することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
アクセスポイント装置からEDCAパラメータセットを受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信したEDCAパラメータセットに基づき前記記憶手段が記憶するEDCAパラメータセットを更新する更新手段と、
を更に有することを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記通信装置はアクセスポイント装置であり、
前記送信制御手段は、前記プライマリチャネルにおいて定期的にBeaconフレームの送信を試み、
前記アクセスポイント装置が送信するBeaconフレームには、セカンダリチャネルを特定する情報及びEDCAパラメータセットが少なくとも含まれていることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項5】
前記送信制御手段は、前記プライマリチャネルに設定した前記NAVの期間が経過する前に、前記セカンダリチャネルにおいて送信機会の獲得を試みる制御を終了し、前記プライマリチャネルにおいて送信機会の獲得を試みる制御を行うこと特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項6】
前記セカンダリチャネルにおいて送信機会の獲得を試みる制御を終了し、前記プライマリチャネルに再遷移してプライマリチャネルにおける送信機会の獲得を試みる制御を行う場合に、前記送信制御手段は、前記セカンダリチャネルのコンテンションパラメータを前記プライマリチャネルに再遷移した後に使用すべきコンテンションパラメータとして設定することを特徴とする請求項5に記載の通信装置。
【請求項7】
前記送信制御手段は、前記セカンダリチャネルのコンテンションパラメータに対応する待ち時間が、前記プライマリチャネルで前記NAVを設定するタイミングにおける前記プライマリチャネルのバックオフパラメータに対応する待ち時間より短い場合に、前記セカンダリチャネルのバックオフパラメータを前記プライマリチャネルに再遷移した後に使用すべきバックオフパラメータとして設定する一方、前記プライマリチャネルで前記NAVを設定するタイミングにおける前記プライマリチャネルのバックオフパラメータに対応する待ち時間より長い場合には、前記プライマリチャネルで前記NAVを設定するタイミングにおける前記プライマリチャネルのバックオフパラメータを前記プライマリチャネルに再遷移した後に使用すべきバックオフパラメータとして設定することを特徴とする請求項6に記載の通信装置。
【請求項8】
前記送信制御手段は、プライマリチャネルにおけるバックオフパラメータと、セカンダリチャネルにおけるバックオフパラメータを個別に管理し、前記データの送信を予定しているプライマリチャネルにおいて前記他の通信装置が送信機会を獲得した場合、前記プライマリチャネルにおける待ち時間である前記バックオフパラメータに少なくとも基づきセカンダリチャネルのバックオフパラメータを決定し、当該決定したバックオフパラメータを用いてセカンダリチャネルにおいて送信機会の獲得を試みることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項9】
前記セカンダリチャネルのバックオフパラメータは、前記プライマリチャネルのバックオフカウンタと、特定の待機時間を少なくとも含むように決定され、
前記セカンダリチャネルにおいて送信機会の獲得を試みる制御においては、前記送信制御手段は、セカンダリチャネルがアイドルの状態で、前記特定の待機時間と、前記バックオフカウンタを含む待ち時間が経過した場合に、前記送信機会を獲得できたと判断されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項10】
通信装置の制御方法であって、
プライマリチャネルでデータの送信を開始するまでの待ち時間であって、バックオフカウンタを少なくとも含む前記プライマリチャネルのバックオフパラメータがゼロではない状態で、前記データの送信を予定している前記プライマリチャネルにおいて他の通信装置が送信機会を獲得した場合に、プライマリチャネルにおいて当該送信機会に対応するNAV(Network Allocation Vector)を設定するとともに、前記プライマリチャネルにおける待ち時間である前記バックオフカウンタに少なくとも基づきセカンダリチャネルのバックオフパラメータを決定し、当該決定したバックオフパラメータを用いて前記セカンダリチャネルにおいて送信機会の獲得を試み前記データの送信を試みる送信制御工程を有し、
前記送信制御工程では、前記プライマリチャネルのバックオフパラメータにAIFS(Arbitration Inter Frame Space)期間に相当する待ち時間が含まれている場合、当該AIFS期間に相当する待ち時間にも基づき前記セカンダリチャネルのバックオフパラメータが決定されることを特徴とする制御方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信を行う通信装置、通信装置の制御方法、およびプログラムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
無線LAN(Wireless Local Area Network)に関する通信規格として、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11規格が知られている。IEEE802.11be規格やその後継規格であるIEEE802.11bn規格では、通信のレイテンシを削減したり、チャネルの利用効率を高めたりすることが検討されている。
【0003】
その候補技術として、複数のチャネルにより構成される通信リンクを用いて通信を行うケースにおけるチャネルの利用効率を改善する技術が検討されている。例えば、特許文献1では、送信権を獲得するために用いられるPrimary Channelが使用できない場合に、他のチャネルを使用して通信を行う技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許出願公開第11696353号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、複数のチャネルにより構成される通信リンクを用いる通信システムにおけるチャネルの利用効率を改善する技術を提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の1つの側面としての通信装置は、通信装置であって、プライマリチャネルでデータの送信を開始するまでの待ち時間であって、バックオフカウンタを少なくとも含む前記プライマリチャネルのバックオフパラメータがゼロではない状態で、前記データの送信を予定している前記プライマリチャネルにおいて他の通信装置が送信機会を獲得した場合に、プライマリチャネルにおいて当該送信機会に対応するNAV(Network Allocation Vector)を設定するとともに、前記プライマリチャネルにおける待ち時間である前記バックオフカウンタに少なくとも基づきセカンダリチャネルのバックオフパラメータを決定し、当該決定したバックオフパラメータを用いて前記セカンダリチャネルにおいて送信機会の獲得を試み前記データの送信を試みる送信制御手段を有し、前記送信制御手段は、前記プライマリチャネルのバックオフパラメータにAIFS(Arbitration Inter Frame Space)期間に相当する待ち時間が含まれている場合、当該AIFS期間に相当する待ち時間にも基づき前記セカンダリチャネルのバックオフパラメータを決定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の1つの側面によれば、複数のチャネルにより構成される通信リンクを用いる通信システムにおけるチャネルの利用効率を改善することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
ネットワークシステムの構成を示す図である。
通信装置のハードウェア構成を示す図である。
チャネルアクセス手続きの一例を説明する模式図である。
チャネルアクセスのための機能モジュールの一例を説明する模式図である。
STAにおけるチャネルアクセス制御の一例を説明するフローチャートである。
STAにおけるチャネルアクセス制御の一例を説明するフローチャートである。
プライマリチャネルへ再遷移する際のパラメータの更新制御の一例を説明する図である。
第2の実施形態におけるセカンダリチャネル関連パラメータの共有制御の一例を説明するフローチャートである。
第3の実施形態におけるセカンダリチャネル関連パラメータの共有制御の一例を説明するフローチャートである。
レガシーSTAを考慮したチャネルアクセス手続きの一例を説明する模式図である。
機能モジュールの変形例を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
<第1の実施形態>
図1に、本実施形態のネットワークシステムの構成例を示す。本実施形態のネットワークシステムは、1台のアクセスポイント装置(以降、単にAP、AP STA、アクセスポイントとも呼ぶ)と、2台のステーション装置(以降単にSTA、Non-AP STA、ステーションとも呼ぶ)とを含んで構成される。
(【0011】以降は省略されています)

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