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公開番号2025071733
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-08
出願番号2023182164
出願日2023-10-23
発明の名称電磁クラッチ、および振動減衰構造
出願人多摩川精機株式会社
代理人個人
主分類F16D 27/112 20060101AFI20250428BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】電磁クラッチのアーマチュア位置・動作の誤検知を防止でき、かつ検出板の疲労破壊を防止できる技術を提供すること。
【解決手段】振動減衰構造3は電磁クラッチ10を構成するアーマチュア5の位置検出用の検出板4の振動を減衰させるための構造であって、検出板4の振動方向上に検出板4を挟んで設けられた一対の制止手段1a、1bからなる構成とする。制止手段1a、1bとしては弾性体を用い、電磁クラッチ10のケース9の開口部9H端部に設けるアダプタ2a、2b上に取付けるとよい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電磁クラッチを構成するアーマチュアの位置検出用の検出板の振動を減衰させるための構造であって、
該検出板の振動方向上に該検出板を挟んで設けられた一対の制止手段からなり、
該制止手段は自身に向かってくる該検出板を制止する
ことを特徴とする、振動減衰構造。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記検出板は電磁クラッチを収容するケースに設けられている開口部から外部へ突出しており、前記制止手段は該開口部の端部に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の振動減衰構造。
【請求項3】
前記制止手段は衝撃吸収作用または緩衝作用を備えていることを特徴とする、請求項1、2のいずれかに記載の振動減衰構造。
【請求項4】
前記制止手段は弾性体により形成されていることを特徴とする、請求項3に記載の振動減衰構造。
【請求項5】
請求項3に記載の振動減衰構造を備えていることを特徴とする、電磁クラッチ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は電磁クラッチ、および振動減衰構造に係り、特に、任意で回転を切り替え可能な電磁クラッチにおける振動を減衰する技術に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
図6、7は、従来の電磁クラッチの構成例を示す要部断面視説明図であり、それぞれ別の切替え対象に切り換えられている状態を示す。電磁クラッチ710は、アーマチュア75が直線運動をして接続を切り替える装置であり、アーマチュア75、アーマチュア75と噛み合い等により接続する噛み合い歯等の切替え対象77A、77B、電磁石78、コイルばね76から構成されている。また、全体はケース79に収容されている。
【0003】
電磁石78に通電していない状態(図6)では、アーマチュア75はコイルばね76の反力によって切替え対象77Aに押し付けられ、これと接続する。一方、電磁石78に通電した状態(図7)では、アーマチュア75は切替え対象77B側に吸引され、これと接続する。電磁石78の通電切り替えにより、アーマチュア75は直線運動を行う。アーマチュア75の動作・位置を外部から検出するため、アーマチュア75には通常金属製の検出板74が取り付けられている。検出板74は、ケース開口部79Hからケース79外へと延長されている。この検出板74を、フォトセンサあるいは磁気センサなどの検出手段によって検出し、アーマチュア75の動作・位置を確認している。
【0004】
電磁クラッチについては従来、特許出願等もなされている。たとえば後掲特許文献1には、電磁クラッチ駆動機構における共振による異音発生抑制策として、電磁コイルに流れる電流値の変化分が一定値以上となったら回転軸および板状バネ部材に共振が生じていると判定する電子制御装置が開示されている。同判定によりリレースイッチがOFFされ、走行用エンジンからの回転力が伝達されず圧縮機は停止するため、板状バネ部材に生じた共振が停止され、これに伴う振動伝達を防止できる、としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2010-59986号公報「電磁クラッチの駆動装置」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図8は、図6、7に示した従来の電磁クラッチの切り替え時衝撃による問題を表す説明図である。図示するように従来の電磁クラッチ710においては、噛み合い歯等の切替え対象77A-77B間のクラッチ切り替え時、アーマチュア75から伝達された直線運動による衝突時の衝撃によって、検出板74が振動する。この振動の振幅の大きさ、あるいはまた振動時間の長さが原因となって、位置検出センサがアーマチュア75の位置・動作を誤検知してしまうという問題がある。なお、図中、Mは切替え対象77Aへの直線運動、M’は衝撃による反動、Vは振動である。
【0007】
また、同様の振動の繰り返しにより、検出板74が疲労破壊するという問題も発生する。なお、図示する通り検出板74は、アーマチュア75から外周側に延長された配置となっており、この距離の大きさも振動が大きくなる原因の一つである。アーマチュア75の位置・動作の誤検知や、検出板74の疲労破壊を防止する技術が求められる。
【0008】
そこで本発明が解決しようとする課題は、かかる従来技術の問題点をなくし、電磁クラッチのアーマチュア位置・動作の誤検知を防止でき、かつ検出板の疲労破壊を防止できる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願発明者は上記課題について検討した結果、検出板の停止位置で弾性物質などによる制止手段を接触させ、それによって検出板の振動を減衰させられることに想到し、これに基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で特許請求される発明、もしくは少なくとも開示される発明は、以下の通りである。
【0010】
〔1〕 電磁クラッチを構成するアーマチュアの位置検出用の検出板の振動を減衰させるための構造であって、該検出板の振動方向上に該検出板を挟んで設けられた一対の制止手段からなり、該制止手段は自身に向かってくる該検出板を制止することを特徴とする、振動減衰構造。
〔2〕 前記検出板は電磁クラッチを収容するケースに設けられている開口部から外部へ突出しており、前記制止手段は該開口部の端部に設けられていることを特徴とする、〔1〕に記載の振動減衰構造。
〔3〕 前記制止手段は衝撃吸収作用または緩衝作用を備えていることを特徴とする、〔1〕、〔2〕のいずれかに記載の振動減衰構造。
〔4〕 前記制止手段は弾性体により形成されていることを特徴とする、〔3〕に記載の振動減衰構造。
〔5〕 〔3〕に記載の振動減衰構造を備えていることを特徴とする、電磁クラッチ。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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