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公開番号
2025050555
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-04
出願番号
2023159412
出願日
2023-09-25
発明の名称
発泡性清酒の製造方法
出願人
朝日酒造 株式会社
代理人
個人
主分類
C12G
3/022 20190101AFI20250328BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】、にごり成分が少なく効率よく発泡性清酒を製造することができる発泡性清酒の製造方法を提供する。
【解決手段】活性酵母を含有するにごり清酒と、上槽した清酒であってアルコール度数が6%以下の第1の清酒とを、前記第1の清酒に対する前記にごり清酒の割合が質量比で0.5%以下となるように混合して第1の混合清酒を得、続いて、この第1の混合清酒における前記活性酵母を増殖させ、続いて、この第1の混合清酒に上槽した第2の清酒を混合して第2の混合清酒を得、続いて、この第2の混合清酒を容器に充填し、この容器内において前記活性酵母により前記第2の混合清酒を二次発酵させる発泡性清酒の製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
発泡性清酒の製造方法であって、活性酵母を含有するにごり清酒と、上槽した清酒であってアルコール度数が6%以下の第1の清酒とを、前記第1の清酒に対する前記にごり清酒の割合が質量比で0.5%以下となるように混合して第1の混合清酒を得、続いて、この第1の混合清酒における前記活性酵母を増殖させ、続いて、この第1の混合清酒に上槽した第2の清酒を混合して第2の混合清酒を得、続いて、この第2の混合清酒を容器に充填し、この容器内において前記活性酵母により前記第2の混合清酒を二次発酵させることを特徴とする発泡性清酒の製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
請求項1記載の発泡性清酒の製造方法において、前記第1の清酒は、アルコール度数が1%~5%、日本酒度が-70~+5のものであることを特徴とする発泡性清酒の製造方法。
【請求項3】
請求項1記載の発泡性清酒の製造方法において、前記第2の混合清酒は、アルコール度数が9%~13%、日本酒度が-50~±0のものであることを特徴とする発泡性清酒の製造方法。
【請求項4】
請求項2記載の発泡性清酒の製造方法において、前記第2の混合清酒は、アルコール度数が9%~13%、日本酒度が-50~±0のものであることを特徴とする発泡性清酒の製造方法。
【請求項5】
請求項3記載の発泡性清酒の製造方法において、前記第2の混合清酒は、前記第1の混合清酒と、アルコール度数が9%~16%、日本酒度が-60~+5の前記第2の清酒とを、質量比で10:90~50:50で混合したものであることを特徴とする発泡性清酒の製造方法。
【請求項6】
請求項4記載の発泡性清酒の製造方法において、前記第2の混合清酒は、前記第1の混合清酒と、アルコール度数が9%~16%、日本酒度が-60~+5の前記第2の清酒とを、質量比で10:90~50:50で混合したものであることを特徴とする発泡性清酒の製造方法。
【請求項7】
請求項1~6いずれか1項に記載の発泡性清酒の製造方法において、前記第2の清酒は、グルコース濃度が4%~7%のものであることを特徴とする発泡性清酒の製造方法。
【請求項8】
請求項1~6いずれか1項に記載の発泡性清酒の製造方法において、前記にごり清酒と前記第1の清酒とを混合した後、15℃~35℃の温度環境下で3日~7日保管して前記第1の混合清酒における酵母を増殖させることを特徴とする発泡性清酒の製造方法。
【請求項9】
請求項7記載の発泡性清酒の製造方法において、前記にごり清酒と前記第1の清酒とを混合した後、15℃~35℃の温度環境下で3日~7日保管して前記第1の混合清酒における酵母を増殖させることを特徴とする発泡性清酒の製造方法。
【請求項10】
請求項1~6いずれか1項に記載の発泡性清酒の製造方法において、前記二次発酵は、10℃~25℃の温度環境下で10日~50日間行うことを特徴とする発泡性清酒の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、発泡性清酒の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、発泡性清酒の製造方法に関し、例えば、特許文献1~5に示すような、清酒とにごり清酒とを混合し、密閉容器内で二次発酵させる方法がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-089663号公報
WO2009/048180号公報
特開2017-184656号公報
特開2018-174709号公報
特開2018-174910号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献に開示される発泡性清酒の製造方法(以下、「従来法」という。)では、二次発酵後に瓶(容器)内に存在する滓などのにごり成分を除去し、瓶内の発泡性清酒をクリアな状態にするにごり成分除去作業が行われる。
【0005】
このにごり成分除去作業は、一般的に、瓶を逆さ状態にして瓶内のにごり成分を瓶口側に集積させ、この瓶口側に集積させたにごり成分を開栓により外部に噴出させることで瓶内のにごり成分を除去するものであるが、従来法では、二次発酵させるベース酒(清酒とにごり清酒とを混合した混合清酒)中のにごり清酒の割合が多く、前記ベース酒に多くのにごり成分(主に米分や活性酵母)が含まれるため、二次発酵により得られた発泡性清酒中にも多くのにごり成分が含まれることになり、したがって、にごり成分除去作業におけるにごり成分の除去量が多く、この多くのにごり成分を除去する際に、瓶内の発泡性清酒も外部に排出されてしまうため、瓶内の発泡性清酒の目減り量が多く(容量の約20~30%)、この目減りした分を追加充填しなければならないため、生産性が低くなってしまう問題がある。
【0006】
本発明は、このような従来法の現状に鑑みなされたものであり、にごり成分が少なく効率よく発泡性清酒を製造することができる発泡性清酒の製造方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0008】
発泡性清酒の製造方法であって、活性酵母を含有するにごり清酒と、上槽した清酒であってアルコール度数が6%以下の第1の清酒とを、前記第1の清酒に対する前記にごり清酒の割合が質量比で0.5%以下となるように混合して第1の混合清酒を得、続いて、この第1の混合清酒における前記活性酵母を増殖させ、続いて、この第1の混合清酒に上槽した第2の清酒を混合して第2の混合清酒を得、続いて、この第2の混合清酒を容器に充填し、この容器内において前記活性酵母により前記第2の混合清酒を二次発酵させることを特徴とする発泡性清酒の製造方法に係るものである。
【0009】
また、請求項1記載の発泡性清酒の製造方法において、前記第1の清酒は、アルコール度数が1%~5%、日本酒度が-70~+5のものであることを特徴とする発泡性清酒の製造方法に係るものである。
【0010】
また、請求項1記載の発泡性清酒の製造方法において、前記第2の混合清酒は、アルコール度数が9%~13%、日本酒度が-50~±0のものであることを特徴とする発泡性清酒の製造方法に係るものである。
(【0011】以降は省略されています)
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