TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025073913
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-13
出願番号
2023185099
出願日
2023-10-27
発明の名称
下肢装具及び下肢装具用継手部材
出願人
パシフィックサプライ株式会社
,
個人
代理人
弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類
A61H
3/00 20060101AFI20250502BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】足部と下腿部との揺動移動の規制状態を円滑化し、より健常者に近い歩行が可能となるように、さらに改善された下肢装具を提供する。
【解決手段】接地側の足固定部と、下腿固定部と、足固定部と下腿固定部とを連結する支柱部13とを有する下肢装具において、足固定部と支柱部13とは枢支連結され、足固定部と支柱部13のうち一方円柱状の樹脂弾性部材1が、他方に樹脂弾性部材1に当接可能な当接部がそれぞれ設けられ、支柱部13は、当接部と樹脂弾性部材1とが当接しない起立状態と、当接部と樹脂弾性部材1との当接で樹脂弾性部材1が長さ方向に圧縮力を受ける傾倒状態とを有し、下肢装具は更に、樹脂弾性部材1を配置するガイド通路を備えるガイド部9を有し、樹脂弾性部材1の当接部側の頂部1Aに300Nの荷重をかけると、頂部1Aは0.2mm以上、3.0mm以下、変位する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
接地側にある足固定部と、下腿固定部と、前記足固定部と前記下腿固定部とを連結する支柱部とを有する下肢装具であって、
前記足固定部と前記支柱部とは枢支連結されており、
前記足固定部と前記支柱部のうち一方に幅方向と長さ方向を有する樹脂弾性部材が、他方に前記樹脂弾性部材に直接的又は間接的に当接可能な当接部がそれぞれ設けられており、
前記支柱部は、前記当接部と前記樹脂弾性部材とが当接しない起立状態と、前記当接部と前記樹脂弾性部材とが直接的又は間接的に当接することにより前記樹脂弾性部材が長さ方向に圧縮力を受ける傾倒状態とを有しており、
前記下肢装具は更に、前記樹脂弾性部材が配置されるガイド通路を備えているガイド部を有しており、
前記樹脂弾性部材のうち、前記当接部側の頂部に300Nの荷重をかけることにより、前記当接部側の頂部は0.2mm以上、3.0mm以下、変位する下肢装具。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記樹脂弾性部材の幅方向外側と前記ガイド通路の内壁との間は空隙であり、前記ガイド通路の内径は、前記樹脂弾性部材の幅方向の外径の102%以上、115%以下である請求項1に記載の下肢装具。
【請求項3】
前記足固定部と前記支柱部とが単一の枢支軸心を有して枢支連結され、
前記樹脂弾性部材は、前記足固定部と前記支柱部との前記枢支軸心回りに前記樹脂弾性部材と前記当接部とが相対円弧移動することにより圧縮される、請求項1に記載の下肢装具。
【請求項4】
前記樹脂弾性部材と前記当接部との当接中心の前記枢支軸心からの半径は、10~30mmである、請求項3に記載の下肢装具。
【請求項5】
前記支柱部における前記枢支軸心付近の箇所に前記樹脂弾性部材が、かつ、前記足固定部における前記枢支軸心付近の箇所に前記当接部がそれぞれ設けられ、
前記樹脂弾性部材は、前記当接部との当接方向に長い円柱状のものである、請求項3に記載の下肢装具。
【請求項6】
前記支柱部が起立状態から背屈方向に傾いたときに前記当接部と前記樹脂弾性部材とが直接的又は間接的に当接することにより前記樹脂弾性部材が長さ方向に圧縮力を受ける、請求項1~5の何れかに記載の下肢装具。
【請求項7】
前記樹脂弾性部材はゴム又は合成樹脂製であり、前記当接部は金属製である、請求項1~5の何れかに記載の下肢装具。
【請求項8】
前記樹脂弾性部材の当接部側の頂部にかける荷重を300Nから350Nに増やしたときの前記頂部の変位量よりも、1500Nから1550Nに増やしたときの前記頂部の変位量の方が少ない、請求項1~5の何れかに記載の下肢装具。
【請求項9】
前記足固定部と前記支柱部との一方に、前記樹脂弾性部材の前記当接部側の端の位置を前記当接部に対する遠近方向に調節可能な止めネジが螺装され、
前記止めネジと前記樹脂弾性部材とを相対回動不能及び/又は相対離隔不能に連結する連結部が設けられている、請求項1~5の何れかに記載の下肢装具。
【請求項10】
前記連結部は、前記止めネジの前記樹脂弾性部材側の端部と前記樹脂弾性部材の前記止めネジ側の端部とが前記遠近方向に交差する方向の相対移動により嵌合及び離脱する構成とされている、請求項9に記載の下肢装具。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、足首関節を自己の意思で自由に動かすことができない又は難しい障害者が、歩行の際の補助具として使用するための下肢装具及びそれに用いられる継手部材に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
