TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025063618
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-16
出願番号2023172989
出願日2023-10-04
発明の名称下地部材、面材接合体、屋根パネル及び壁パネル
出願人日本製鉄株式会社
代理人アクシス国際弁理士法人
主分類E04B 7/20 20060101AFI20250409BHJP(建築物)
要約【課題】伝熱性能を保ちつつ、面材接合体としての面内せん断耐力を向上できる下地部材、面材接合体、屋根パネル及び壁パネルを提供する。
【解決手段】本発明による下地部材1は、下地ウェブ部10と下地ウェブ部10の両端部から延びる第1下地フランジ部11及び第2下地フランジ部12とを有する長手状の形鋼からなり、材軸方向1Aに延びる複数の長孔13が下地ウェブ部10に千鳥状に設けられており、第1下地フランジ部10の上面に面材が接合される下地部材であって、降伏点が400N/mm2以上かつ500N/mm2以下の鋼材により形鋼が構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
下地ウェブ部と前記下地ウェブ部の両端部から延びる第1下地フランジ部及び第2下地フランジ部とを有する長手状の形鋼からなり、材軸方向に延びる複数の長孔が前記下地ウェブ部に千鳥状に設けられており、前記第1下地フランジ部の上面に面材が接合される下地部材であって、
降伏点が400N/mm
2
以上かつ500N/mm
2
以下の鋼材により前記形鋼が構成されている、
下地部材。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記材軸方向に係る前記長孔の幅W1と、前記材軸方向に係る前記長孔の間の幅W2との比W1:W2が10:1であり、
前記複数の長孔は、前記材軸方向に直交する高さ方向に互いに離間された複数の列をなすように配置されており、前記複数の長孔の列のうち前記第1下地フランジ部に最も近い前記長孔の列を第1列としたとき、前記形鋼の高さH0と、前記第1下地フランジ部の上面から前記第1列の上端までの距離D0との比H0:D0が90:13である、
請求項1に記載の下地部材。
【請求項3】
前記材軸方向に係る前記長孔の幅W1と、前記材軸方向に係る前記長孔の間の幅W2との比W1:W2が10:1である、
請求項1に記載の下地部材。
【請求項4】
前記長孔の幅W1が60mmであり、前記長孔の間の幅W2が6mmである、
請求項3に記載の下地部材。
【請求項5】
前記複数の長孔は、前記材軸方向に直交する高さ方向に互いに離間された複数の列をなすように配置されており、前記複数の長孔の列のうち前記第1下地フランジ部に最も近い前記長孔の列を第1列としたとき、前記形鋼の高さH0と、前記第1下地フランジ部の上面から前記第1列の上端までの距離D0との比H0:D0が90:13である、
請求項1に記載の下地部材。
【請求項6】
前記形鋼の高さH0が90mmであり、前記第1下地フランジ部の上面から前記第1列の上端までの距離D0が13mmである、
請求項5に記載の下地部材。
【請求項7】
それぞれが請求項1から6までのいずれか1項に記載の下地部材からなり、材軸方向に直交する幅方向に互いに間隔を置いて配置された複数の下地部材と、
前記複数の下地部材の前記第1下地フランジ部の上面に接合された少なくとも1枚の面材と
を備える、面材接合体。
【請求項8】
ランナウェブ部と前記ランナウェブ部の両端部から延びる第1ランナフランジ部及び第2ランナフランジ部とを有する長手状の溝形鋼からなり、前記複数の下地部材の両端位置において前記複数の下地部材の離間方向に延在されるとともに、前記ランナウェブ部、前記第1ランナフランジ部及び前記第2ランナフランジ部によって形成される溝の内側に前記複数の下地部材の端部が挿入された状態で前記複数の下地部材に接合された一対のランナ
をさらに備える、請求項7に記載の面材接合体。
【請求項9】
それぞれが請求項1から6までのいずれか1項に記載の下地部材からなり、材軸方向に直交する幅方向に互いに間隔を置いて配置された複数の下地部材と、
前記複数の下地部材の前記第1下地フランジ部の上面に接合された少なくとも1枚の面材と、
前記面材の上に配置された複数の屋根材と、
ランナウェブ部と前記ランナウェブ部の両端部から延びる第1ランナフランジ部及び第2ランナフランジ部とを有する長手状の溝形鋼からなり、前記複数の下地部材の両端位置において前記複数の下地部材の離間方向に延在されるとともに、前記ランナウェブ部、前記第1ランナフランジ部及び前記第2ランナフランジ部によって形成される溝の内側に前記複数の下地部材の端部が挿入された状態で前記複数の下地部材に接合された一対のランナと
を備える、
屋根パネル。
【請求項10】
それぞれが請求項1から6までのいずれか1項に記載の下地部材からなり、材軸方向に直交する幅方向に互いに間隔を置いて配置された複数の下地部材と、
前記複数の下地部材の前記第1下地フランジ部の上面に接合された少なくとも1枚の面材と、
前記面材の上に配置された複数の壁材と、
ランナウェブ部と前記ランナウェブ部の両端部から延びる第1ランナフランジ部及び第2ランナフランジ部とを有する長手状の溝形鋼からなり、前記複数の下地部材の両端位置において前記複数の下地部材の離間方向に延在されるとともに、前記ランナウェブ部、前記第1ランナフランジ部及び前記第2ランナフランジ部によって形成される溝の内側に前記複数の下地部材の端部が挿入された状態で前記複数の下地部材に接合された一対のランナと
を備える、
壁パネル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、面材が接合される下地部材、面材接合体、屋根パネル及び壁パネルに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
