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公開番号
2025071134
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2025023337,2022055348
出願日
2025-02-17,2017-04-12
発明の名称
遺伝子調節システムを有する合成染色体の作成方法及びその使用
出願人
キャリージーンズ バイオエンジニアリング
,
CarryGenes Bioengineering
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12N
5/10 20060101AFI20250424BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】複合的な生物学的発現制御システムを構築可能な方法及び組成物を提供する。
【解決手段】本発明は、受容細胞において合成染色体を用いて複数の遺伝子調節性構成要素の制御下にある複数の遺伝子を送達し、発現させることを可能にする組成物及び方法を包含する。複数の遺伝子制御単位を含むように合成染色体を操作することにより、複合的な生物学的回路を構築することができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
宿主細胞において複数コピーの部位特異的組換え部位を含む合成染色体に調節可能発現システムを構築するインビトロ方法であって、
インテグラーゼと送達ベクターを用いて、2以上の異なる調節性制御システムにより制御される2以上の遺伝子を、前記染色体に、1つ以上の前記部位特異的組換え部位を介して組み込むことを含み、
前記2以上の遺伝子の発現が、生化学的回路において協調的に作用する遺伝子産物を作製する、方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の分野は、合成染色体を操作して複数の遺伝子調節性構成要素の制御下にある複数の遺伝子の送達を可能にする方法を包含する。
続きを表示(約 3,800 文字)
【背景技術】
【0002】
以下の考察では、背景及び導入として特定の物及び方法が記載される。本明細書に含まれるいかなる事項も、先行技術の「承認」と解釈されてはならない。本出願人は、適宜、本明細書で参照されるそれらの物及び方法が適用法規条項に基づく先行技術をなすものではないことを立証する権利を明示的に留保する。
【0003】
植物及び動物の両方の細胞において遺伝子を制御下で発現させるため、幾つもの遺伝子調節制御システムが開発されている。このようなシステムには、テトラサイクリン制御性転写活性化システム(Tet-On/Tet-Off、クロンテック社(Clontech,Inc.)(カリフォルニア州パロアルト);非特許文献1)、Lacスイッチ誘導性システム(非特許文献2;非特許文献3;特許文献1)、エクジソン誘導性遺伝子発現システム(非特許文献4)、クマート(cumate)遺伝子スイッチシステム(非特許文献5)、及びタモキシフェン誘導性遺伝子発現(非特許文献6)などが含まれる。これらの制御システムの目標は、インビトロ実験及びインビボ実験の両方に向けたタンパク質の調節可能な作製である。しかしながら、これらのシステムの個々の適用は本質的に「1回限り(one-off)」であり、即ち、単一の制御システム下にある単一の遺伝子では、種々の論理制御機構を備えた複合的な生物学的回路を構築することはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許第4,833,080号明細書
【非特許文献】
【0005】
ブジャード(Bujard)及びゴッセン(Gossen)著、米国科学アカデミー紀要(PNAS)、第89巻、第12号、p.5547~5551、1992年
ワイボルスキ(Wyborski)ら著、エンバイアロンメンタル・アンド・モレキュラー・ミュータジェネシス(Environ Mol Mutagen)、第28巻、第4号、p.447~58、1996年
デュクール(DuCoeur)ら著、ストラテジーズ(Strategies)、第5巻、第3号、p.70~72、1992年
ノー(No)ら著、米国科学アカデミー紀要(PNAS)、第93巻、第8号、p.3346~3351、1996年
ミュリック(Mullick)ら著、ビー・エム・シー・バイオテクノロジー(BMC Biotechnology)、第6巻、p.43、2006年
チャン(Zhang)ら著、ヌクレイック・アシッド・リサ-チ(Nucleic Acids Research)、第24巻、p.543~548、1996年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
