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公開番号2025072889
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-12
出願番号2023183334
出願日2023-10-25
発明の名称圧縮機および空気調和装置
出願人日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社
代理人弁理士法人MIP
主分類F04C 18/356 20060101AFI20250501BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】 吐出圧力損失を低減することができる圧縮機および空気調和装置を提供すること。
【解決手段】 圧縮機30は、モータ31と、モータ31により回転し、ピン部32を備えたシャフト33と、シャフト33を回転可能に支持する主軸受35および副軸受36と、主軸受35および副軸受36とともに圧縮室37を構成し、圧縮室37内で回転するピン部32により流体を圧縮するシリンダ38とを含む圧縮機構とを含み、主軸受35は、圧縮された流体を吐出する吐出口48を有し、シリンダ38は、圧縮室37内から吐出口48へと繋がる圧縮された流体の流路を構成する切欠き42を有し、切欠き42の少なくとも圧縮室37側の外周部50が曲面とされ、もしくは面取りされていることを特徴とする。
【選択図】 図7
特許請求の範囲【請求項1】
電動機と、
前記電動機により回転し、偏心部を備えた回転軸と、
前記回転軸を回転可能に支持する第1および第2の軸受と、前記第1および第2の軸受とともに圧縮室を構成し、前記圧縮室内で回転する前記偏心部により流体を圧縮する中空の筒状体とを含む圧縮機構と
を含み、
前記第1の軸受は、前記圧縮された流体を吐出する吐出口を有し、
前記筒状体は、前記圧縮室内から前記吐出口へと繋がる前記圧縮された流体の流路を構成する切欠きを有し、前記切欠きの少なくとも圧縮室側の外周部が曲面とされ、もしくは面取りされていることを特徴とする、圧縮機。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記圧縮機構は、前記偏心部が挿嵌される中空の円筒体と、前記円筒体の外面に当接して前記圧縮室を2つの空間に分割する仕切板とを含み、
前記回転軸の外周面から前記偏心部の最も突出した部分が前記円筒体を介して前記仕切板に当接し、前記回転軸が回転して再び前記偏心部の最も突出した部分が前記円筒体を介して前記仕切板に当接する際の回転角度をクランク角とした場合、前記切欠きの圧縮室側の曲面とされ、もしくは面取りされた前記外周部が、高クランク角側より低クランク角側が小さくされていることを特徴とする、請求項1に記載の圧縮機。
【請求項3】
前記切欠きは、吐出口側の外周部も曲面とされ、もしくは面取りされていることを特徴とする、請求項1に記載の圧縮機。
【請求項4】
前記切欠きの少なくとも圧縮室側の外周部は曲面とされ、前記曲面の曲率半径が0.5mm以上である、請求項1~3のいずれか1項に記載の圧縮機。
【請求項5】
前記切欠きを有し、前記切欠きの少なくとも圧縮室側の外周部が曲面とされ、もしくは面取りされた前記筒状体が、焼結材を原材料とし、型を用いて形成されることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の圧縮機。
【請求項6】
前記圧縮機は、前記回転軸に前記偏心部を2つ備え、それぞれが前記筒状体を含む2つの前記圧縮機構を有し、
前記各筒状体が、前記切欠きを有し、前記切欠きの少なくとも圧縮室側の外周部が曲面とされ、もしくは面取りされている、請求項1~3のいずれか1項に記載の圧縮機。
【請求項7】
圧縮機を含む空気調和装置であって、
前記圧縮機が、
電動機と、
前記電動機により回転し、偏心部を備えた回転軸と、
前記回転軸を回転可能に支持する第1および第2の軸受と、前記第1および第2の軸受とともに圧縮室を構成し、前記圧縮室内で回転する前記偏心部により流体を圧縮する中空の筒状体とを含む圧縮機構と
を含み、
前記第1の軸受は、前記圧縮された流体を吐出する吐出口を有し、
前記筒状体は、前記圧縮室内から前記吐出口へと繋がる前記圧縮された流体の流路を構成する切欠きを有し、前記切欠きの少なくとも圧縮室側の外周部が曲面とされ、もしくは面取りされていることを特徴とする、空気調和装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、圧縮機および空気調和装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
ロータリ圧縮機は、回転軸(シャフト)およびシャフトに設けられる偏心部(ピン部)が挿嵌される中空の円筒体(ローラ)の回転によって中空の筒状体(シリンダ)内の冷媒を圧縮する。圧縮された冷媒は、シリンダの上部を覆う主軸受もしくは下部を覆う副軸受に設けられた吐出口から吐出される。吐出口は、シリンダ内を仕切るベーンの近辺で、シリンダ内とシリンダの上端面もしくは下端面とに跨るように設けられる。
【0003】
しかしながら、これでは、シリンダ内から吐出口へと流れる冷媒の流路が急激に狭くなり、圧力損失が増大することから、シリンダには、シリンダ内と吐出口とを繋ぐ冷媒の流路を構成する切欠きが設けられている。
【0004】
従来において、切欠きとして吐出溝を円形とし、かつ吐出溝を吐出口と同径とし、冷媒の過圧縮および過圧縮損失を低減させ、圧縮機効率を向上させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-161878号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の従来の技術では、冷媒の流れを円滑にする効果があるものの、切欠きの外周部には角(エッジ)を有するため、流体抵抗による吐出圧力損失が大きいという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題に鑑み、電動機と、
電動機により回転し、偏心部を備えた回転軸と、
回転軸を回転可能に支持する第1および第2の軸受と、第1および第2の軸受とともに圧縮室を構成し、圧縮室内で回転する偏心部により流体を圧縮する中空の筒状体とを含む圧縮機構と
を含み、
第1の軸受は、圧縮された流体を吐出する吐出口を有し、
筒状体は、圧縮室内から吐出口へと繋がる圧縮された流体の流路を構成する切欠きを有し、切欠きの少なくとも圧縮室側の外周部が曲面とされ、もしくは面取りされていることを特徴とする、圧縮機が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、吐出圧力損失を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態に係る空気調和装置の構成例を示した図。
本実施形態に係る圧縮機の第1の構成例を示した図。
圧縮機構の構成例を示した図。
圧縮機構をモータ側から見た図。
従来のシリンダの一例を示した図。
従来の吐出口および切欠きの部分をシャフトの軸方向に切断した断面を示した図。
本実施形態に係る圧縮機が備えるシリンダの第1の例を示した図。
本実施形態に係る圧縮機が備えるシリンダの第2の例を示した図。
本実施形態に係る圧縮機が備えるシリンダの第3の例を示した図。
本実施形態に係る圧縮機の第2の構成例を示した図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本実施形態に係る空気調和装置の構成例を示した図である。空気調和装置10は、空気調和を行う空間内(室内)に設置される室内機11と、室外に設置される室外機20とを含み、流体として冷媒を室内機11と室外機20との間を循環させ、室内の空気と熱交換させることにより空気調和を行う。
(【0011】以降は省略されています)

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