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公開番号2025072515
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-09
出願番号2025017510,2021549606
出願日2025-02-05,2020-02-24
発明の名称ウイルス送達のためのメソポーラスシリカ粒子組成物
出願人ノバルティス アーゲー
代理人個人,個人
主分類A61K 48/00 20060101AFI20250430BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】ウイルスベクターの送達のための組成物を提供する。
【解決手段】表面修飾され得るメソポーラスシリカ粒子とウイルスベクターとを含む組成物を提供する。いくつかの実施形態において、ウイルスベクターは、疾患、例えば腫瘍抗原の発現に関連する疾患を有する対象を処置するために、キメラ抗原受容体(CAR)を発現するようにT細胞を形質導入するために使用される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
メソポーラスシリカ粒子の第1の集団とウイルスベクターとを含む組成物。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記ウイルスベクターは、前記メソポーラスシリカ粒子の第1の集団にコンジュゲートされている、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記ウイルスベクターは、前記メソポーラスシリカ粒子の第1の集団に静電的又は共有結合的にコンジュゲートされている、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記メソポーラスシリカ粒子の第1の集団は、表面修飾されている、請求項2に記載の組成物。
【請求項5】
前記メソポーラスシリカ粒子の第1の集団の前記表面修飾は、-OH(ヒドロキシル)、アミン、カルボン酸、ホスホネート、ハライド、アジド、アルキン、エポキシド、スルフヒドリル、ポリエチレンイミン、疎水性部分又はその塩であり、任意選択によりC

~C
20
アルキル又は(-O(CH2-CH

-)
1~25
リンカーを使用する、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
前記メソポーラスシリカ粒子の第1の集団の前記表面修飾は、一級、二級、三級又は四級アミンである、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
前記メソポーラスシリカ粒子の第1の集団の前記表面修飾は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によって測定されて約1000~20,000Da、約1,200~15,000Da、約1,500~12,000Da、約2,000Da、約3,000Da、約4,000Da、約5,000Da、約6,000Da、約7,000Da、約8,000Da、約9,000Da又は約10,000Daの平均分子量を有するポリエチレンイミンである、請求項5に記載の組成物。
【請求項8】
前記ウイルスベクターは、レトロウイルス、アデノウイルス、アデノ随伴ウイルス、ヘルペスウイルス又はレンチウイルスである、請求項1~7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
前記ウイルスベクターは、発現されるヌクレオチド配列に作動可能に連結された発現制御配列を含む組換えポリヌクレオチドを含む発現ベクターを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
前記ヌクレオチド配列は、キメラ抗原受容体(CAR)、操作されたTCR、1つ以上のサイトカイン、1つ以上のケモカイン、阻害分子を遮断するためのshRNAをコードするか、又は前記ヌクレオチド配列は、タンパク質の発現を誘導するためのmRNAを含む、請求項9に記載の組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、その内容が全体として参照により本明細書に組み込まれる、2019年2月25日に出願された米国特許出願第62/810,260号明細書に対する優先権を主張する。
続きを表示(約 10,000 文字)【0002】
配列表
本願は、ASCII形式で電子的に提出された配列表を含み、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。2020年2月20日に作成された前記ASCIIコピーは、N2067-7161WO_SL.txtという名称であり、サイズが232,920バイトである。
【0003】
本発明は、概して、ウイルスベクター又は原薬の送達のためのメソポーラスシリカ組成物の使用に関する。いくつかの実施形態において、ウイルスベクターは、疾患、例えば腫瘍抗原の発現に関連する疾患を有する対象を処置するために、キメラ抗原受容体(CAR)を発現するように操作されているヌクレオチド配列を含む。
【背景技術】
【0004】
T細胞養子移入プロトコルは、CAR T細胞療法がB細胞悪性腫瘍の処置のために最近承認された癌などの多くの治療用途における可能性を示している。ウイルスベクター又は原薬を局所的に送達し、効率的な製造プロセスを見出す必要性が存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
メソポーラスシリカ粒子の第1の集団とウイルスベクターとを含む組成物が本明細書で企図される。いくつかの実施形態において、ウイルスベクターは、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団にコンジュゲートされている。いくつかの実施形態において、ウイルスベクターは、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団に静電的又は共有結合的にコンジュゲートされている。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団は、表面修飾されている。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団の表面修飾は、-OH(ヒドロキシル)、アミン、カルボン酸、ホスホネート、ハライド、アジド、アルキン、エポキシド、スルフヒドリル、ポリエチレンイミン、疎水性部分又はその塩であり、任意選択によりC

