特許ウォッチ

公開番号2025122322
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-21
出願番号2024017694
出願日2024-02-08
発明の名称シート
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類A47C 7/74 20060101AFI20250814BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】メインパッドがサイドパッドから切り離されていても、メインパッドの縁寄りの位置に通気孔を適切に設けることが可能なシートを提供すること。
【解決手段】シートは、その着座者を弾性的に支持するシートパッドが、シート幅方向の中央部分を成すメインパッドA1と、シート幅方向の両サイド部分を成す各サイドパッドB1と、の3つの分割要素から成る。メインパッドA1は、そのサイドパッドB1とシート幅方向に対向する側縁に、パッド厚さ方向の全域に亘ってシート幅方向の外側に開口するようにパッド厚さ方向に貫通する通気孔A12を有する。シートは、通気孔A12にシート幅方向の外側から蓋をするようにメインパッドA1の側面に当てられる当て部材としての延出部A41を更に有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
着座者を弾性的に支持するシートパッドを有するシートであって、
前記シートパッドが、シート幅方向の中央部分を成すメインパッドと、シート幅方向の両サイド部分を成す各サイドパッドと、の３つの分割要素から成り、
前記メインパッドが、そのいずれかの前記サイドパッドとシート幅方向に対向する側縁に、パッド厚さ方向の全域に亘ってシート幅方向の外側に開口するようにパッド厚さ方向に貫通する通気孔を有し、
当該シートが、前記通気孔にシート幅方向の外側から蓋をするように前記メインパッドの側面に当てられる当て部材を更に有するシート。
続きを表示（約 450 文字）【請求項２】
請求項１に記載のシートであって、
前記メインパッドのパッド裏面に沿って形成される配風溝に蓋をするように前記パッド裏面に当てられる流路蓋を更に有し、
前記当て部材が、前記流路蓋のシート幅方向の側縁から延出する延出部から成るシート。
【請求項３】
請求項１又は請求項２に記載のシートであって、
前記メインパッドをパッド表側から被覆するメインカバーを更に有し、
前記メインカバーが、前記メインパッドをシート側方から巻き込むようにパッド裏側に引き込まれる引込み部を有し、
該引込み部により、前記当て部材が、前記メインパッドの前記側面に押し付けられるシート。
【請求項４】
請求項３に記載のシートであって、
前記メインカバーが、前記引込み部の引き込みに伴い前記当て部材と共に前記通気孔にシート幅方向の外側から蓋をするように前記当て部材にシート幅方向の外側から当てられる別の当て部材を更に有するシート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、シートに関する。詳しくは、着座者を弾性的に支持するシートパッドを有するシートに関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、シートパッドにパッド厚さ方向に空気を通すための通気孔が形成されたシートが開示されている。通気孔は、シートパッドのパッド表面に開口するように形成されている。通気孔は、パッド裏側に配置される送風機によりシート表側から空気を吸い出して、着座した乗員の快適性を向上させている。通気孔は、乗員の着座により塞がれてしまうことを避けるため、シート幅方向の外側に寄せられた位置に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２２－１１７７６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１に記載の構成では、シートパッドが、そのシート幅方向の中央部分を成すメインパッドと、両サイド部分を成す各サイドパッドと、に分割されている場合、メインパッドに形成する通気孔をシート幅方向の外側に寄せにくくなる。その理由は、通気孔がメインパッドの縁に寄り過ぎると、通気孔の周壁の厚みを適切に確保できなくなるためである。そこで、本発明は、メインパッドがサイドパッドから切り離されていても、メインパッドの縁寄りの位置に通気孔を適切に設けることが可能なシートを提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
上記課題を解決する手段として、本発明のシートは、次の手段をとる。
【０００６】
すなわち、本発明の第１の発明は、着座者を弾性的に支持するシートパッドを有するシートであって、前記シートパッドが、シート幅方向の中央部分を成すメインパッドと、シート幅方向の両サイド部分を成す各サイドパッドと、の３つの分割要素から成り、前記メインパッドが、そのいずれかの前記サイドパッドとシート幅方向に対向する側縁に、パッド厚さ方向の全域に亘ってシート幅方向の外側に開口するようにパッド厚さ方向に貫通する通気孔を有し、当該シートが、前記通気孔にシート幅方向の外側から蓋をするように前記メインパッドの側面に当てられる当て部材を更に有するシートである。
【０００７】
第１の発明によれば、通気孔をメインパッドの側縁に外側に開口させるように寄せて配置することで、通気孔を乗員の着座により塞がれにくい位置に設けることができる。なおかつ、この通気孔にシート幅方向の外側から蓋をする当て部材を設けることで、通気孔のシール性を高めて通気孔を適切に機能させることができる。
【０００８】
本発明の第２の発明は、上記第１の発明において、前記メインパッドのパッド裏面に沿って形成される配風溝に蓋をするように前記パッド裏面に当てられる流路蓋を更に有し、前記当て部材が、前記流路蓋のシート幅方向の側縁から延出する延出部から成るシートである。
【０００９】
第２の発明によれば、流路蓋の構成を利用して、当て部材を合理的に形成することができる。詳しくは、配風溝に蓋をする流路蓋から連続的に延びる当て部材を用いることで、配風溝から通気孔が連続的に延びる場合に、これらに適切に蓋をすることができる。
【００１０】
本発明の第３の発明は、上記第１又は第２の発明において、前記メインパッドをパッド表側から被覆するメインカバーを更に有し、前記メインカバーが、前記メインパッドをシート側方から巻き込むようにパッド裏側に引き込まれる引込み部を有し、該引込み部により、前記当て部材が、前記メインパッドの前記側面に押し付けられるシートである。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許