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公開番号2025070895
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023181502
出願日2023-10-20
発明の名称螺合管理機構及び継手
出願人株式会社イノアック住環境,東尾メック株式会社
代理人個人,個人
主分類F16B 7/18 20060101AFI20250424BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】トルクレンチを用いずに螺子部の締付量を管理可能な技術の開発が求められている。
【解決手段】第1部材に対して第1雌螺子部の軸方向に移動可能に支持される螺合規制部材と、第2部材が前記第1位置に到達するまでは、前記螺合規制部材を前記第1部材に対する係止位置に係止し、前記第2部材が前記第1位置に到達したときに前記螺合規制部材の係止を解除可能な係止機構と、前記第2部材が前記第1位置に到達するまでは、前記螺合規制部材に対する前記第2部材の移動を許容し、前記第2部材が前記第1位置に到達した後は前記第2部材と前記螺合規制部材とを前記軸方向で一体に移動するように係合させる係合機構と、前記螺合規制部材に設けられ、前記螺合規制部材が前記係止位置から前記規定量だけ螺合されたときに前記第1部材に当接するストッパ部と、を備える。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
第1部材の第1雌螺子部に対して、第2部材の雄螺子部を螺合し、螺合抵抗が増加する第1位置に到達したら、そこからさらに前記第2部材が規定量だけ螺合されるよう、螺合を管理する螺合管理機構であって、
前記第1部材に対して前記第1雌螺子部の軸方向に移動可能に支持される螺合規制部材と、
前記第2部材が前記第1位置に到達するまでは、前記螺合規制部材を前記第1部材に対する係止位置に係止し、前記第2部材が前記第1位置に到達したときに前記螺合規制部材の係止を解除可能な係止機構と、
前記第2部材が前記第1位置に到達するまでは、前記螺合規制部材に対する前記第2部材の移動を許容し、前記第2部材が前記第1位置に到達した後は前記第2部材と前記螺合規制部材とを前記軸方向で一体に移動するように係合させる係合機構と、
前記螺合規制部材に設けられ、前記螺合規制部材が前記係止位置から前記規定量だけ螺合されたときに前記第1部材に当接するストッパ部と、を備える螺合管理機構。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第1部材には、前記第1雌螺子部の同軸上に形成されて前記第1雌螺子部より内径が大きな第2雌螺子部が備えられ、
前記螺合規制部材は円筒部を有し、前記ストッパ部が前記円筒部から外側に張り出す構造をなし、
前記円筒部の外周面には、前記第2雌螺子部と螺合する外側螺子部が設けられ、
前記円筒部の内周面には、前記雄螺子部と螺合する内側螺子部が設けられ、
前記内側螺子部は、前記螺合規制部材が前記係止位置に配置されているときに前記雄螺子部が前記第1雌螺子部と前記内側螺子部とに螺合可能に設けられている請求項1に記載の螺合管理機構。
【請求項3】
前記係合機構は、前記第1雌螺子部と前記雄螺子部との螺合である第1の螺合のクリアランスと、前記第2雌螺子部と前記外側螺子部との螺合である第2の螺合のクリアランスとに比べて、前記内側螺子部と前記雄螺子部との螺合である第3の螺合のクリアランスが小さくなっていることで前記第2部材と前記螺合規制部材とを係合させる請求項2に記載の螺合管理機構。
【請求項4】
前記第1雌螺子部の奥側には、前記第2部材が前記第1位置に到達したときに前記雄螺子部に当接する被押圧部品が備えられ、
前記係止機構は、前記螺合規制部材又は前記第1部材の一方から他方に突出する突部を有し、前記第2部材が前記第1位置に到達するまでは、前記第3の螺合の螺合抵抗より大きな係止力で前記第1雌螺子部と前記外側螺子部との回転を禁止すると共に、前記第2部材が前記第1位置に到達したときに前記被押圧部品との摺動抵抗により前記螺合規制部材の係止を解除する請求項3に記載の螺合管理機構。
【請求項5】
請求項4に記載の螺合管理機構の前記第1部材であるアウタースリーブと、前記被押圧部品であるインナースリーブとを備える継手であって、
前記アウタースリーブは、前記軸方向の一端に第1挿入口、他端に第2挿入口を有すると共に、内部に前記第1挿入口に向かって縮径するテーパー部を有し、前記内部の他端部に前記第1雌螺子部としてのパイプ用雌螺子部を有し、
前記インナースリーブは、金属製であり、前記アウタースリーブ内に嵌合されると共に、前記軸方向の一端部に、前記テーパー部に押し付けられて縮径変形可能な絞り部を有し、他端の開口縁内側に、一端側に向かって縮径するテーパー状の当接面を有し、