~C
20
アルキル又は(-O(CH2-CH

-)
1~25
リンカーを使用する。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団の表面修飾は、一級、二級、三級又は四級アミンである。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団の表面修飾は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によって測定されて約1000~20,000Da、約1,200~15,000Da、約1,500~12,000Da、約2,000Da、約3,000Da、約4,000Da、約5,000Da、約6,000Da、約7,000Da、約8,000Da、約9,000Da又は約10,000Daの平均分子量を有するポリエチレンイミンである。いくつかの実施形態において、ウイルスベクターは、レトロウイルス、アデノウイルス、アデノ随伴ウイルス、ヘルペスウイルス又はレンチウイルスである。いくつかの実施形態において、ウイルスベクターは、発現されるヌクレオチド配列に作動可能に連結された発現制御配列を含む組換えポリヌクレオチドを含む発現ベクターを含む。いくつかの実施形態において、ヌクレオチド配列は、キメラ抗原受容体(CAR)、操作されたTCR、1つ以上のサイトカイン、1つ以上のケモカイン、阻害分子を遮断するためのshRNAをコードするか、又はヌクレオチド配列は、タンパク質の発現を誘導するためのmRNAを含む。いくつかの実施形態において、ヌクレオチド配列は、腫瘍抗原を標的とするように操作されたポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態において、ポリペプチドは、TSHR、CD19、CD123、CD22、CD30、CD171、CS-1、CLL-1、CD33、EGFRvIII、GD2、GD3、BCMA、Tn Ag、PSMA、ROR1、FLT3、FAP、TAG72、CD38、CD44v6、CEA、EPCAM、B7H3、KIT、IL-13Ra2、メソテリン、IL-11Ra、PSCA、PRSS21、VEGFR2、ルイスY、CD24、PDGFR-ベータ、SSEA-4、CD20、葉酸受容体アルファ、ERBB2(Her2/neu)、MUC1、EGFR、NCAM、Prostase、PAP、ELF2M、エフリンB2、IGF-I受容体、CAIX、LMP2、gp100、bcr-abl、チロシナーゼ、EphA2、フコシルGM1、sLe、GM3、TGS5、HMWMAA、o-アセチル-GD2、葉酸受容体ベータ、TEM1/CD248、TEM7R、CLDN6、GPRC5D、CXORF61、CD97、CD179a、ALK、ポリシアル酸、PLAC1、GloboH、NY-BR-1、UPK2、HAVCR1、ADRB3、PANX3、GPR20、LY6K、OR51E2、TARP、WT1、NY-ESO-1、LAGE-1a、MAGE-A1、レグマイン、HPV E6、E7、MAGE A1、ETV6-AML、精子タンパク質17、XAGE1、Tie 2、MAD-CT-1、MAD-CT-2、Fos関連抗原1、p53、p53変異体、プロステイン、サバイビン及びテロメラーゼ、PCTA-1/ガレクチン8、MelanA/MART1、Ras変異体、hTERT、肉腫転座切断点、ML-IAP、ERG(TMPRSS2 ETS融合遺伝子)、NA17、PAX3、アンドロゲン受容体、サイクリンB1、MYCN、RhoC、TRP-2、CYP1B1、BORIS、SART3、PAX5、OY-TES1、LCK、AKAP-4、SSX2、RAGE-1、ヒトテロメラーゼ逆転写酵素、RU1、RU2、腸カルボキシルエステラーゼ、mut hsp70-2、CD79a、CD79b、CD72、LAIR1、FCAR、LILRA2、CD300LF、CLEC12A、BST2、EMR2、LY75、GPC3、FCRL5、IGLL1並びにそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される腫瘍抗原を標的とする。いくつかの実施形態において、タンパク質は、抗原結合ドメイン、膜貫通ドメイン、共刺激シグナル伝達領域及びシグナル伝達ドメインを含むCARである。いくつかの実施形態において、シグナル伝達ドメインは、CD3ゼータシグナル伝達ドメインである。いくつかの実施形態において、組成物は、T細胞刺激化合物又は腫瘍抗原を更に含む。いくつかの実施形態において、T細胞刺激化合物又は腫瘍抗原は、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団又はメソポーラスシリカ粒子の第2の集団にコンジュゲート又は吸着されており、T細胞刺激化合物は、IL-2、IL-15、抗CD2 mAb、抗CD3 mAb、抗CD28 mAb、ネオ抗原ペプチド、TRP2などの共通抗原からのペプチド、gp100、腫瘍細胞溶解物、CD19、CD20、CD22、ROR1、メソテリン、CD33/IL3Ra、c-Met、PSMA、糖脂質F77、EGFRvIII、GD-2、NY-ESO-1 TCR、MAGE A3 TCR又はそれらの組み合わせである。いくつかの実施形態において、T細胞刺激化合物又は腫瘍抗原は、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団にコンジュゲート又は吸着されている。組成物がメソポーラスシリカ粒子の第2の集団を含むいくつかの実施形態において、T細胞刺激化合物又は腫瘍抗原は、メソポーラスシリカ粒子の第2の集団又はメソポーラスシリカ粒子の第2の集団の表面の脂質エンベロープにコンジュゲートされている。いくつかの実施形態において、組成物は、サイトカインを更に含む。いくつかの実施形態において、サイトカインは、メソポーラスシリカ粒子の第1又は第2の集団にコンジュゲート又は吸着されている。いくつかの実施形態において、サイトカインは、IL-1、IL-2、IL-4、IL-5、IL-7、IL-10、IL-12、IL-15、IL-17、IL-21若しくは形質転換成長因子ベータ(TGF-β)又はそのアゴニスト、その模倣物、その変異体、その機能的フラグメント若しくはそれらの組み合わせである。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子は、2~50nmの直径の細孔を含む。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子は、少なくとも約100m

