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公開番号2025070742
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023181257
出願日2023-10-20
発明の名称アルミニウム合金材およびアルミニウム合金クラッド材
出願人MAアルミニウム株式会社
代理人個人
主分類C22C 21/00 20060101AFI20250424BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】高強度で耐熱性に優れたアルミニウム合金材を得る。
【解決手段】Mn:0.5~2.0%,Si:0.6~1.2%,Cu:0.01~1.0%,Fe:0.05~1.0%,Sr:0.01~1.5%を含有し、残部がAlおよび不可避不純物からなる組成のアルミニウム合金材であって、Al、SiおよびSrを構成元素とする金属間化合物が材料断面(RD-ND面)方向の観察より、円相当径で1μm以上の径を有するものが10000μm2あたり10個より多く存在し、融点(固相線温度)が610℃以上であり、ろう付相当熱処理後の引張強さが150MPa以上である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
質量%で、Mn:0.5~2.0%,Si:0.6~1.2%,Cu:0.01~1.0%,Fe:0.05~1.0%,Sr:0.01~1.5%を含有し、残部がAlおよび不可避不純物からなる組成を有し、Al、SiおよびSrを構成元素とする金属間化合物が材料断面(RD-ND)方向の観察より、円相当径で1μm以上の径を有するものが10000μm

あたり10個より多く存在し、融点(固相線温度)が610℃以上であり、ろう付相当熱処理後の引張強さが150MPa以上であるアルミニウム合金材。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
SiとSrの含有比が質量比で1.56×Si>Srの関係式を満たす請求項1記載のアルミニウム合金材。
【請求項3】
前記組成に、さらに、質量%で、0.35%以下のTi、V、Cr、Co、Ni、Y、Zr、Nb、Moの1種あるいは2種以上を含有する請求項1または2に記載のアルミニウム合金材。
【請求項4】
前記組成に、さらに、質量%で、Zn:0.01~8.0%およびMg:0.01~1.0%の1種または2種を含有する請求項1または2に記載のアルミニウム合金材。
【請求項5】
前記組成に、さらに、質量%で、Zn:0.01~8.0%およびMg:0.01~1.0%の1種または2種を含有する請求項3に記載のアルミニウム合金材。
【請求項6】
請求項1または2に記載のアルミニウム合金材を心材とし、前記心材の片面あるいは両面に前記アルミニウム合金材と別種のアルミニウム合金材が1層以上貼り合わされているアルミニウム合金クラッド材。
【請求項7】
請求項3に記載のアルミニウム合金材を心材とし、前記心材の片面あるいは両面に前記アルミニウム合金材と別種のアルミニウム合金材が1層以上貼り合わされているアルミニウム合金クラッド材。
【請求項8】
請求項4に記載のアルミニウム合金材を心材とし、前記心材の片面あるいは両面に前記アルミニウム合金材と別種のアルミニウム合金材が1層以上貼り合わされているアルミニウム合金クラッド材。
【請求項9】
請求項5に記載のアルミニウム合金材を心材とし、前記心材の片面あるいは両面に前記アルミニウム合金材と別種のアルミニウム合金材が1層以上貼り合わされているアルミニウム合金クラッド材。
【請求項10】
請求項1または2に記載のアルミニウム合金材を皮材とし、前記アルミニウム合金材と別種のアルミニウム合金材を心材として、前記皮材が前記心材の片面あるいは両面に貼り合わされているアルミニウム合金クラッド材。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、アルミニウム合金材およびアルミニウム合金クラッド材に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
自動車熱交換器向けアルミニウム合金の材料強度向上手段として、Mn,Si,Cuを添加する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
ところで、昨今CO

排出量が少ない材料のニーズが高まっている。アルミニウムは鋳造以降の製造工程においてCO

排出量はそれほど多くない金属であるが、莫大な電力を要する地金精錬において間接的にではあるが多量のCO

が生成してしまう。そのため、低CO

な材料であるためには新地金使用率の低減、すなわちリサイクル率が高い材料であることが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-178170号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、SiやCuは添加するほどアルミニウムの融点を低下させる働きがある。材料融点が低下してしまうと、ろう付熱処理時に座屈やエロージョンなどの問題が生じてしまうため、高強度化と低融点化はトレードオフの関係にあるといえ、これらを両立できる技術開発が必要である。
【0005】
本発明は、上記事情を背景としてなされたものであり、高強度化と耐熱性とを兼ね備えたアルミニウム合金材およびアルミニウム合金クラッド材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明のアルミニウム合金材のうち、第1の形態は、質量%で、Mn:0.5~2.0%,Si:0.6~1.2%,Cu:0.01~1.0%,Fe:0.05~1.0%,Sr:0.01~1.5%を含有し残部がAlおよび不可避不純物からなる組成のアルミニウム合金材であって、Al、SiおよびSrを構成元素とする金属間化合物が材料断面(RD-ND)方向の観察より、円相当径で1μm以上の径を有するものが10000μm

あたり10個より多く存在し、融点(固相線温度)が610℃以上であり、ろう付相当熱処理後の引張強さが150MPa以上である。
【0007】
他の形態のアルミニウム合金材の発明は、前記形態の発明において、SiとSrの含有比が質量比で1.56×Si>Srの関係式を満たす。
【0008】
他の形態のアルミニウム合金材の発明は、前記形態の発明において、前記組成に、さらに、質量%で0.35%以下のTi、V、Cr、Co、Ni、Y、Zr、Nb、Moの1種あるいは2種以上を含有する。
【0009】
他の形態のアルミニウム合金材の発明は、前記形態の発明において、前記組成に、さらに、質量%でZn:0.01~8.0%およびMg:0.01~1.0%の1種または2種を含有する。
【0010】
本発明のアルミニウム合金クラッド材のうち、第1の形態は、前記形態のアルミニウム合金材を心材とし、前記心材の片面あるいは両面に前記アルミニウム合金材と別種のアルミニウム合金材が1層以上貼り合わされている。
(【0011】以降は省略されています)

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