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公開番号
2025069432
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-30
出願番号
2025019263,2022522002
出願日
2025-02-07,2020-09-30
発明の名称
4-1BBに結合する抗体およびその用途
出願人
ナンチン リーズ バイオラブス カンパニー,リミティド
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07K
16/28 20060101AFI20250422BHJP(有機化学)
要約
【課題】ヒト4-1BBに特異的に結合する分離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合部分の提供。
【解決手段】本発明は、ヒト4-1BBに特異的に結合する分離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合部分を開示する。本発明はまた、該抗体をコードする核酸分子、発現ベクター、宿主細胞、および該抗体を発現する方法に関する。本発明はさらに、二重特異性分子、および該抗体または二重特異性分子を含む医薬組成物、ならびに本開示の抗4-1BB抗体を用いる治療方法に関する。
【選択図】図1A
特許請求の範囲
【請求項1】
3つの重鎖可変領域CDR1領域、CDR2領域およびCDR3領域と、3つの軽鎖可変領域CDR1領域、CDR2領域およびCDR3領域と、を含み、
前記重鎖可変領域CDR1領域、CDR2領域およびCDR3領域は、それぞれ配列番号1、2および3に示される配列からなり、前記軽鎖可変領域CDR1領域、CDR2領域およびCDR3領域は、それぞれ配列番号4、5および6に示される配列からなる、
4-1BBに結合する抗体またはその抗原結合部分。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記重鎖可変領域を含み、
前記重鎖可変領域は、配列番号25または77に対して、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%又100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む又はからなる、
請求項1に記載の抗体またはその抗原結合部分。
【請求項3】
前記軽鎖可変領域を含み、
前記軽鎖可変領域は、配列番号26(X1=SまたはG)または78に対して、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%または100%の同一性を有するアミノ配列を含む又はからなる、
請求項1又は2に記載の抗体またはその抗原結合部分。
【請求項4】
(1)配列番号25に示されるアミノ酸配列を含む又はからなる重鎖可変領域と、配列番号26に示されるアミノ酸配列からなる軽鎖可変領域;又は、
(2)配列番号77に示されるアミノ酸配列を含む又はからなる重鎖可変領域と、配列番号78に示されるアミノ酸配列からなる軽鎖可変領域
を含む、
請求項1に記載の抗体またはその抗原結合部分。
【請求項5】
前記重鎖可変領域に連結された、配列番号33、34または75のアミノ酸配列を有する重鎖定常領域、および/または、前記軽鎖可変領域に連結された、配列番号35または63のアミノ酸配列を有する軽鎖定常領域を含む、請求項1又は4に記載の抗体またはその抗原結合部分。
【請求項6】
4-1BBシグナル伝達を活性化し、モノクローナル抗体である、請求項1~5のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
【請求項7】
マウス、ヒト、キメラまたはヒト化抗体である、請求項1~6のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
【請求項8】
IgG1、IgG2またはIgG4アイソタイプである、請求項1~7のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
【請求項9】
抗原結合部分は、(i)Fab断片、(ii)F(ab’)
2
断片、(iii)Fd断片、(iv)Fv断片、(v)dAb断片、(vi)ナノボディ、(vii)一本鎖Fv(scFv)から選択される、請求項1~8のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合部分。
【請求項10】
第1の抗原結合領域および第2の結合領域を含み、
前記第1の結合領域は4-1BBに結合し、
前記第1の結合領域は、請求項1に記載の前記重鎖CDR1領域、CDR2領域、CDR3領域、および、前記軽鎖CDR1領域、CDR2領域、CDR3領域;または、請求項2に記載の前記重鎖可変領域、および請求項3に記載の前記軽鎖可変領域;または請求項4に記載の前記重鎖可変領域および前記軽鎖可変領域
を含む、二重特異性抗体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年10月11日に出願された米国仮出願第62/913,744号の優先権を主張し、その内容全体は参照により本出願に組み込まれる。
続きを表示(約 3,500 文字)
【0002】
技術分野
本開示は、一般に、機能性をもってヒト4-1BBに特異的に結合する、分離されたモノクローナル抗体、特にヒトモノクローナル抗体、またはその抗原結合部分に関する。本開示は、抗体またはその抗原結合部分をコードする核酸分子、発現ベクター、宿主細胞、および、抗体またはその抗原結合部分を発現させるための方法をも提供する。本開示は、二重特異性分子をさらに提供する。また、本開示は、抗体またはその抗原結合部分を含む医薬組成物、および、抗体またはその抗原結合部分を用いる治療方法をさらに提供する。
【背景技術】
【0003】
4-1BBは、CD137またはTNFRSF9とも呼ばれ、腫瘍壊死因子受容体ファミリーのメンバーである。これは、TCRによって誘導されるT細胞の活性化を調節するT細胞表面上の共刺激分子として最もよく特徴付けられる。活性化された抗原提示細胞上で発現されるその主要な天然リガンドである4-1BBLにより結合すると、4-1BBは、抗アポトーシス分子をアップレギュレートし、サイトカイン産生およびエフェクター機能を促進する。4-1BBは、樹状細胞、活性化単球、NK細胞、好中球、好酸球、および肥満細胞にも見られ、4-1BBシグナル伝達は、IFN-γ分泌を刺激し、NK細胞の増殖およびDC活性化を促進すると報告されている(Cariad Chester et al.,(2018)Blood 131(1):49-57)。