/gの表面積を有する。いくつかの実施形態において、組成物は、注射用に適している。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子は、メソポーラスシリカロッドの形態である。
【0006】
Tリンパ球を、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団とウイルスベクターとを含む組成物と接触させることを含む方法も本明細書で企図され、ここで、ウイルスベクターは、発現されるヌクレオチド配列に作動可能に連結された発現制御配列を含む組換えポリヌクレオチドを含む発現ベクターを含む。いくつかの実施形態において、接触させることは、インビトロで生じる。いくつかの実施形態において、Tリンパ球は、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団と接触する前又は後に活性化される。いくつかの実施形態において、ウイルスベクターは、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団にコンジュゲートされている。いくつかの実施形態において、ウイルスベクターは、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団に静電的又は共有結合的にコンジュゲートされている。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団は、表面修飾されている。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団の表面修飾は、-OH(ヒドロキシル)、アミン、カルボン酸、ホスホネート、ハライド、アジド、アルキン、エポキシド、スルフヒドリル、ポリエチレンイミン、疎水性部分又はその塩であり、任意選択によりC

~C
20
アルキル又は(-O(CH

-CH

-)
1~25
リンカーを使用する。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団の表面修飾は、一級、二級、三級又は四級アミンである。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によって測定されて約1000~20,000Da、約1,200~15,000Da、約1,500~12,000Da、約2,000Da、約3,000Da、約4,000Da、約5,000Da、約6,000Da、約7,000Da、約8,000Da、約9,000Da又は約10,000Daの平均分子量を有するポリエチレンイミンで表面修飾されている。いくつかの実施形態において、ウイルスベクターは、レンチウイルス、レトロウイルス又はアデノウイルスである。いくつかの実施形態において、ヌクレオチド配列は、キメラ抗原受容体(CAR)をコードする。いくつかの実施形態において、CARは、腫瘍抗原を標的とするように操作されている。いくつかの実施形態において、Tリンパ球は、Tリンパ球をT細胞刺激化合物又は腫瘍抗原と接触させることによって活性化される。いくつかの実施形態において、T細胞刺激化合物又は腫瘍抗原は、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団又はメソポーラスシリカ粒子の第2の集団にコンジュゲート又は吸着されている。いくつかの実施形態において、T細胞刺激化合物又は腫瘍抗原は、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団にコンジュゲート又は吸着されている。いくつかの実施形態において、T細胞刺激化合物又は腫瘍抗原は、メソポーラスシリカ粒子の第2の集団又はメソポーラスシリカ粒子の第2の集団の表面の脂質エンベロープに直接コンジュゲートされている。いくつかの実施形態において、方法は、Tリンパ球をサイトカインと接触させることを更に含む。いくつかの実施形態において、サイトカインは、培地中にあるか、又はメソポーラスシリカ粒子の第1若しくは第2の集団にコンジュゲート若しくは吸着されている。いくつかの実施形態において、サイトカインは、IL-1、IL-2、IL-4、IL-5、IL-7、IL-10、IL-12、IL-15、IL-17、IL-21若しくは形質転換成長因子ベータ(TGF-β)又はそのアゴニスト、その模倣物、その変異体、その機能的フラグメント若しくはそれらの組み合わせである。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子は、メソポーラスシリカロッドの形態である。
【0007】
