TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025072044
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-09
出願番号2023182536
出願日2023-10-24
発明の名称フート弁
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F04B 53/10 20060101AFI20250430BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】ポンプの吸込み配管の末端に用いられるフート弁内部の圧力損失を低減することを目的とする。
【解決手段】ストレーナ6の複数の孔6aからバルブボックス2内へ水が流れ込むと、弁部5は、バルブボックス2の中心軸方向における一方側に移動し、軸受部4の円筒部分9と接触し、水の一部分は、弁部5と軸受部4の脚部分12との間を介して複数のアーム部分10の間へ流れ、水の一部分は、弁部5とバルブボックス2の内面との間を介して複数のアーム部分10の間へ流れる。この構造によれば、圧力損失を低減することができ、ポンプの特性低下を抑制することができる。
【選択図】 図6
特許請求の範囲【請求項1】
円筒状のバルブボックスと、
前記バルブボックスにおける中心軸方向の一方側に設けられる円筒状の吐出口と、
前記吐出口と前記バルブボックスに挟まれ保持される軸受部と、
前記軸受部に上下方向に移動可能に支持される弁部と、
前記バルブボックスにおける中心軸方向の他方側に設けられる複数の孔を有するストレーナと、を有し、
前記バルブボックスは、
前記バルブボックスの内面から内方に突出する円環状の第1支持部分と、
前記第1支持部分より前記バルブボックスにおける中心軸方向の他方側に、前記バルブボックスの内面から内方に突出する円環状の第2支持部分と、を有し、
前記軸受部は、
前記弁部の弁棒を移動可能に支持する円筒状の円筒部分と、
前記円筒部分の側周面から放射状に延びる棒状の複数のアーム部分と、
複数の前記アーム部分の先端部を連結する円環状の円環部分と、
前記円環部分から前記バルブボックスの中心軸方向における他方側へ突出する複数の脚部分と、を有し、
前記軸受部は、前記脚部分の外周面が前記バルブボックスの内周面に接するように配置され、
前記円環部分の前記バルブボックスの中心軸方向における一方側の面は、前記吐出口の端部に接し、
前記脚部分における前記バルブボックスの中心軸方向における他方側の端部は、前記バルブボックスの前記第1支持部分に接し、
前記吐出口から前記バルブボックス内へ水が流れ込むと、前記弁部は、前記バルブボックスの中心軸方向における他方側に移動し、前記バルブボックスの前記第2支持部分と接触し、
前記ストレーナの複数の前記孔から前記バルブボックス内へ水が流れ込むと、前記弁部は、前記バルブボックスの中心軸方向における一方側に移動し、前記軸受部の前記円筒部分と接触し、前記水の一部分は、前記弁部と前記軸受部の前記脚部分との間を介して複数の前記アーム部分の間へ流れ、前記水の一部分は、前記弁部と前記バルブボックスの内面との間を介して複数の前記アーム部分の間へ流れることを特徴とするフート弁。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記バルブボックスの円周方向における隣り合った前記脚部分と前記脚部分との距離の総和は、前記バルブボックスの内周方向における複数の前記脚部分の寸法の総和より大きいことを特徴とする請求項1に記載のフート弁。
【請求項3】
前記脚部分の数は、前記アーム部分の数と同数であり、
各々の前記脚部分は、前記円筒部分から放射状に延びる各々の前記アーム部分の先端方向の前記円環部分から突出することを特徴とする請求項2に記載のフート弁。
【請求項4】
複数の前記脚部分における外面は、前記バルブボックスの内周面に沿う曲面であり、
複数の前記脚部分における内面は、内方に膨らんだ膨張部を有し、
前記吐出口側から前記軸受部を見ると、複数の前記脚部分における前記膨張部は、複数の前記アーム部分と重なることを特徴とする請求項3に記載のフート弁。
【請求項5】
複数の前記アーム部分の前記バルブボックスにおける中心軸方向の一方側の面から前記軸受部の前記円筒部分の側周に延びる複数の補強部分を有することを特徴とする請求項3に記載のフート弁。
【請求項6】
複数の前記補強部分は、
前記円筒部分の側周に沿って延び、
前記軸受部の前記円筒部分より前記バルブボックスにおける中心軸方向の一方側に延びていることを特徴とする請求項5に記載のフート弁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポンプの吸込側に流体を溜めておくのに用いられるフート弁に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種のフート弁について図10を参照しながら説明する。(例えば、特許文献1参照)
図10に示すように、フート弁の縦断面図で中空円筒体の弁箱101の上方は配管の接合部102が設けられ内部には一体又は図示のように別体にて、弁体103の弁棒104が案内されるように弁箱101内には円筒105が嵌入し、円筒105からはアーム106が放射状に配され、中心に弁棒104が嵌入して滑動する案内107が形成されている。弁箱101の下部には雌ねじ108が刻設せられ、中心に弁座部109を備えてその内側が開口する仕切板110が雌ねじ108にねじ込まれている。仕切板110の下部にはストレーナ111がねじ込まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭58―9983号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような従来のフート弁においては、吸い上げられる水の圧力に押されて弁体が上部に移動した際、円筒と弁体の隙間及び、円筒に向かって配されたアームとアームの間の開口部が流路となる。従来のフート弁は、この流路が狭いために圧力損失が大きくなり、ポンプの特性が低下するという課題を有している。
【0005】
