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公開番号2025070746
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023181264
出願日2023-10-20
発明の名称ジャーナル軸受
出願人三菱重工コンプレッサ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類F16C 17/03 20060101AFI20250424BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】油膜を全周にわたって安定して形成する。
【解決手段】ジャーナル軸受は、五つのパッドと、パッド面と前記ロータの外周面との間に潤滑油を供給する供給ノズルをそれぞれ有する五つの潤滑油供給部と、を備える。前記供給ノズルは、前記ロータの回転方向で隣り合う前記パッドの間に配置され、五つの前記パッドは、前記軸線に対して鉛直方向の上方に位置する上方パッドと、前記軸線に対して前記鉛直方向の下方に位置する下方パッドと、を有し、五つの前記供給ノズルは、前記上方パッドに対して前記回転方向の後方に並んで配置された上方供給ノズルと、前記下方パッドに対して前記回転方向の後方に並んで配置された下方供給ノズルと、を有し、前記上方供給ノズルは、前記下方供給ノズルよりも多くの潤滑油を前記パッド面と前記ロータの外周面との間に供給する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
軸線回りに回転するロータの外周面を摺接可能に支持するパッド面を有する五つのパッドと、
五つの前記パッドを覆うように前記軸線を中心とする環状に形成されたハウジングと、
前記ハウジングの外部から前記パッド面と前記ロータの外周面との間に潤滑油を供給する供給ノズルをそれぞれ有する五つの潤滑油供給部と、を備え、
前記供給ノズルは、前記ロータの回転方向で隣り合う前記パッドの間に配置され、
五つの前記パッドは、前記軸線に対して鉛直方向の上方に位置する上方パッドと、前記軸線に対して前記鉛直方向の下方に位置する下方パッドと、を有し、
五つの前記供給ノズルは、前記上方パッドに対して前記回転方向の後方に並んで配置された上方供給ノズルと、前記下方パッドに対して前記回転方向の後方に並んで配置された下方供給ノズルと、を有し、
前記上方供給ノズルは、前記下方供給ノズルよりも多くの潤滑油を前記パッド面と前記ロータの外周面との間に供給するジャーナル軸受。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記上方パッドは、前記ロータから最も荷重を受ける荷重点に対して、前記回転方向で最も遠い位置に配置された第一遠位パッドを有し、
前記上方供給ノズルは、前記第一遠位パッドに対して前記回転方向の後方に並んで配置された第一遠位ノズルを有し、
前記第一遠位ノズルは、五つの前記供給ノズルの中でも最も多くの潤滑油を前記パッド面と前記ロータの外周面との間に供給する請求項1に記載のジャーナル軸受。
【請求項3】
前記上方パッドは、前記第一遠位パッドに対して前記回転方向で最も近い第二遠位パッドをさらに有し、
前記上方供給ノズルは、前記第二遠位パッドに対して前記回転方向の後方に並んで配置された第二遠位ノズルを有し、
前記第二遠位ノズルは、前記第一遠位ノズルと同等若しくは前記第一遠位ノズルよりも少ない潤滑油を前記パッド面と前記ロータの外周面との間に供給する請求項2に記載のジャーナル軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ジャーナル軸受に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えばガスタービンや蒸気タービンや遠心圧縮機を含む回転機械は、軸線回りに回転するロータと、ロータを外側から囲むケーシングと、を備えている。ロータは、軸受装置によって回転可能に支持されている。このような軸受装置としては、ロータの径方向の荷重を支持するジャーナル軸受や、ロータの軸線方向の荷重を支持するスラスト軸受が広く用いられている。ジャーナル軸受としては、複数のパッドを備えたティルティングパッド軸受が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、ロータと、複数の軸受パッドと、複数の軸受パッドを支える軸受ハウジングと、ロータと軸受パッドの隙間に潤滑剤を供給する供給部とを有するティルティングパッドジャーナル軸受装置が記載されている。供給部から供給された潤滑油によって、ロータと複数の軸受パッドとの間に潤滑剤膜(油膜)が形成され、潤滑剤膜を介してロータが支持されている。さらに、特許文献1のティルティングパッドジャーナル軸受装置では、軸受パッドのうち支持するロータの荷重が最も大きい軸受パッドである最荷重軸受パッドに対して、ロータの回転方向後流側に隣接して位置する軸受パッドへの潤滑剤供給量が、他の軸受パッドへの給油量に対して多くされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-141882号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述したような複数のパッドを有するジャーナル軸受では、軸線を中心とするロータの荷重が、ロータに対して鉛直方向の下方に配置されたパッドに大きく働く。その結果、ロータに対して鉛直方向の下方に配置されたパッドでは、パッドとロータとの隙間が小さくなる。一方で、ロータに対して鉛直方向の上方に配置されたパッドでは、パッドとロータとの隙間が大きくなる。特に、ロータから受ける荷重が非常に大きく、パッドとロータとの隙間が大きくなりすぎると、パッドとロータとの隙間の大きさに対して、潤滑油の量が不足し、油膜がうまく形成されない場合がある。そのため、ロータから大きな荷重を受けても、油膜を全周にわたって安定して形成することが求められている。
【0006】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、油膜を全周にわたって安定して形成することが可能なジャーナル軸受を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示に係るジャーナル軸受は、軸線回りに回転するロータの外周面を摺接可能に支持するパッド面を有する五つのパッドと、五つの前記パッドを覆うように前記軸線を中心とする環状に形成されたハウジングと、前記ハウジングの外部から前記パッド面と前記ロータの外周面との間に潤滑油を供給する供給ノズルをそれぞれ有する五つの潤滑油供給部と、を備え、前記供給ノズルは、前記ロータの回転方向で隣り合う前記パッドの間に配置され、五つの前記パッドは、前記軸線に対して鉛直方向の上方に位置する上方パッドと、前記軸線に対して前記鉛直方向の下方に位置する下方パッドと、を有し、五つの前記供給ノズルは、前記上方パッドに対して前記回転方向の後方に並んで配置された上方供給ノズルと、前記下方パッドに対して前記回転方向の後方に並んで配置された下方供給ノズルと、を有し、前記上方供給ノズルは、前記下方供給ノズルよりも多くの潤滑油を前記パッド面と前記ロータの外周面との間に供給する。
【発明の効果】
【0008】
本開示のジャーナル軸受によれば、油膜を全周にわたって安定して形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係る遠心圧縮機の構成を示す模式図である。
第一実施形態の遠心圧縮機に設けられたジャーナル軸受の中心軸に直交する断面図である。
第二実施形態の遠心圧縮機に設けられたジャーナル軸受の中心軸に直交する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明によるジャーナル軸受及び回転機械を実施するための形態を説明する。しかし、本発明はこの実施形態のみに限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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