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公開番号2025070705
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023181209
出願日2023-10-20
発明の名称車両用空調装置
出願人サンデン株式会社
代理人弁理士法人平和国際特許事務所
主分類B60H 1/22 20060101AFI20250424BHJP(車両一般)
要約【課題】目標暖房能力に到達するまでの時間を短くし、速暖性を向上させることができる車両用空調装置を提供する。
【解決手段】低温側熱交換器14において車載発熱機器温調回路としてのバッテリ温調回路40を循環する熱媒体の熱を冷媒が吸熱することによって車室内に供給される空気をヒータコア12で加熱する熱媒体吸熱暖房モードを実行可能な制御装置200は、外気温が所定温度以下の条件下で熱媒体吸熱暖房モードを起動する場合に、冷媒回路10における高圧側の冷媒の温度又は圧力が所定値以上となるまで熱媒体吸熱暖房モードと同一経路で冷媒を循環させるとともに、ヒータコア12における冷媒の放熱を制限する準備モードを実行する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
冷媒が循環するように構成されており、圧縮機、車室内に供給される空気を加熱するヒータコア、減圧装置、車載発熱機器から吸熱した熱媒体の熱を冷媒に吸熱させる低温側熱交換器、及びアキュムレータを含む冷媒回路と、
熱媒体が循環するように構成されており、前記車載発熱機器を温調する温調部及び熱媒体を加熱する熱媒体加熱装置を含む車載発熱機器温調回路と、
前記ヒータコアと送風機とを収容し、温調した空気を前記送風機によって車室内に送風する空調ユニットと、
前記低温側熱交換器において前記車載発熱機器温調回路を循環する熱媒体の熱を冷媒が吸熱することによって車室内に供給される空気を前記ヒータコアで加熱する熱媒体吸熱暖房モードを実行可能な制御装置と、を備えた車両用空調装置であって、
前記制御装置は、
外気温が所定温度以下の条件下で前記熱媒体吸熱暖房モードを起動する場合に、前記冷媒回路における高圧側の冷媒の温度又は圧力が所定値以上となるまで前記熱媒体吸熱暖房モードと同一経路で冷媒を循環させるとともに、前記ヒータコアにおける冷媒の放熱を制限する準備モードを実行する
ことを特徴とする車両用空調装置。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記制御装置は、
前記準備モードを実行するときに前記熱媒体加熱装置を起動する
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
【請求項3】
前記制御装置は、
前記準備モードを実行するときは前記熱媒体吸熱暖房モードを実行するときに比べて前記熱媒体加熱装置の発熱量を増加させる
ことを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
【請求項4】
前記制御装置は、
前記準備モードを実行するときに前記送風機の運転を停止する
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
【請求項5】
前記空調ユニットは、前記ヒータコアを経由する空気の流量を制御するエアミックスダンパを含み、
前記制御装置は、
前記準備モードを実行するときに前記エアミックスダンパが前記ヒータコアを経由する空気を遮断するように前記エアミックスダンパの駆動を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
【請求項6】
前記低温側熱交換器を介して前記冷媒と熱交換可能な熱媒体が循環するように構成された低温側熱媒体回路と、
熱媒体が循環するように構成されており、前記車載発熱機器と異なる車載発熱機器を温調する温調部を含む第2車載発熱機器温調回路と、
前記低温側熱媒体回路と前記車載発熱機器温調回路と前記第2車載発熱機器温調回路との互いの接続と独立とを切替えられるように構成された流路切替装置と、を備え、
前記流路切替装置は、
前記熱媒体吸熱暖房モードを実行するときに前記低温側熱媒体回路と前記車載発熱機器温調回路と前記第2車載発熱機器温調回路とを接続し、
前記準備モードを実行するときに前記第2車載発熱機器温調回路を接続せずに前記低温側熱媒体回路と前記車載発熱機器温調回路とを接続する
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用空調装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
エンジン等の燃焼系の熱源を持たない電動車両(EV:Electric Vehicle)や燃焼系の熱源の熱量が少ない車両用の空調装置としてヒートポンプを用いた空調装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5821756号
特開2021-146935号
特許第6207958号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、目標暖房能力に到達するまでの時間を短くし、速暖性を向上させることができる車両用空調装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、車両用空調装置は、冷媒が循環するように構成されており、圧縮機、車室内に供給される空気を加熱するヒータコア、減圧装置、車載発熱機器から吸熱した熱媒体の熱を冷媒に吸熱させる低温側熱交換器、及びアキュムレータを含む冷媒回路と、熱媒体が循環するように構成されており、前記車載発熱機器を温調する温調部及び熱媒体を加熱する熱媒体加熱装置を含む車載発熱機器温調回路と、前記ヒータコアと送風機とを収容し、温調した空気を前記送風機によって車室内に送風する空調ユニットと、前記低温側熱交換器において前記車載発熱機器温調回路を循環する熱媒体の熱を冷媒が吸熱することによって車室内に供給される空気を前記ヒータコアで加熱する熱媒体吸熱暖房モードを実行可能な制御装置と、を備えた車両用空調装置であって、前記制御装置は、外気温が所定温度以下の条件下で前記熱媒体吸熱暖房モードを起動する場合に、前記冷媒回路における高圧側の冷媒の温度又は圧力が所定値以上となるまで前記熱媒体吸熱暖房モードと同一経路で冷媒を循環させるとともに、前記ヒータコアにおける冷媒の放熱を制限する準備モードを実行する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、目標暖房能力に到達するまでの時間を短くし、速暖性を向上させることができる車両用空調装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、第一実施形態における車両用空調装置の構成例の概略を示す図であって、熱媒体吸熱暖房モードを実行するときの車両用空調装置の状態の一例を示す図である。
図2は、第一実施形態及び第二実施形態における車両用空調装置における制御装置のブロック図の一例を示す図である。
図3は、第一実施形態における車両用空調装置において準備モードを実行するときの処理の手順を示すフローチャートの一例を示す図である。
図4は、第一実施形態における車両用空調装置において準備モードに移行させずに熱媒体吸熱暖房モードに移行させたときの各要素の推移を示すグラフの一例を示す図である。
図5は、第一実施形態における車両用空調装置において準備モードに移行させた後に熱媒体吸熱暖房モードに移行させたときの各要素の推移を示すグラフの一例を示す図である。
図6は、第二実施形態における車両用空調装置の構成例の概略を示す図であって、熱媒体吸熱暖房モードを実行するときの車両用空調装置の状態の一例を示す図である。
図7は、第二実施形態における車両用空調装置の構成例の概略を示す図であって、熱媒体吸熱暖房モードを実行するときの車両用空調装置の状態の一例を示す図である。
図8は、第二実施形態における車両用空調装置の構成例の概略を示す図であって、準備モードを実行するときの車両用空調装置の状態の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[第一実施形態]
まず、第一実施形態について図1~図5を参照して説明する。
【0009】
[車両用空調装置の構成]
〈車両用空調装置の概要〉
本実施形態の車両用空調装置は、目標暖房能力に到達するまでの時間を短くし、速暖性を向上させることが可能なように構成されている。
【0010】
図1は、本実施形態に係る車両用空調装置1の構成例の概略を示す説明図である。
(【0011】以降は省略されています)

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