インビボで組換えポリヌクレオチドによってTリンパ球を遺伝的に形質導入する方法であって、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団とウイルスベクターとを含む組成物を、1つ以上のTリンパ球を有する対象に投与することを含む方法も本明細書で企図され、ここで、ウイルスベクターは、発現されるヌクレオチド配列に作動可能に連結された発現制御配列を含む組換えポリヌクレオチドを含む発現ベクターを含み、組成物が1つ以上のTリンパ球と接触すると、Tリンパ球は、組換えポリヌクレオチドによって遺伝的に形質導入される。いくつかの実施形態において、ウイルスベクターは、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団にコンジュゲートされている。いくつかの実施形態において、ウイルスベクターは、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団に静電的又は共有結合的にコンジュゲートされている。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団は、表面修飾されている。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団の表面修飾は、-OH(ヒドロキシル)、アミン、カルボン酸、ホスホネート、ハライド、アジド、アルキン、エポキシド、スルフヒドリル、ポリエチレンイミン、疎水性部分又はその塩であり、任意選択によりC

~C
20
アルキル又は(-O(CH

-CH

-)
1~25
リンカーを使用する。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団の表面修飾は、一級、二級、三級又は四級アミンである。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によって測定されて約1000~20,000Da、約1,200~15,000Da、約1,500~12,000Da、約2,000Da、約3,000Da、約4,000Da、約5,000Da、約6,000Da、約7,000Da、約8,000Da、約9,000Da又は約10,000Daの平均分子量を有するポリエチレンイミンで表面修飾されている。いくつかの実施形態において、ウイルスベクターは、レンチウイルス、レトロウイルス又はアデノウイルスである。いくつかの実施形態において、ヌクレオチド配列は、キメラ抗原受容体(CAR)をコードする。いくつかの実施形態において、CARは、腫瘍抗原を標的とするように操作されている。いくつかの実施形態において、組成物は、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団又はメソポーラスシリカ粒子の第2の集団にコンジュゲート又は吸着されたT細胞刺激化合物又は腫瘍抗原を更に含む。いくつかの実施形態において、T細胞刺激化合物又は腫瘍抗原は、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団にコンジュゲート又は吸着されている。いくつかの実施形態において、組成物は、メソポーラスシリカ粒子の第2の集団を含み、T細胞刺激化合物又は腫瘍抗原は、メソポーラスシリカ粒子の第2の集団又はメソポーラスシリカ粒子の第2の集団の表面の脂質エンベロープに直接コンジュゲートされている。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子の第1又は第2の集団は、メソポーラスシリカ粒子の第1又は第2の集団にコンジュゲート又は吸着されたサイトカインを更に含む。いくつかの実施形態において、サイトカインは、IL-1、IL-2、IL-4、IL-5、IL-7、IL-10、IL-12、IL-15、IL-17、IL-21若しくは形質転換成長因子ベータ(TGF-β)又はそのアゴニスト、その模倣物、その変異体、その機能的フラグメント若しくはそれらの組み合わせである。いくつかの実施形態において、対象のTリンパ球は、インビボで増殖する。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子は、メソポーラスシリカロッドの形態である。
【0008】
インビトロでTリンパ球集団を増殖させる方法であって、(a)Tリンパ球集団を、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団と、形質導入されたTリンパ球集団を提供するためのウイルスベクターとを含む組成物と接触させること;及び(b)形質導入されたTリンパ球集団をT細胞刺激化合物又は腫瘍抗原及び任意選択によりサイトカインと接触させることを含む方法も本明細書で企図され、ここで、ウイルスベクターは、発現されるヌクレオチド配列に作動可能に連結された発現制御配列を含む組換えポリヌクレオチドを含む発現ベクターを含む。いくつかの実施形態において、ウイルスベクターは、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団にコンジュゲートされている。いくつかの実施形態において、ウイルスベクターは、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団に静電的又は共有結合的にコンジュゲートされている。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団は、表面修飾されている。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団の表面修飾は、-OH(ヒドロキシル)、アミン、カルボン酸、ホスホネート、ハライド、アジド、アルキン、エポキシド、スルフヒドリル、ポリエチレンイミン、疎水性部分又はその塩であり、任意選択によりC