前記絞り部の縮径により、前記第1挿入口を通して前記インナースリーブ内に挿入される第1パイプと前記インナースリーブとが接続されると共に、前記雄螺子部を外面に有する前記第2部材としての金属製の第2パイプが前記パイプ用雌螺子部に螺合されて前記当接面に押し付けられることにより、前記第2パイプと前記インナースリーブとが接続される継手。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、螺合の管理に用いられる螺合管理機構に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、螺子部の締付量の管理のために、トルクレンチを使用する技術が普及している(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-71278(段落[0007]、図1、図2等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術に対し、トルクレンチを用いずに螺子部の締付量を管理可能な技術の開発が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
発明の一態様は、第1部材の第1雌螺子部に対して、第2部材の雄螺子部を螺合し、螺合抵抗が増加する第1位置に到達したら、そこからさらに前記第2部材が規定量だけ螺合されるよう、螺合を管理する螺合管理機構であって、前記第1部材に対して前記第1雌螺子部の軸方向に移動可能に支持される螺合規制部材と、前記第2部材が前記第1位置に到達するまでは、前記螺合規制部材を前記第1部材に対する係止位置に係止し、前記第2部材が前記第1位置に到達したときに前記螺合規制部材の係止を解除可能な係止機構と、前記第2部材が前記第1位置に到達するまでは、前記螺合規制部材に対する前記第2部材の移動を許容し、前記第2部材が前記第1位置に到達した後は前記第2部材と前記螺合規制部材とを前記軸方向で一体に移動するように係合させる係合機構と、前記螺合規制部材に設けられ、前記螺合規制部材が前記係止位置から前記規定量だけ螺合されたときに前記第1部材に当接するストッパ部と、を備える螺合管理機構である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、第1実施形態に係る継手の側断面図
図2は、図1における継手のA-A線断面図
図3は、螺合規制部材の斜視図
図4は、継手の規制突部周辺の拡大側断面図
図5は、第1パイプが挿入されたときの継手の側断面図
図6は、第2パイプが継手に螺合して継手内に進入してきたときの継手の側断面図
図7は、第2パイプがインナースリーブに当接して第1位置に到達したときの継手の側断面図
図8は、第1位置からさらに継手にねじ込まれた第2パイプに押し込まれてストッパ部が継手に継手に当接したときの側断面図
図9Aは、第2パイプに対して継手を螺合させて第2パイプが継手内に進入してきたときの継手の概略正断面図、図9Bは、第2パイプがインナースリーブに当接して第1位置に到達したときの継手の概略正断面図、図9Cは、第2パイプが第1位置に到達して係止機構の係止が解除されたときの継手の概略正断面図
【発明を実施するための形態】
【0007】
[第1実施形態]
図1には、発明の第1実施形態に係る螺合管理機構10が示されている。螺合管理機構10は、第1部材の雌螺子部(後述の小径雌螺子部24S)に対する第2部材の雄螺子部12N(図6参照)の螺合の管理に用いられる。本実施形態の例では、第1部材は、継手90に備えられた部材(具体的には、次述のアウタースリーブ20)であり、第2部材はその継手90に接続される第2パイプ12である。
【0008】
以下では、まず継手90の構造について説明する。本実施形態の例では、継手90は、アウタースリーブ20の内側にインナースリーブ60が嵌合された筒形構造を有している。本実施形態の例では、継手90の軸方向で、アウタースリーブ20の途中にインナースリーブ60が収容される。
【0009】
継手90(具体的には、アウタースリーブ20)は、軸方向の一端(図1における右端)に第1挿入口21、他端(図1における左端)に第2挿入口22を有している。継手90は、第1挿入口21側から第1パイプ11(図5参照)と接続され、第2挿入口22側から第2パイプ12(図6参照)と接続される。なお、例えば、アウタースリーブ20の外周面は、アウタースリーブ20を締め付ける工具(例えばレンチ等)を引っ掛け可能な形状(例えば、断面略正六角形の形状)を有している。以下では、継手90、アウタースリーブ20やインナースリーブ60等について、一端を「先端」、他端を「基端」と適宜呼ぶこととする。
【0010】
図1に示すように、本実施形態の例では、アウタースリーブ20の内部(内部流路R)には、軸方向の途中(本実施形態の例では、先端寄り位置)に、内径が最も小さくなった小径部23が設けられている。なお、例えば、アウタースリーブ20の内部流路Rのうち小径部23より第1挿入口21側の部分には、第1パイプ11が第1挿入口21に挿入されたときに、アウタースリーブ20と第1パイプ11の間に介在するリング部材70(図5参照)が装着される。例えば、リング部材70は、樹脂等の絶縁性の材料で形成される(例えば、ゴム製である)。リング部材70は、例えば、アウタースリーブ20と第1パイプ11が直接接触することを防止可能なものになっていて、アウタースリーブ20と第1パイプ11が異種の金属製である場合、異種金属の接触による腐食を防止可能になっている。
(【0011】以降は省略されています)

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