下記の特許文献1には、複数の屋根パネルを建物の上部に設置する構成が示されている。屋根パネルは、枠組み状に形成された下地フレームとこの下地フレームに取付けられた屋根面材とを備えて形成されたものである。建物の上部に支持構造(屋切りパネル、束及びブラケット等)を設置した後に、支持構造の上に屋根パネルを取り付けることが記載されている。
【0003】
下記の特許文献2には、フランジ部とウェブ部を有する形鋼からなり、ウェブ部に長さ方向に長孔がn列で不連続に多数設けられたフレーム材が記載されている。特許文献2では、長孔の長さをL、孔間距離をa、αを定数として熱経路差XをX=(n-α)(L-a)/2で表すとき、15mm≦X≦150mmの関係を満たすように長孔を設けることで、熱貫流抵抗を向上させつつ、機械的特性低下を抑制できると説明されている。機械的特性は、断面二次モーメントを指している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平7-180253号公報
特開2008-106562号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されているような屋根パネルは、プレセット屋根と呼ばれることもあるものであり、現場での施工を極力省力化するために工場で製作される。本発明者らは、このような屋根パネル等の施工精度向上のため、面材が接合される下地部材(引用文献1の下地フレーム等)に形鋼を使用することを検討している。
【0006】
昨今の高断熱住宅を満足するため屋根等のU値を低くすることが求められているが、下地部材として形鋼を使用するとU値が高くなる。そこで、下地部材として、特許文献2に記載されているようにウェブ部に複数の長孔が設けられた形鋼(以下、このような形鋼を「低伝熱形鋼」と呼ぶこともある)の使用を検討したところ、下地部材に面材を接合した面材接合体としての構造性能(面内せん断耐力)が低下するとの課題に直面した。本発明者らが種々の検討を行ったところ、その原因は、下地部材又は低伝熱形鋼のウェブ部に複数の長孔が設けられていることで、長孔の間の鋼材が塑性化してねじれに抵抗する断面が減った(すなわち、ねじり剛性が低下した)ためと考えられる。ウェブ部において長孔が占める面積を小さくすることで面材接合体としての面内せん断耐力を向上できると考えられるが、長孔が占める面積を小さくすると伝熱性能が悪化してしまう。
【0007】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的の一つは、伝熱性能を保ちつつ、面材接合体としての面内せん断耐力を向上できる下地部材、面材接合体、屋根パネル及び壁パネルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る下地部材は、一実施の形態において、下地ウェブ部と下地ウェブ部の両端部から延びる第1下地フランジ部及び第2下地フランジ部とを有する長手状の形鋼からなり、材軸方向に延びる複数の長孔が下地ウェブ部に千鳥状に設けられており、第1下地フランジ部の上面に面材が接合される下地部材であって、降伏点が400N/mm
2
以上かつ500N/mm
2
以下の鋼材により形鋼が構成されている。
【0009】
本発明に係る面材接合体は、一実施の形態において、それぞれが上述の下地部材からなり、材軸方向に直交する幅方向に互いに間隔を置いて配置された複数の下地部材と、複数の下地部材の第1下地フランジ部の上面に接合された少なくとも1枚の面材とを備える。
【0010】
本発明に係る屋根パネルは、一実施の形態において、それぞれが上述の下地部材からなり、材軸方向に直交する幅方向に互いに間隔を置いて配置された複数の下地部材と、複数の下地部材の第1下地フランジ部の上面に接合された少なくとも1枚の面材と、面材の上に配置された複数の屋根材と、ランナウェブ部とランナウェブ部の両端部から延びる第1ランナフランジ部及び第2ランナフランジ部とを有する長手状の溝形鋼からなり、複数の下地部材の両端位置において複数の下地部材の離間方向に延在されるとともに、ランナウェブ部、第1ランナフランジ部及び第2ランナフランジ部によって形成される溝の内側に複数の下地部材の端部が挿入された状態で複数の下地部材に接合された一対のランナとを備える。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日本製鉄株式会社
衝撃吸収部材
2日前
日本製鉄株式会社
処理装置、処理方法、およびプログラム
1日前
個人
花立て
2か月前
個人
住宅
25日前
個人
地中収納型止水板
1か月前
個人
柱と壁の木造連結構造
1か月前
GHL株式会社
建物
23日前
積水樹脂株式会社
フェンス
1日前
株式会社オカムラ
ブース
3日前
株式会社オカムラ
ブース
3日前
株式会社オカムラ
ブース
3日前
株式会社オカムラ
ブース
29日前
三協立山株式会社
構造体
1か月前
鹿島建設株式会社
補強構造
18日前
鹿島建設株式会社
制震架構
1か月前
個人
簡易テント係合固定具
1か月前
大成建設株式会社
防音建屋
1か月前
三協立山株式会社
建築装置
1か月前
個人
ツリー型太陽光発電システム
1か月前
株式会社オカムラ
パネル装置
1か月前
株式会社アンビックス
防音室
1か月前
鹿島建設株式会社
外断熱構造
23日前
文化シヤッター株式会社
階段
1か月前
文化シヤッター株式会社
階段
24日前
日精株式会社
機械式駐車装置
1か月前
株式会社竹中工務店
建物構造
1か月前
積水ハウス株式会社
手摺
1か月前
有限会社守矢建設
建築物
9日前
株式会社大林組
建物構造及び建築方法
1か月前
株式会社カネカ
屋根構造
16日前
個人
耐震ユニット
2か月前
株式会社大林組
制振構造
26日前
極東開発工業株式会社
駐車装置
1か月前
株式会社竹中工務店
耐震壁構造
1か月前
株式会社カネカ
屋根構造
16日前
三協立山株式会社
パネル構造体
1か月前
続きを見る