TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025065254
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2025016563,2023072355
出願日2025-02-04,2016-07-21
発明の名称発光素子
出願人株式会社半導体エネルギー研究所
代理人
主分類H10K 50/12 20230101AFI20250410BHJP()
要約【課題】発光効率の高い発光素子を提供する。
【解決手段】第1の有機化合物と、第2の有機化合物と、ゲスト材料と、を有する発光素
子である。第1の有機化合物のLUMO準位は、第2の有機化合物のLUMO準位より低
く、第1の有機化合物のHOMO準位は、第2の有機化合物のHOMO準位より低い。ゲ
スト材料のHOMO準位は、第2の有機化合物のHOMO準位より高い。ゲスト材料のL
UMO準位とゲスト材料のHOMO準位とのエネルギー差は、第1の有機化合物のLUM
O準位と第2の有機化合物のHOMO準位とのエネルギー差より大きい。ゲスト材料は、
三重項励起エネルギーを発光に変換することができる機能を有する。第1の有機化合物と
、第2の有機化合物と、が励起錯体を形成する組み合わせである。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
一対の電極間に、第1の有機化合物と、第2の有機化合物と、ゲスト材料と、を有する発光層を有し、
前記第1の有機化合物のLUMO準位は、前記第2の有機化合物のLUMO準位より低く、
前記第1の有機化合物のHOMO準位は、前記第2の有機化合物のHOMO準位より低く、
前記ゲスト材料のHOMO準位は、前記第2の有機化合物のHOMO準位より高く、
前記ゲスト材料のLUMO準位と、前記ゲスト材料のHOMO準位と、のエネルギー差は、前記第1の有機化合物のLUMO準位と、前記第2の有機化合物のHOMO準位と、のエネルギー差より大きく、
前記ゲスト材料は、三重項励起エネルギーを発光に変換することができる機能を有し、
前記第1の有機化合物と、前記第2の有機化合物と、が励起錯体を形成する組み合わせである、発光素子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の一態様は、発光素子、または該発光素子を有する表示装置、電子機器、及び照
明装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【0002】
なお、本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する発明
の一態様の技術分野は、物、方法、または、製造方法に関する。または、本発明の一態様
は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マ
ター)に関する。そのため、より具体的に本明細書で開示する本発明の一態様の技術分野
としては、半導体装置、表示装置、液晶表示装置、発光装置、照明装置、蓄電装置、記憶
装置、それらの駆動方法、または、それらの製造方法、を一例として挙げることができる

【背景技術】
【0003】
近年、エレクトロルミネッセンス(Electroluminescence:EL)
を利用した発光素子の研究開発が盛んに行われている。これら発光素子の基本的な構成は
、一対の電極間に発光性の材料を含む層(EL層)を挟んだ構成である。この素子の電極
間に電圧を印加することにより、発光性の材料からの発光が得られる。
【0004】
上述の発光素子は自発光型であるため、これを用いた表示装置は、視認性に優れ、バッ
クライトが不要であり、消費電力が少ない等の利点を有する。さらに、薄型軽量に作製で
き、応答速度が高いなどの利点も有する。
【0005】
発光性の材料に有機材料を用い、一対の電極間に当該発光性の材料を含むEL層を設け
た発光素子(例えば、有機EL素子)の場合、一対の電極間に電圧を印加することにより
、陰極から電子が、陽極から正孔(ホール)がそれぞれ発光性のEL層に注入され、電流
が流れる。そして、注入された電子及び正孔が再結合することによって発光性の有機材料
が励起状態となり、励起された発光性の有機材料から発光を得ることができる。
【0006】
有機材料が形成する励起状態の種類としては、一重項励起状態(S