~C
20
アルキル又は(-O(CH

-CH

-)
1~25
リンカーを使用する。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団の表面修飾は、一級、二級、三級又は四級アミンである。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によって測定されて約1000~20,000Da、約1,200~15,000Da、約1,500~12,000Da、約2,000Da、約3,000Da、約4,000Da、約5,000Da、約6,000Da、約7,000Da、約8,000Da、約9,000Da又は約10,000Daの平均分子量を有するポリエチレンイミンで表面修飾されている。いくつかの実施形態において、ウイルスベクターは、レンチウイルス、レトロウイルス又はアデノウイルスである。いくつかの実施形態において、ヌクレオチド配列は、キメラ抗原受容体(CAR)をコードする。いくつかの実施形態において、CARは、腫瘍抗原を標的とするように操作されている。いくつかの実施形態において、T細胞刺激化合物又は腫瘍抗原は、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団又はメソポーラスシリカ粒子の第2の集団にコンジュゲート又は吸着されており、T細胞刺激化合物又は腫瘍抗原は、IL-2、IL-15、抗CD2 mAb、抗CD3 mAb、抗CD28 mAb、ネオ抗原ペプチド、CD19、CD20、CD22、ROR1、メソテリン、CD33/IL3Ra、c-Met、PSMA、糖脂質F77、EGFRvIII、GD-2、NY-ESO-1 TCR、MAGE A3 TCR又はそれらの組み合わせである。いくつかの実施形態において、T細胞刺激化合物又は腫瘍抗原は、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団にコンジュゲート又は吸着されている。メソポーラスシリカ粒子の第2の集団を含むいくつかの実施形態において、T細胞刺激化合物又は腫瘍抗原は、メソポーラスシリカ粒子の第2の集団又はメソポーラスシリカ粒子の第2の集団の表面の脂質エンベロープにコンジュゲートされている。いくつかの実施形態において、方法は、(c)Tリンパ球をサイトカインと接触させることを更に含み、サイトカインは、IL-1、IL-2、IL-4、IL-5、IL-7、IL-10、IL-12、IL-15、IL-17、IL-21若しくは形質転換成長因子ベータ(TGF-β)又はそのアゴニスト、その模倣物、その変異体、その機能的フラグメント若しくはそれらの組み合わせである。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子は、メソポーラスシリカロッドの形態である。
【0009】
腫瘍抗原の上昇した発現と関連する疾患、傷害又は状態を有する対象を処置する方法も本明細書で企図され、方法は、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団とウイルスベクターとを含む組成物を対象に投与することであって、ウイルスベクターは、腫瘍抗原を標的とするように操作されているキメラ抗原受容体(CAR)をコードするヌクレオチド配列に作動可能に連結された発現制御配列を含む組換えポリヌクレオチドを含む、投与することを含み、それにより対象を処置する。いくつかの実施形態において、ウイルスベクターは、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団にコンジュゲートされている。いくつかの実施形態において、ウイルスベクターは、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団に静電的又は共有結合的にコンジュゲートされている。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団は、表面修飾されている。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団の表面修飾は、-OH(ヒドロキシル)、アミン、カルボン酸、ホスホネート、ハライド、アジド、アルキン、エポキシド、スルフヒドリル、ポリエチレンイミン、疎水性部分又はその塩であり、任意選択によりC