脳溢血や脳梗塞、或いは外傷による腓骨神経麻痺等を原因として、足首関節を自己の意思で自由に動かすことができない障害を生じることがある。この障害を負った患者は、歩行の際に足先が下がって円滑な体重移動を行えず、また爪先が床に引っかかる等して上手く歩けないことから、補助具として下肢装具が一般に用いられている。
【0003】
従来の下肢装具は、足首をほぼ90度に曲げた状態に固定するタイプの固定型装具から発展しており、歩行時における足首の底屈動作(足先が垂れ下がる方向に曲げる動作)や背屈動作(足先が持ち上がる方向に曲げる動作)が可能とされたものが一般的である。このように、足部と下腿部とが相対揺動できる装具としては、例えば、特許文献1(図5,6参照)において示される短下肢装具や長下肢装具が知られている。
【0004】
足部と下腿部との相対揺動を可能とする構造により、前記障害者であっても健常者の歩行時における足の動きに近い動きができる利点がある。この場合、底屈側及び背屈側への揺動角度が無制限であると、足部がふらついて却って歩き難くなることから、ある程度以内の角度に規制することが肝要である。特許文献2で開示される短下肢装具は、背屈側及び底屈側へのいずれの揺動(回動)角度も規制する連結部(4)、(5)を設けている。
【0005】
特許文献2が開示する連結部(4)、(5)では、ある程度揺動するとイモネジからなる突出部どうしが当接し、それ以上は揺動できないように規制する構造が採られている。しかしながら、少し揺動するといきなり金属どうしが当接するので、動きが非円滑なものになり易く、一般の障害者では使い切れないことが多かった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2015-217124号公報
特開2021-78962号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、足部と下腿部との揺動移動の規制状態を円滑化し、より健常者に近い歩行が可能となるように、さらに改善された下肢装具及び下肢装具用継手部材を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[1]本発明は、下肢装具において、
接地側にある足固定部と、下腿固定部と、前記足固定部と前記下腿固定部とを連結する支柱部とを有する下肢装具であって、
前記足固定部と前記支柱部とは枢支連結されており、
前記足固定部と前記支柱部のうち一方に幅方向と長さ方向を有する樹脂弾性部材が設けられ、他方に前記樹脂弾性部材に直接的又は間接的に当接可能な当接部が設けられており、
前記支柱部は、前記当接部と前記樹脂弾性部材とが当接しない起立状態と、前記当接部と前記樹脂弾性部材とが直接的又は間接的に当接することにより樹脂弾性部材が長さ方向に圧縮力を受ける傾倒状態とを有しており、
前記下肢装具は更に、前記樹脂弾性部材が配置されるガイド通路を備えているガイド部を有しており、
前記樹脂弾性部材のうち、前記当接部側の頂部に300Nの荷重をかけることにより、前記当接部側の頂部は0.2mm以上、3.0mm以下、変位することを特徴とする。
【0009】
[2]第2の本発明は、[1]に記載の下肢装具において、
前記樹脂弾性部材の幅方向外側と前記ガイド通路の内壁との間は空隙であり、前記ガイド通路の内径は、前記樹脂弾性部材の幅方向の外径の102%以上、115%以下であることを特徴とする。
【0010】
[3]第3の本発明は、[1]又は[2]に記載の下肢装具において、
前記足固定部と前記支柱部とが単一の枢支軸心を有して枢支連結され、
前記樹脂弾性部材は、前記足固定部と前記支柱部との前記枢支軸心回りに前記樹脂弾性部材と前記当接部とが相対円弧移動することにより圧縮されることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
健康器具
2か月前
個人
鼾防止用具
2か月前
個人
歯の掃除具
6か月前
個人
歯茎みが品
3か月前
個人
白内障治療法
2か月前
個人
乗馬テラピー
6か月前
個人
導電香
3か月前
個人
身体牽引装置
6か月前
個人
塗り薬塗り具
5か月前
個人
脈波測定方法
2か月前
個人
マッサージ機
3か月前
個人
洗井間専家。
1か月前
個人
脈波測定方法
3か月前
個人
発熱器具
6か月前
個人
健康器具
5か月前
個人
クリップ
4か月前
個人
ホバーアイロン
1か月前
個人
片足歩行支援具
4か月前
個人
染毛方法
5か月前
個人
収納容器
5か月前
個人
シャンプー
23日前
個人
車椅子持ち上げ器
2か月前
個人
口内洗浄具
3か月前
個人
磁器治療器
6か月前
三生医薬株式会社
錠剤
2か月前
個人
動体視力強化装置
7か月前
個人
眼科診療車
4か月前
個人
服薬支援装置
1か月前
株式会社 MTG
浴用剤
3か月前
個人
血管硬化度算出方法
7か月前
個人
避難困難者救出台車
4か月前
株式会社コーセー
化粧料
4か月前
個人
除菌システム
4か月前
株式会社コーセー
美爪料
4か月前
東レ株式会社
吸収制御剤
5か月前
東レ株式会社
下肢着用具
6か月前
続きを見る
他の特許を見る