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公開番号2025005350
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-16
出願番号2023115522
出願日2023-06-27
発明の名称クラッチ装置
出願人個人
代理人
主分類F16D 13/52 20060101AFI20250108BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】メインアクスル側からトルクが伝達された際にメインアクスルからエンジン側へのトルクをより円滑に伝達させて、操作者が操作し易いクラッチ装置を提供する。
【解決手段】メインアクスル11側からトルクが伝達されると、コイルスプリングシャフト部10とクラッチボス6とコイルスプリング9とオペレーションプレート5のコイルスプリング凹部5cとに対してプレッシャープレート7が円周方向に回転するとともに、カム機構8によりクラッチボス6がプレッシャープレート7から離間する方向に移動してプレッシャープレート7とオペレーションプレート5とを離間させてフリクションプレート3及びクラッチプレート4に対するオペレーションプレート5の押圧力を減少させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車体側に取付けられエンジン側からの出力により一方向に回転するハウジングと、
前記ハウジングの円周方向内側に着脱可能に取付けられ前記ハウジングの回転軸方向にスライド可能なフリクションプレートと、
軸方向に延びるコイルスプリング凹部を有し、前記ハウジング及び前記フリクションプレートの車体外側に配置され前記ハウジングの回転軸方向にスライド移動して前記フリクションプレートと接触及び離間するオペレーションプレートと、
前記オペレーションプレートの車体内側且つ前記フリクションプレートの円周方向内側で軸方向に沿って配置され軸方向にスライド移動して前記オペレーションプレートと接触及び離間する円筒部と、前記円筒部の円周方向内側に設けられ軸方向に貫通する貫通孔部が形成された円板部とを有するクラッチボスと、
前記クラッチボスの円筒部に着脱可能に取付けられ前記円筒部に沿って軸方向にスライド移動してフリクションプレートと接触及び離間するクラッチプレートと、
前記クラッチボスの車体内側でメインアクスルに接続され、前記オペレーションプレートとの間で前記フリクションプレート及び前記クラッチプレートを挟みこむように配置されるプレッシャプレートと、
前記プレッシャプレートと前記クラッチボスとを一方向に一体的に回転させるとともに、前記メインアクスル側からトルクが伝達された際に前記クラッチボスに対して前記プレッシャープレートを相対的に回転させて前記プレッシャープレートに対して前記クラッチボスを離間させるカム機構と、
前記オペレーションプレートのコイルスプリング凹部に軸方向に沿って配置され車体内側の一端が前記オペレーションプレートと接するコイルスプリングと、
前記プレッシャープレートに対して円周方向に回転可能に取付けられる取付部と、前記取付部から車体外側に延びて前記クラッチボスの貫通孔部と前記オペレーションプレートのコイルスプリング凹部と前記コイルスプリングとに挿通され前記コイルスプリングを車体外側の他端側から押圧する押圧部とを有するコイルスプリングシャフト部とを備え、
メインアクスル側からトルクが伝達されると、前記コイルスプリングシャフト部と前記クラッチボスと前記コイルスプリングと前記オペレーションプレートのコイルスプリング凹部とに対して前記プレッシャープレートが円周方向に回転するとともに、前記カム機構により前記クラッチボスが前記プレッシャープレートから離間する方向に移動して前記プレッシャープレートと前記オペレーションプレートとを離間させて前記フリクションプレート及び前記クラッチプレートに対する前記オペレーションプレートの押圧力を減少させることを特徴とするクラッチ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンからの動力をメインアクスルに伝達するとともにメインアクスル側からエンジン側へ過大なトルクが伝達されるのを防ぐクラッチ装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