)と三重項励起状
態(T

)があり、一重項励起状態からの発光が蛍光、三重項励起状態からの発光が燐光
と呼ばれている。また、発光素子におけるそれらの統計的な生成比率は、S

:T

=1
:3である。そのため、蛍光を発する材料(蛍光材料)を用いた発光素子より、燐光を発
する材料(燐光材料)を用いた発光素子の方が、高い発光効率を得ることが可能となる。
したがって、三重項励起状態のエネルギーを発光に変換することが可能な燐光材料を用い
た発光素子の開発が近年盛んに行われている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
有機材料を励起するために必要なエネルギーは、有機材料のLUMO準位とHOMO準
位とのエネルギー差に依存し、そのエネルギー差は概ね一重項励起状態のエネルギーに相
当する。燐光を発する有機材料を用いた発光素子においては、三重項励起エネルギーが、
発光のエネルギーに変換される。そのため、有機材料が形成する一重項励起状態と三重項
励起状態とでエネルギー差が大きい場合、有機材料を励起するために必要なエネルギーは
、該エネルギー差に相当するエネルギーの分だけ、発光のエネルギーより高くなってしま
う。有機材料を励起するために必要なエネルギーと、発光のエネルギーとの差は、発光素
子において駆動電圧の上昇として素子特性に影響を与えるが、該駆動電圧の上昇を抑制す
る手法について、開発が進められている(特許文献2参照)。
【0008】
また、燐光材料を用いた発光素子のうち、特に青色の発光を呈する発光素子においては
、高い三重項励起エネルギー準位を有する安定な化合物の開発が困難であるため、未だ実
用化に至っていない。そのため、高い発光効率を有し、安定な燐光材料の開発が求められ
ている。また、高い発光効率を示す、信頼性の優れた燐光性の発光素子の開発が求められ
ている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2010-182699号公報
特開2012-212879号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
高い発光効率を示す燐光材料として、イリジウム錯体が知られている。また、高い発光
エネルギーを有するイリジウム錯体として、ピリジン骨格または含窒素五員複素環骨格を
配位子に有するイリジウム錯体が知られている。ピリジン骨格または該含窒素五員複素環
骨格は、高い三重項励起エネルギーを有するが、電子受容性が低いため、該骨格を配位子
に有するイリジウム錯体は、HOMO準位およびLUMO準位が高く、正孔キャリアが注
入されやすく、電子キャリアが注入されにくい。そのため、高い発光エネルギーを有する
イリジウム錯体においては、キャリアの直接再結合による励起が困難な場合や、発光素子
を効率よく発光させることが困難な場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
集積回路の製造方法
24日前
学校法人東北学院
半導体装置
9日前
個人
高性能逆導通半導体装置
17日前
日亜化学工業株式会社
発光装置
1か月前
日亜化学工業株式会社
発光装置
24日前
サンケン電気株式会社
半導体装置
17日前
富士電機株式会社
半導体装置
17日前
富士電機株式会社
半導体装置
18日前
三菱電機株式会社
半導体装置
24日前
三菱電機株式会社
半導体装置
25日前
株式会社村田製作所
半導体装置
2日前
株式会社半導体エネルギー研究所
発光デバイス
17日前
日東電工株式会社
センサデバイス
25日前
株式会社カネカ
太陽電池モジュール
2日前
ローム株式会社
半導体装置
19日前
古河電気工業株式会社
熱電変換モジュール
20日前
ローム株式会社
半導体装置
17日前
日亜化学工業株式会社
発光装置の製造方法
9日前
ローム株式会社
半導体装置
9日前
株式会社半導体エネルギー研究所
半導体装置の作製方法
1か月前
豊田合成株式会社
発光装置
24日前
豊田合成株式会社
発光装置
9日前
豊田合成株式会社
発光装置
24日前
日本特殊陶業株式会社
圧電素子
27日前
日本電気株式会社
超伝導デバイスおよびその製造方法
1か月前
日本放送協会
磁性細線メモリ
10日前
東京エレクトロン株式会社
成膜方法及び半導体製造装置
27日前
株式会社カネカ
太陽電池の製造方法、および、太陽電池
3日前
富士電機株式会社
炭化珪素半導体装置
25日前
富士電機株式会社
炭化珪素半導体装置
25日前
ウシオ電機株式会社
赤外LED素子
17日前
個人
誘電エラストマデバイスの製造方法
11日前
株式会社ジャパンディスプレイ
表示装置
10日前
ローム株式会社
半導体装置、電子機器、車両
9日前
株式会社ジャパンディスプレイ
表示装置
10日前
TOPPANホールディングス株式会社
発光素子
3日前
続きを見る