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、フート弁の圧力損失を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そして、この目的を達成するために、本発明に係るフート弁は、
円筒状のバルブボックスと、
前記バルブボックスにおける中心軸方向の一方側に設けられる円筒状の吐出口と、
前記吐出口と前記バルブボックスに挟まれ保持される軸受部と、
前記軸受部に上下方向に移動可能に支持される弁部と、
前記バルブボックスにおける中心軸方向の他方側に設けられる複数の孔を有するストレーナと、を有し、
前記バルブボックスは、
前記バルブボックスの内面から内方に突出する円環状の第1支持部分と、
前記第1支持部分より前記バルブボックスにおける中心軸方向の他方側に、前記バルブボックスの内面から内方に突出する円環状の第2支持部分と、を有し、
前記軸受部は、
前記弁部の弁棒を移動可能に支持する円筒状の円筒部分と、
前記円筒部分の側周面から放射状に延びる棒状の複数のアーム部分と、
複数の前記アーム部分の先端部を連結する円環状の円環部分と、
前記円環部分から前記バルブボックスの中心軸方向における他方側へ突出する複数の脚部分と、を有し、
前記軸受部は、前記脚部分の外周面が前記バルブボックスの内周面に接するように配置され、
前記円環部分の前記バルブボックスの中心軸方向における一方側の面は、前記吐出口の端部に接し、
前記脚部分における前記バルブボックスの中心軸方向における他方側の端部は、前記バルブボックスの前記第1支持部分に接し、
前記吐出口から前記バルブボックス内へ水が流れ込むと、前記弁部は、前記バルブボックスの中心軸方向における他方側に移動し、前記バルブボックスの前記第2支持部分と接触し、
前記ストレーナの複数の前記孔から前記バルブボックス内へ水が流れ込むと、前記弁部は、前記バルブボックスの中心軸方向における一方側に移動し、前記軸受部の前記円筒部分と接触し、前記水の一部分Xは、前記弁部と前記軸受部の前記脚部分との間を介して複数のアーム部分の間へ流れ、前記水の一部分Yは、前記弁部と前記バルブボックスの内面との間を介して複数の前記アーム部分の間へ流れることを特徴とするフート弁であり、これにより所期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、従来のフート弁と比較し、より大きな流路を確保することができ、圧力損失を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
揚水ポンプ、フート弁、水面の位置関係を説明する配管系統図
本実施形態のフート弁の分解斜視図
同フート弁の揚水ポンプ運転停止時の断面図
同フート弁の揚水ポンプ運転時の断面図
同フート弁断面図
同フート弁の軸受部を斜め上から見た斜視図
同フート弁の軸受部を斜め下から見た斜視図
同フート弁の軸受部の円筒部分の詳細図
同フート弁の軸受部の脚部分の詳細図
従来のフート弁の断面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、揚水ポンプ20を使用して貯水タンク21の水をレベルL1から異なるレベルL2に揚水する場合、揚水ポンプ20の上流側に吸込配管22と、下流側に吐出配管23を接続し、吸込配管22の端部にフート弁1を接続する。フート弁1は、貯水タンク21などの水源から水を吸い上げる吸込配管22の末端に設置され、常に水没している。揚水ポンプ20を使用して貯水タンク21の水をレベルL1から異なるレベルL2に揚水する場合、水源が揚水ポンプ20より低い位置にあると、揚水ポンプ20の運転を停止した際に吸込配管22内の水面が低下し、空気層が発生する。吸込配管22内に空気層が発生すると、次回運転時に揚水ポンプ20が空回りしてしまい水を吸い上げることができないため、運転停止後に吸込配管22内の水が空にならないようフート弁1を備えることが多い。(例えば、特許文献1参照)。
【0010】
図2は、フート弁の分解斜視図である。図3は、揚水ポンプ運転停止時のフート弁の縦断面図である。図4は、揚水ポンプ運転時のフート弁の縦断面図である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
圧縮機
8日前
個人
扇風機取り付け風力分散機
1か月前
シャープ株式会社
送風装置
18日前
株式会社電業社機械製作所
ポンプ
1か月前
シャープ株式会社
送風装置
16日前
シャープ株式会社
送風装置
16日前
株式会社酉島製作所
ポンプ
18日前
リンナイ株式会社
羽根車
1か月前
株式会社村田製作所
圧電ポンプ
16日前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
1か月前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
1か月前
株式会社豊田自動織機
圧縮機
1か月前
シャープ株式会社
送風装置及び団扇
16日前
サンデン株式会社
圧縮機
1か月前
サンデン株式会社
圧縮機
1か月前
サンデン株式会社
圧縮機
1か月前
パシフィックゴルフマネージメント株式会社
送風機
1か月前
パシフィックゴルフマネージメント株式会社
送風機
1か月前
パシフィックゴルフマネージメント株式会社
送風機
1か月前
サンデン株式会社
電動圧縮機及びその製造方法
16日前
株式会社酉島製作所
回転機械の軸受装置
1か月前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
1か月前
ミネベアミツミ株式会社
ポンプ
16日前
トヨタ自動車株式会社
遠心圧縮機
1か月前
ダイキン工業株式会社
冷凍装置
1か月前
株式会社川本製作所
多段ポンプ
1か月前
三菱重工サーマルシステムズ株式会社
圧縮機
17日前
いすゞ自動車株式会社
流体作動機械
1か月前
川崎重工業株式会社
動翼の制振構造
10日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
フート弁
1日前
工機ホールディングス株式会社
作業機
1か月前
株式会社日立製作所
スクリュー圧縮機
1か月前
株式会社日立産機システム
圧縮機およびその制御方法
16日前
スエヒロシステム株式会社
耐腐食性スクリューポンプの回転軸
1か月前
テラル株式会社
ベルトガード、及び、ベルト駆動式送風機
1か月前
セイコーエプソン株式会社
液体噴射装置及び液体噴射方法
1か月前
続きを見る