~C
20
アルキル又は(-O(CH

-CH

-)
1~25
リンカーを使用する。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団の表面修飾は、一級、二級、三級又は四級アミンである。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によって測定されて約1000~20,000Da、約1,200~15,000Da、約1,500~12,000Da、約2,000Da、約3,000Da、約4,000Da、約5,000Da、約6,000Da、約7,000Da、約8,000Da、約9,000Da又は約10,000Daの平均分子量を有するポリエチレンイミンで表面修飾されている。いくつかの実施形態において、ウイルスベクターは、レンチウイルス、レトロウイルス又はアデノウイルスである。いくつかの実施形態において、組成物は、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団又はメソポーラスシリカ粒子の第2の集団にコンジュゲート又は吸着されたT細胞刺激化合物又は腫瘍抗原を更に含む。いくつかの実施形態において、T細胞刺激化合物又は腫瘍抗原は、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団にコンジュゲート又は吸着されている。組成物がメソポーラスシリカ粒子の第2の集団を含むいくつかの実施形態において、T細胞刺激化合物又は腫瘍抗原は、メソポーラスシリカ粒子の第2の集団又はメソポーラスシリカ粒子の第2の集団の表面の脂質エンベロープに直接コンジュゲートされており、T細胞刺激化合物又は腫瘍抗原は、IL-2、IL-15、抗CD2 mAb、抗CD3 mAb、抗CD28 mAb、ネオ抗原ペプチド、CD19、CD20、CD22、ROR1、メソテリン、CD33/IL3Ra、c-Met、PSMA、糖脂質F77、EGFRvIII、GD-2、NY-ESO-1 TCR、MAGE A3 TCR又はそれらの組み合わせである。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子の第1又は第2の集団は、メソポーラスシリカ粒子の第1又は第2の集団にコンジュゲート又は吸着されたサイトカインを更に含む。いくつかの実施形態において、サイトカインは、IL-1、IL-2、IL-4、IL-5、IL-7、IL-10、IL-12、IL-15、IL-17、IL-21若しくは形質転換成長因子ベータ(TGF-β)又はそのアゴニスト、その模倣物、その変異体、その機能的フラグメント若しくはそれらの組み合わせである。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子は、メソポーラスシリカロッドの形態である。
【0010】
ウイルスベクターを対象における所望の作用部位に送達する方法であって、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団とウイルスベクターとを含む組成物を対象に投与することを含む方法も本明細書で企図される。いくつかの実施形態において、ウイルスベクターは、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団にコンジュゲートされている。いくつかの実施形態において、ウイルスベクターは、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団に静電的又は共有結合的にコンジュゲートされている。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団は、表面修飾されている。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団の表面修飾は、C
1~20
アルキルアミン、C
1~20
カルボン酸、C
1~20
アジド及び置換又は非置換のC
1~20
アルキルである。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団の表面修飾は、一級、二級、三級又は四級アミンである。いくつかの実施形態において、ウイルスベクターは、レトロウイルス、アデノウイルス、アデノ随伴ウイルス、ヘルペスウイルス又はレンチウイルスである。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団は、2~50nmの直径の細孔を含む。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子の第1の集団は、少なくとも約100m

/gの表面積を有する。いくつかの実施形態において、メソポーラスシリカ粒子は、メソポーラスシリカロッドの形態である。
(【0011】以降は省略されています)

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