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公開番号2025107456
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2025080959,2024039869
出願日2025-05-14,2020-02-07
発明の名称AGE産生抑制剤
出願人オリザ油化株式会社
代理人
主分類A23L 33/105 20160101AFI20250710BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】新規な成分を有効成分とするAGE産生抑制剤及びAGE分解促進剤を提供すること。
【解決手段】上記課題を解決するための本発明の特徴は以下の通りである。
山茶花抽出物、菊抽出物、桜抽出物、及びマキベリー抽出物、紫茶抽出物、クルミ抽出物、月見草抽出物、ザクロ花抽出物、ヒシ抽出物、リンゴンベリー抽出物、ライチ抽出物、マンゴスチン抽出物、藤茶抽出物のうちの少なくとも1つを有効成分とするAGE産生抑制剤。
2.桜の花抽出物、ライチ抽出物、カフェオイルグルコース、紫茶抽出物、ケルセチングルコシド、1,2-di-Galloyl-4,6-Hexahydroxydiphenoyl-β-D-Glucose、月見草抽出物、ヒシ抽出物、マキベリー抽出物、、藤茶抽出物、デルフィニジン-3,5-グルコシドのうちの少なくとも1つを有効成分とするAGE分解促進剤。
【選択図】なし

特許請求の範囲【請求項1】

抽出物、及びマキベリー抽出物、紫茶抽出物、クルミ抽出物、月見草抽出物、ザクロ抽出物、ヒシ抽出物、リンゴンベリー抽出物、ライチ抽出物、マンゴスチン抽出物、藤茶抽出物のうちの少なくとも1つを有効成分とするAGE産生抑制剤。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
桜抽出物、ライチ抽出物、カフェオイルグルコース、紫茶抽出物、ケルセチングルコシド、1,2-di-Galloyl-4,6-Hexahydroxydiphenoyl-β-D-Glucose(GHG)、月見草抽出物、ヒシ抽出物、マキベリー抽出物、藤茶抽出物、デルフィニジン-3,5-グルコシド、のうちの少なくとも1つを有効成分とするAGE分解促進剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、新規なAGE産生抑制剤に関する。本発明は、食品、医薬品、化粧品等に広く利用される。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
AGE(Advanced Glycation End-product)の生成過程に関しては未だ不明の点が多いが、非酵素的糖化反応がその主体であると考えられている。すなわちAGEは、初期反応で蛋白質中に存在するアミノ基とグルコースなどの還元糖のアルデヒド基とが、非酵素的に反応(Glycation)し、シッフ塩基を経由してアマドリ転移生成物が形成され、後期反応でこれが長時間の複雑な開裂や縮合などを経て形成されると考えられている。
【0003】
糖尿病合併症は、網膜症、腎症、神経障害、虚血性心疾患、脳血管障害などであり、これら疾患の原因の1つに高血糖状態の生体で生成したAGEが関与していることが確認されている(例えば、非特許文献1参照)。糖尿病性腎症は、糖尿病に起因する腎の細小血管障害であり、糸球体基底膜肥厚とメサンギウム領域拡大が基本的病理変化である。近年、糖尿病患者の増加とともに糖尿病性腎症で末期腎不全となり、透析治療に至る患者が増加している。高血糖状態の持続によりできるAGEは、1)血管透過性の亢進;2)タンパクやリポタンパクの沈着促進;3)一酸化窒素(NO)不活性化;4)細胞外基質産生促進;などを介して腎症発症に関与すると考えられている(例えば、非特許文献2参照)。
【0004】
糖尿病合併症の予防と改善を目的として、このようなAGEの生成の阻害を目的とした種々のAGE産生抑制剤が知られている。
【0005】
このようなAGE産生抑制剤としては、例えば、腎症、網膜症などの糖尿病合併症などを引き起こす成因となるAGEの生成を阻害する新規なAGE生成阻害組成物(例えば、特許文献1参照)、およびAGE形成を阻害する薬剤(例えば、特許文献2参照)が開示されている。しかし、AGE生成阻害剤のような医薬品はまだ開発段階であり、また、従来 このような合成化合物には予期せぬ副作用が伴うことが多く、近年では合成医薬品による治療よりは食生活を通じて疾患を予防、抑制、改善及び治療できる機能を持った成分又は食品成分に対する研究が注目されるようになってきた。
【0006】
一方、このような背景の下、食品として使用可能な植物の抽出物を含有することを特徴とする最終糖化産物(AGE)生成阻害組成物(例えば、特許文献3~5参照)も開示されている。
【0007】
しかし、このような植物抽出物中に存在するAGE阻害活性成分の阻害活性は、一般的に合成化合物に比べ極めて低く、また活性成分の抽出物中での含有量も一般的に極めて低い。
【0008】
糖尿病合併症の予防または治療にあたっては、長期間に継続して行うことが必要なため、効果的なAGEの生成抑制と副作用の回避との両方を達成し得るAGE生成阻害剤が切望されている。
【0009】
ヒガシ,ティ.(Higasi, T)ら、バイオ・クリニカ(BIO Clinica)、1997年、第12巻、第2号、p.19-21
ババ,ティ.(Baba, T)ら、バイオ・クリニカ(BIO Clinica)、1997年、第12巻、第2号、p.39-48
特開平10-324629号公報
特開2005-170935号公報
特開2006-28090号公報
特開2005-343842号公報
特開2005-320262号公報
【0010】
また、近年、糖尿病とは別に、AGEが皮膚の老化とも密接な関連があることが明らかとなってきた。AGEは加齢に伴って増加するが、皮膚のタンパク質であるコラーゲン部分でメイラード反応が生じると、タンパク質中のリジン残基のアミノ基あるいはアルギニン残基のグアニジル基と糖のカルボニル基が非酵素的に反応し、AGEsが生成しコラーゲン部分同士を架橋させてしまう。架橋構造が形成されると分子が硬くなり、皮膚本来の弾力性が失われる。また、架橋物を異物と判断し、分解酵素(コラゲナーゼ、エラスターゼ)の分泌量が増える。これらのことから肌のハリや弾力性が失われ、また肌が脆くなり、さらにはシワ、たるみ、くすみの発生につながる。
(【0011】以降は省略されています)

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