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公開番号
2025071304
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2025028187,2021122477
出願日
2025-02-25,2021-07-27
発明の名称
導電性高分子含有液及びその製造方法、並びに導電性積層体及びその製造方法
出願人
信越ポリマー株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08L
101/12 20060101AFI20250424BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】導電性が向上した導電層を備えた導電性積層体とこれを容易に製造できる製造方法、並びに、その製造方法において使用する導電性高分子含有液及びその製造方法を提供する。
【解決手段】π共役系導電性高分子及びポリアニオンを含む導電性複合体と、水と、非水溶性アミン化合物と、水溶性アミン化合物と、1種以上の有機溶剤とを含有し、前記ポリアニオンは、前記非水溶性アミン化合物及び前記水溶性アミン化合物のうち少なくとも前記非水溶性アミン化合物との反応により修飾されている、導電性高分子含有液。前記有機溶剤がアルコールを含むことが好ましい。また、さらに紫外線硬化型アクリル樹脂を含んでいてもよい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
π共役系導電性高分子及びポリアニオンを含む導電性複合体と、水と、非水溶性アミン化合物と、水溶性アミン化合物と、1種以上の有機溶剤とを含有し、
前記ポリアニオンは、前記非水溶性アミン化合物及び前記水溶性アミン化合物のうち少なくとも前記非水溶性アミン化合物との反応により修飾されている、導電性高分子含有液。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
π共役系導電性高分子及びポリアニオンを含む導電性複合体が水系分散媒中に含まれる導電性高分子分散液に、有機溶剤と、非水溶性アミン化合物と、水溶性アミン化合物とを添加し、前記ポリアニオンに少なくとも前記非水溶性アミン化合物を反応させることを有する、導電性高分子含有液の製造方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の導電性高分子含有液を、基材の少なくとも一部の面に塗工することを有する、導電性積層体の製造方法。
【請求項4】
基材と、前記基材の少なくとも一部の面に形成された、請求項1又は2に記載の導電性高分子含有液の硬化層からなる導電層とを備えた、導電性積層体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、π共役系導電性高分子を含有する導電性高分子含有液及びその製造方法、並びに導電性積層体及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
主鎖がπ共役系で構成されているπ共役系導電性高分子は、アニオン基を有するポリアニオンがドープすることによって導電性複合体を形成し、水に対する分散性が生じる。導電性複合体を含有する導電性高分子含有液(導電性高分子分散液ということもある。)をフィルム基材等に塗工することにより、導電層を備えた導電性フィルムを製造することができる。また、導電性高分子含有液のフィルム基材に対する濡れ性を高めたり、形成する導電層の導電性を高めたりする目的で、導電性複合体にエポキシ化合物を反応させることがある。例えば特許文献1には、環式エポキシ化合物を反応させることにより導電性複合体の導電性を向上させる方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-111650号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、導電性が向上した導電層を備えた導電性積層体とこれを容易に製造できる製造方法、並びに、その製造方法において使用する導電性高分子含有液及びその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[1] π共役系導電性高分子及びポリアニオンを含む導電性複合体と、水と、非水溶性アミン化合物と、水溶性アミン化合物と、1種以上の有機溶剤とを含有し、前記ポリアニオンは、前記非水溶性アミン化合物及び前記水溶性アミン化合物のうち少なくとも前記非水溶性アミン化合物との反応により修飾されている、導電性高分子含有液。
[2] 前記有機溶剤がアルコールを含む、[1]に記載の導電性高分子含有液。
[3] 紫外線硬化型アクリル樹脂をさらに含む、[1]又は[2]に記載の導電性高分子含有液。
[4] 前記有機溶剤が沸点100℃以上の有機溶剤を含む、[1]~[3]の何れか一項に記載の導電性高分子含有液。
[5] (前記非水溶性アミン化合物/前記水溶性アミン化合物)で表される質量比が、2以上20以下である、[1]~[4]の何れか一項に記載の導電性高分子含有液。
[6] 前記水溶性アミン化合物は、分子中に炭素原子以外のヘテロ原子を2つ以上有するアミン化合物を含む、[1]~[5]の何れか一項に記載の導電性高分子含有液。
[7] 前記π共役系導電性高分子がポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)であるか、又は、前記ポリアニオンがポリスチレンスルホン酸である、[1]~[6]の何れか一項に記載の導電性高分子含有液。
[8] π共役系導電性高分子及びポリアニオンを含む導電性複合体が水系分散媒中に含まれる導電性高分子分散液に、有機溶剤と、非水溶性アミン化合物と、水溶性アミン化合物とを添加し、前記ポリアニオンに少なくとも前記非水溶性アミン化合物を反応させることを有する、導電性高分子含有液の製造方法。
[9] [1]~[7]の何れか一項に記載の導電性高分子含有液を、基材の少なくとも一部の面に塗工することを有する、導電性積層体の製造方法。
[10] 基材と、前記基材の少なくとも一部の面に形成された、[1]~[7]の何れか一項に記載の導電性高分子含有液の硬化層からなる導電層とを備えた、導電性積層体。
【発明の効果】
【0006】
本発明の導電性高分子含有液及びこれを用いた導電性積層体の製造方法によれば、導電性が優れた導電層を備えた導電性積層体を容易に製造できる。
本発明の導電性高分子含有液の製造方法によれば、上記の導電性高分子含有液を容易に製造できる。
【0007】
本発明はSDGs目標12「つくる責任 つかう責任」に資すると考えられる。
【0008】
本明細書及び特許請求の範囲において、「~」で示す数値範囲の下限値及び上限値はその数値範囲に含まれるものとする。
【発明を実施するための形態】
【0009】
≪導電性高分子含有液≫
本発明の第一態様は、π共役系導電性高分子及びポリアニオンを含む導電性複合体と、水と、非水溶性アミン化合物と、水溶性アミン化合物と、1種以上の有機溶剤とを含有し、前記ポリアニオンは、前記非水溶性アミン化合物及び前記水溶性アミン化合物のうち少なくとも前記非水溶性アミン化合物との反応により修飾されている、導電性高分子含有液である。
本態様の導電性高分子含有液において、導電性複合体は、分散状態であってもよいし、溶解状態であってもよく、特に明記しない限り両者を区別しない。
【0010】
<π共役系導電性高分子>
π共役系導電性高分子としては、主鎖がπ共役系で構成されている有機高分子であれば本発明の効果を有する限り特に制限されず、例えば、ポリピロール系導電性高分子、ポリチオフェン系導電性高分子、ポリアセチレン系導電性高分子、ポリフェニレン系導電性高分子、ポリフェニレンビニレン系導電性高分子、ポリアニリン系導電性高分子、ポリアセン系導電性高分子、ポリチオフェンビニレン系導電性高分子、及びこれらの共重合体等が挙げられる。空気中での安定性の点からは、ポリピロール系導電性高分子、ポリチオフェン類及びポリアニリン系導電性高分子が好ましく、透明性の面から、ポリチオフェン系導電性高分子がより好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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