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公開番号2025070854
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023181430
出願日2023-10-20
発明の名称散布装置
出願人ニシム電子工業株式会社
代理人個人
主分類A01C 15/00 20060101AFI20250424BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】複数の異なる形状を有する固形の肥料や農薬等の散布対象物を適正な個所に適正な量で散布することができる散布装置を提供する。
【解決手段】散布装置1は、複数の異なる形状を有する固形の肥料Hを収容するホッパー2と、側面部にホッパー2から送出される肥料Hの投入口を有する円筒状のシリンダー3と、シリンダー3の円筒内部に格納され、シリンダー3の周方向に回転して肥料Hを圧縮するスクリュー4と、スクリュー4をシリンダー3の周方向に回転する第1モーター5と、シリンダー3の先端部に位置し、スクリュー4で圧縮された肥料Hを所定の形状で押し出すための押出部6と、圃場における肥料Hの濃度分布の情報を含む濃度分布情報21を受信する受信部9と、受信部9が受信した濃度分布情報21に基づいて、第1モーター5の回転数を制御する駆動制御部25とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の異なる形状を有する固形の散布対象物を収容する収容部と、
側面部に前記収容部から送出される前記散布対象物の投入口を有する円筒状のシリンダーと、
前記シリンダーの円筒内部に格納され、前記シリンダー内に投入された前記散布対象物を押し込みながら圧縮する押圧部と、
前記押圧部を前記シリンダーの少なくとも基端側から先端側に駆動する原動機と、
前記シリンダーの先端部に位置し、前記押圧部で圧縮された前記散布対象物を所定の形状で押し出すための押出部と、
圃場における前記散布対象物の濃度分布の情報を含む濃度分布情報を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した前記濃度分布情報に基づいて、前記原動機の駆動状態を制御する駆動制御手段とを備えることを特徴とする散布装置。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
請求項1に記載の散布装置において、
前記押出部の外側に配設され、前記シリンダーと同軸で回転し、前記押出部から押し出された前記散布対象物を破砕する破砕部と、
前記破砕部を回転するモーターとを備え、
前記駆動制御手段が、前記濃度分布情報に基づいて前記モーターの回転数を制御することを特徴とする散布装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の散布装置において、
前記シリンダー内の前記散布対象物を加熱する加熱手段を備えることを特徴とする散布装置。
【請求項4】
請求項2に記載の散布装置において、
前記受信手段が、前記圃場で育成される農作物の分布及び当該農作物の収穫時期を示す分布の情報を含む農作物分布情報を受信し、
前記駆動制御手段が、前記農作物分布情報に基づいた前記散布対象物の粒径を算出し、散布する前記散布対象物の粒径が算出された粒径となるように前記モーターの回転数を制御することを特徴とする散布装置。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の散布装置において、
前記濃度分布情報が、前記散布対象物の使用制限に関する情報及び/又は使用地域に関する情報に基づいた前記散布対象物の適正散布量の情報を含むことを特徴とする散布装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、圃場に散布対象物を散布する散布装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
圃場を走行しながら散布対象物を散布する技術として、例えば特許文献1に示す散布機が知られている。特許文献1には、表面にわたって粒状または微粒子状物質をばらまくための散布機が、デュアルロータ構成、物質偏向システム、および携帯電子装置ホルダを含み、物質偏向システムは、ロータのそれぞれによってばらまかれる物質を偏向するための構成部品を含み、散布機は、現在の速度が速すぎる、遅すぎる、または許容基準範囲内かどうかを使用者に知らせるために歩行速度指示器を含むことが開示されている。
【0003】
また、散布対象物の散布量を調整しながら散布を行う技術として、例えば特許文献2ないし4に示す技術が開示されている。特許文献2には、例えば、土壌の中で土壌菌が少ないと推定される領域が特定し、その特定された領域に対して土壌菌を増やすために家畜の糞尿を散布する処理が開示されており([0004])、特に、散布が必要な場所、散布が必要な物質、散布が必要な量等を演算して上記処理を行う([0005])ことが開示されている。
【0004】
特許文献3には、圃場上を移動しながら農産物に施肥を行う現用の農機具の制御を行う制御装置であって、圃場各部における農産物の生育状況をセンシングすることで得た生育データ受付部と、この生育データに基づく施肥の量を決める施肥量値算出部と、圃場各部への施肥の量の違いに応じた速度で走行させるための速度信号を生成する速度信号生成部を備える技術が開示されている。
【0005】
特許文献4には、走行車体に取り付けられ、圃場に苗を植え付ける植付部と、走行車体の位置情報を取得する位置情報取得装置と、位置情報を記憶するとともに、位置情報、過去の作業情報、及び圃場の状況に関する情報を関連付けて記憶する情報記憶端末と、情報記憶端末に記憶された圃場の状況に関する情報に基づいて植付部を昇降する制御部とを備える作業車両が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表2020-508065号公報
特開2021-193894号公報
特開2019-41729号公報
特開2017-153410号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1ないし4に示す技術は、いずれも肥料や農薬等の散布対象物の散布量を調整する技術内容が含まれているが、固形の散布対象物は製造メーカーや種類によりサイズ、硬さ及び単位体積当たりの重量などが異なるため、適正な量を適正な個所に散布するのは非常に困難なものとなっている。すなわち、使用する散布対象物ごとに上記各パラメータがバラバラであるため、散布範囲や散布量が画一的にならず、適正箇所に適正量の散布対象物を散布するには十分な技術ではないという課題を有する。
【0008】
また、本来であれば育成する農作物や収穫時期により散布対象物の効果を持続する期間を調整(例えば、収穫までの期間が長ければ散布対象物の効果が長く持続し、収穫までの期間が短ければ最小限の量の散布対象物で効果を持続)できることが望ましい。しかしながら、特許文献1ないし4に示す技術では、散布対象物の効果の持続時間まで調整することはできないという課題を有する。
【0009】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、複数の異なる形状を有する固形の散布対象物を適正な個所に適正な量で散布することができる散布装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る散布装置は、複数の異なる形状を有する固形の散布対象物を収容する収容部と、側面部に前記収容部から送出される前記散布対象物の投入口を有する円筒状のシリンダーと、前記シリンダーの円筒内部に格納され、前記シリンダー内に投入された前記散布対象物を押し込みながら圧縮する押圧部と、前記押圧部を前記シリンダーの少なくとも基端側から先端側に駆動する原動機と、前記シリンダーの先端部に位置し、前記押圧部で圧縮された前記散布対象物を所定の形状で押し出すための押出部と、圃場における前記散布対象物の濃度分布の情報を含む濃度分布情報を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した前記濃度分布情報に基づいて、前記原動機の駆動状態を制御する駆動制御手段とを備えるものである。
(【0011】以降は省略されています)

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