完全に機能的な哺乳類合成染色体を作成可能であるということは、遺伝的障害を細胞ベースで修正し、及び生物学的経路を作製する強力なシステムを意味する。完全に機能的な哺乳類合成染色体は、細菌ベース及びウイルスベースの送達システムと比べて、ペイロードサイズの増加、染色体外に維持されるため宿主細胞破壊の可能性が回避されること、導入された遺伝子の転写サイレンシング及び免疫学的合併症の可能性の回避を含め、幾つかの利点をもたらし、及び哺乳類合成染色体は、その合成染色体を挿入しようとする種から誘導し、それに合わせて作ることができる。合成染色体は複数の部位特異的組込み部位を含むように操作することができ、且つ大型のペイロードを運ぶことができるため、合成染色体は、複数の遺伝子制御システムを載せることのできるポータブルな生物学的回路基板を作り上げる機会を提供する。当該技術分野では、複合的な生物学的発現制御システムを構築可能であることが求められている。本発明は、この必要性に応える方法及び組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本概要は、以下で詳細な説明に更に説明する概念のうちの選ばれた幾つかを簡潔な形で紹介するため提供される。本概要は、特許請求される主題の主要な又は必須の特徴を特定しようと意図するものではなく、また特許請求される主題の範囲を限定するために用いられることを意図するものでもない。特許請求される主題の他の特徴、詳細、有用性、及び利点は、添付の図面に例示される、且つ添付の特許請求の範囲に定義される態様を含め、以下の記載の詳細な説明から明らかであろう。
【0008】
一部の実施形態において、本発明は、各々が調節性制御システムの制御下にある少なくとも2つの標的核酸によって受容細胞を操作する(engineer)方法を提供し、この方法は、標的核酸配列の部位特異的組込みを可能にする核酸配列を含む合成染色体作製構成要素を第1の受容細胞株にトランスフェクトするステップ;複数の部位特異的組換え部位を有する合成プラットフォーム染色体を作製するステップ;第1の調節性制御システムの制御下にある第1の標的核酸を含む第1の送達ベクターを第1の受容細胞株にトランスフェクトするステップ;合成プラットフォーム染色体と第1の送達ベクターとの間の部位特異的組換えを活性化させるステップであって、第1の調節性制御システムの制御下にある第1の標的核酸が合成プラットフォーム染色体にロードされて、第1の調節性制御システムの制御下にある第1の標的核酸を発現する合成染色体が作製されるステップ;第1の調節性制御システムの制御下にある第1の標的核酸を発現する合成染色体を含む第2の受容細胞を単離するステップ;第2の受容細胞を成長させるステップ;第2の調節性制御システムの制御下にある第2の標的核酸を含む第2の送達ベクターを第2の受容細胞にトランスフェクトするステップ;合成プラットフォーム染色体と第2の送達ベクターとの間の部位特異的組換えを活性化させるステップであって、第2の調節性制御システムの制御下にある第2の標的核酸が合成プラットフォーム染色体にロードされて、第1の調節性制御システムの制御下にある第1の標的核酸と第2の調節性制御システムの制御下にある第2の標的核酸とを発現する合成染色体が作製されるステップ;及び第1の調節性制御システムの制御下にある第1の標的核酸と第2の調節性制御システムの制御下にある第2の標的核酸とを発現する合成染色体を含む第3の受容細胞を単離するステップを含む。
【0009】
この実施形態の一部の態様において、本方法は、第1及び第2の調節性制御システムによって第1及び第2の標的核酸の転写を誘導するステップを更に含む。
本発明の更に他の実施形態は、各々が調節性制御システムの制御下にある少なくとも2つの標的核酸によって受容細胞を操作する方法を提供し、この方法は、標的核酸配列の部位特異的組込みを可能にする核酸配列を含む合成染色体作製構成要素を第1の受容細胞株にトランスフェクトするステップ;複数の部位特異的組換え部位を有する合成プラットフォーム染色体を作製するステップ;第1の調節性制御システムの制御下にある第1の標的核酸を含む第1の送達ベクターを第1の受容細胞株にトランスフェクトするステップであって、第1の標的核酸の遺伝子産物が第2の標的核酸の転写を調節するステップ;合成プラットフォーム染色体と第1の送達ベクターとの間の部位特異的組換えを活性化させるステップであって、第1の調節性制御システムの制御下にある第1の標的核酸が合成プラットフォーム染色体にロードされて、第1の調節性制御システムの制御下にある第1の標的核酸を発現する合成染色体が作製されるステップ;第1の調節性制御システムの制御下にある第1の標的核酸を発現する合成染色体を含む第2の受容細胞を単離するステップ;第2の受容細胞を成長させるステップ;第2の調節性制御システムの制御下にある第2の標的核酸を含む第2の送達ベクターを第2の受容細胞にトランスフェクトするステップであって、第2の調節性制御システムが第1の標的核酸の遺伝子産物によって調節されるステップ;合成プラットフォーム染色体と第2の送達ベクターとの間の部位特異的組換えを活性化させるステップであって、第2の調節性制御システムの制御下にある第2の標的核酸が合成プラットフォーム染色体にロードされて、第1の調節性制御システムの制御下にある第1の標的核酸と第2の調節性制御システムの制御下にある第2の標的核酸とを発現する合成染色体が作製されるステップ;第1の調節性制御システムの制御下にある第1の標的核酸と第2の調節性制御システムの制御下にある第2の標的核酸とを発現する合成染色体を含む第3の受容細胞を単離するステップ;第1の遺伝子産物が作製されるように第1の調節性制御システムによって第1の標的核酸の転写を誘導するステップ;及び第1の遺伝子産物によって第2の標的核酸の転写を調節するステップを含む。
【0010】
この実施形態の一部の態様では、第1の標的核酸の遺伝子産物が第2の標的核酸の転写を誘導し;及び一部の実施形態では、第1の標的核酸の遺伝子産物が第2の標的核酸の転写を抑制する。
(【0011】以降は省略されています)
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