このようなクラッチ装置としては、例えば特許文献1に開示されたものがある。特許文献1に開示されたクラッチ装置は、オペレーションプレートとプレッシャープレートとの間にフリクションプレートとクラッチプレートとクラッチボスとが配置され、プレッシャープレートに螺合されたコイルスプリングシャフトがクラッチボスの貫通孔とオペレーションプレートの円形凹部の貫通孔とを貫通し、このコイルスプリングシャフトによって支持された複数のスプリングの付勢力によってオペレーションプレートがプレッシャープレート側に押圧されている。
【0003】
クラッチボス及びプレッシャープレートにはそれぞれ第一リング及び第二リングが取付けられており、エンジン側からトルクが伝達されると第一リングの正トルク伝達用係合面と第二リングの正トルク伝達用係合面とが当接して第一リングと第二リングとが密着したままフリクションプレート、クラッチプレート、クラッチボス及びプレッシャープレートを介してメインアクスル側にトルクが伝達される。
【0004】
メインアクスル側からトルクが伝達されると第一リングの逆トルク伝達用係合面と第二リングの逆トルク伝達用係合面とが圧接して第一リングと第二リングにスラスト力が発生し、これによりスプリングの付勢力に抗してクラッチボスがオペレーションプレート側に押出され、オペレーションプレートがプレッシャープレートから離間する方向に移動してフリクションプレートとクラッチプレートに対するオペレーションプレートの押圧力が小さくなりメインアクスルからエンジン側へのトルクの伝達が規制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-21719号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されたクラッチ装置は、プレッシャープレートにコイルスプリングシャフトが螺合され、このコイルスプリングシャフトに保持されたスプリングの付勢力によってオペレーションプレートがプレッシャープレート側に押圧されているため、メインアクスル側からトルクが伝達されて第一リングと第二リングにスラスト力が発生すると、クラッチボスがプレッシャープレート及びオペレーションプレートに対して円周方向に回転しながらオペレーションプレート側に移動しオペレーションプレートとクラッチボスとが当接し、当接したままクラッチボスがオペレーションプレートに対してさらに回転移動することでオペレーションプレートがプレッシャープレートから離れる側に押出される。
このとき、オペレーションプレートはスプリングの付勢力によりプレッシャープレート側に押圧されているため、クラッチボスがオペレーションプレートと当接した状態で回転移動する際にクラッチボスとオペレーションプレートとの間で摩擦抵抗が生じてスティックスリップ現象が発生してしまう。このため、オペレーションプレートとプレッシャープレートとがスムーズに離間されず、メインアクスルからエンジン側へのトルクの伝達が不安定となり駆動輪と路面との間でスリップやホッピングが発生して操作者が意図しない車両の挙動が生じてしまう恐れがある。
【0007】
また、クラッチボスとオペレーションプレートとの間に生じる摩擦抵抗によりクラッチボスやオペレーションプレートが摩耗して部品が破損する恐れがある。
【0008】
なお、特許文献1に記載のクラッチ装置の他に、プレッシャープレートにコイルスプリングシャフトが螺合され、クラッチボスとオペレーションプレートとが円周方向に沿ってそれぞれ設けられた凹凸の溝部で互いに噛み合うように設けられたクラッチ装置が知られている。
【0009】
このクラッチ装置では、プレッシャープレートに対してクラッチボスが円周方向に回転しながら離間する際にクラッチボスとオペレーションプレートとが一体的に回転するためクラッチボスとオペレーションプレートとの間で回転のずれは生じないが、コイルスプリングシャフトによって支持されたスプリングとオペレーションプレートと間で円周方向の相対的な回転のずれが生じてしまう。
【0010】
スプリングにはオペレーションプレートをプレッシャープレート側に押圧する付勢力が働いているため、スプリングとオペレーションプレートとがずれる際にスプリングとオペレーションプレートとの間で摩擦抵抗が生じてスティックスリップ現象が発生してしまいオペレーションプレートとプレッシャープレートとがスムーズに離間されず、メインアクスルからエンジン側へのトルクの伝達が不安定となり駆動輪と路面との間でスリップやホッピングが発生してしまう恐れがある。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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