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公開番号2025064611
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023174509
出願日2023-10-06
発明の名称細胞チップ
出願人住友化学株式会社
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類C12M 1/34 20060101AFI20250410BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】細胞を冷蔵保存する場合において匂い物質等の化学物質の検出性を向上させることができる技術を提供すること。
【解決手段】細胞を含む、回復培養を伴う冷蔵保存に用いるための細胞チップ。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
細胞を含む区画を含む、回復培養を伴う冷蔵保存に用いるための細胞チップ。
続きを表示（約 650 文字）【請求項２】
前記冷蔵保存の温度が10℃以下である、請求項１に記載の細胞チップ。
【請求項３】
前記回復培養の温度が12℃以上である、請求項１に記載の細胞チップ。
【請求項４】
前記冷蔵保存の連続期間が3日間以上である、請求項１に記載の細胞チップ。
【請求項５】
前記回復培養の連続期間が1日間以上14日間以下である、請求項１に記載の細胞チップ。
【請求項６】
前記回復培養が、冷蔵保存終了後に行われる且つ／或いは冷蔵保存中に行われる、請求項１に記載の細胞チップ。
【請求項７】
前記回復培養が冷蔵保存終了後のみに行われ、且つ前記冷蔵保存の連続期間が3日間以上100日間以下である、且つ／或いは
前記回復培養が冷蔵保存中及び冷蔵保存終了後に行われ、且つ冷蔵保存中の前記回復培養によって中断される前後の冷蔵保存の連続期間が3日間以上100日間以下である、
請求項６に記載の細胞チップ。
【請求項８】
前記細胞がセンサタンパク質のコード配列を含む外来性ポリヌクレオチドを含む、請求項１～７のいずれかに記載の細胞チップ。
【請求項９】
前記センサタンパク質が嗅覚受容体タンパク質である、請求項８に記載の細胞チップ。
【請求項１０】
前記センサタンパク質の化学物質応答活性の測定に用いるための、請求項８に記載の細胞チップ。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、細胞チップ等に関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
ヒトの特定の疾患や精神状態等を特徴付ける匂い物質群が同定されており、検査マーカーとしての利用価値が高いことから、これらをターゲットとした様々な匂いセンサの開発が盛んになっている。生物の嗅覚受容体は、多様性、感度、選択性等の面で半導体等の従来の匂いセンサ素子にはない優れた特性を有することから、嗅覚受容体をセンサ素子とした新しい匂いセンサの開発が期待されている。
【０００３】
特許文献１では、改変嗅覚受容体を発現する細胞や改変嗅覚受容体を備える脂質二重膜を匂いセンサとして用いることについて開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
国際公開第2022/024902号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
嗅覚受容体等のセンサタンパク質を備える脂質二重膜を人工的に調製する工程を有する匂いセンサは、製造効率が必ずしも十分ではないため、匂いセンサのさらなる製造効率向上が求められている。そこで、センサタンパク質を発現する細胞を利用することに着目した。
【０００６】
匂いセンサ等の化学物質センサとして細胞を利用する場合、利用の簡便性の観点からは、細胞をその都度培養して調製して利用するという形態ではなく、予め細胞が容器などに保持されたものを調製しておき、それを必要な場合に利用するという形態が望ましい。後者の形態の場合、細胞を一定期間保存することが必要であり、細胞を乾燥させない観点等から特に冷蔵保存することが重要である。ところが、本発明者が研究を進めたところ、細胞を冷蔵保存すると匂い物質などの化学物質の検出性が低下してしまうことが分かった。
【０００７】
そこで、本開示は、細胞を冷蔵保存する場合において匂い物質等の化学物質の検出性を向上させることができる技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明者は上記課題に鑑みて鋭意研究を進めた結果、細胞を回復培養を伴う冷蔵保存に供することによって、回復培養を伴わない冷蔵保存に供した場合に比べて、匂い物質等の化学物質の検出性が向上することを見出した。本発明者はこの知見に基づいてさらに研究を進めた結果、本発明を完成させた。即ち、本発明は、下記の態様を包含する。
【０００９】
項１．細胞を含む区画を含む、回復培養を伴う冷蔵保存に用いるための細胞チップ。
【００１０】
項２．前記冷蔵保存の温度が10℃以下である、項１に記載の細胞チップ。
（【００１１】以降は省略されています）

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