【0004】
一方、4-1BBの発現は、癌患者の腫瘍細胞および血清で観察される。主に腫瘍微小血管系およびアテローム性動脈硬化症領域内の炎症部位における血管壁に沿った4-1BB発現は、それが白血球遊走を媒介する可能性があることを示唆している(Drenkard D et al.,(2007)FASEB J.21(2):456-463)。さらに、T制御性細胞(Treg)上で4-1BBを結紮すると、Tregの増殖が誘導されることがある(Zhang P et al.,(2007)Scand J Immunol.66(4):435-440)。
【0005】
4-1BBの複雑な機能を調べるために、Melero等は、1997年に免疫原性の低いAg104A肉腫および免疫原性の高いP815肥満細胞腫に対するアゴニスティック抗4-1BB抗体の効果を試験し、4-1BBアゴニストの抗腫瘍活性を明らかにした(Melero I et al.,(1997)Nature Med.3(6):682-685)。その後、生後12か月の4-1BBL
-/-
マウスの約60%がB細胞リンパ腫を発症し、4-1BBL
-/-
マウスのNK細胞数および活性が低下したことが報告された(Middendorp S et al.,(2009)Blood 114(11):2280-2289;Vinay D.S.et al.,(2004)J.Immunol.173(6):4218-4229)。B16.F10黒色腫細胞の注射は、4-1BB
-/-
マウスではより多くの死を引き起こしたが、4-1BB
+/+
マウスでは引き起こさなかった(Ju S.A et al.,(2005)Immunol.Cell Biol.83(4):344-351)。これらの発見により、4-1BBは、強力な免疫系賦活剤および免疫療法の標的候補として浮上した。研究によると、4-1BBアゴニストは、腫瘍、ウイルス感染症、自己免疫疾患の治療、および移植片の生存率の向上に使用できることが示されている(Seo S.K et al.,(2004)Nature Med.10(10):1088-1094;Sun Y et al.,(2002)J.Immunol.168(3):1457-1465;Agarwal A et al.,(2008)Curr.Opin.Organ.Transplant 13(4):366-372)。
【0006】
特に、4-1BBの効果は、他の病態よりも癌において非常に詳細に研究されている。4-1BBシグナル伝達は、細胞傷害性Tリンパ球において確立されたアネルギーを破壊し、逆転させることが判明した。例えば、B16.SIY黒色腫モデルでは、抗4-1BB mAbの投与により、IL-2分泌能を失ったCD8+TILの機能が回復した(Cariad Chester et al.,(2018)supra)。抗4-1BB mAbの抗腫瘍効果のほとんどは、CD8+T細胞によって示されるが、NK、NKT細胞、樹状細胞、およびCD4+T細胞は、腫瘍治療にも重要で必要であることが証明されている(Dass S.V et al.,(2014)BMB Rep.47(3):122-129)。さらに、抗4-1BB投与後のICAM-1やCXAM-1などの一部の接着分子のアップレギュレーションにより、T細胞の腫瘍部位への遊走が増加することが見出された(Palazon A et al.,(2011)Cancer Res.71(3):801-811)。さらに重要なことに、抗4-1BB療法の有効性は、濾胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、黒色腫、卵巣癌、扁平上皮肺癌など、他の固形腫瘍およびリンパ腫の予備的モデルでも実証されている(Cariad Chester et al.,(2018)supra)。
【0007】
ウレルマブは、BMSによって開発された完全ヒトIgG4モノクローナル抗体であり、臨床試験に参加した最初の抗4-1BB治療薬であった。これは、4-1BB発現免疫細胞に特異的に結合して活性化し、第1相および第2相の単剤療法試験で有望な有効性を示したが、用量依存的な様式で肝毒性を示した。耐量でのウレルマブの単剤療法および併用療法は、有望な免疫刺激薬力学効果を示したものの、抗腫瘍効果には限定的であった。Pfizerのヒト化IgG2モノクローナル抗体であるウトミルマブは、優れた安全性プロファイルを示しているが、ウレルマブと比較して弱い4-1BBアゴニストである。現在では、リツキシマブ、ペムブロリズマブ、キイトルーダ、アベルマブ、および他の抗腫瘍抗体と組み合わせて、様々な癌の治療に用いる臨床試験が行われている(Cariad Chester et al.,(2018)supra)。
【0008】
さらに、抗4-1BBと他の抗体(抗PD-1抗体など)との併用療法も臨床試験中である。例えば、PD-1/PD-L1経路を遮断するPD-L1と4-1BBの両方を同時に標的とし、PD-L1発現腫瘍細胞によるPD-L1の架橋時に4-1BBを介して共刺激シグナルを与える二重特異性抗体が必要である。しかしながら、米国特許US2017/0198050A1に記載されている二重特異性抗体は、標的細胞と架橋することなく4-1BBシグナル伝達を活性化または誘導し、高い濃度で4-1BBによって引き起こされる潜在的な毒性の懸念を提起した。
【0009】
したがって、安全性プロファイルとアゴニズムとの間の最適なバランスを有する新しい抗4-1BB抗体を開発することが、当技術分野において依然として強く必要とされている。また、そのような抗4-1BB抗体は、4-1BBおよび他の抗原、例えば、PD-L1に結合できる二重特異性抗体を含む、新たな二重特異性抗体を構築するのにも役立つであろう。4-1BBに特異的に結合できる一方で、より高い親和性でPD-L1などの他の抗原に結合できるこのような二重特異性抗体も、4-1BB抗体の領域での開発の目的である。
【発明の概要】
【0010】
本開示は、4-1BB(例えば、ヒト4-1BB)に特異的に結合する、分離されたモノクローナルアゴニスト抗体、例えば、ヒト、マウス、キメラまたはヒト化モノクローナル抗体、またはその抗原結合部分を提供する。一実施形態において、本発明の抗体は、安全性プロファイルとアゴニズムとの間に最適なバランスを提供する。
(【0011】以降は省略されています)
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