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公開番号2025073632
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023184582
出願日2023-10-27
発明の名称印刷装置及び調整方法
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人
主分類B41J 2/205 20060101AFI20250502BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】印刷装置において、製造コストの増加及び大型化を抑えつつ印刷チップ間の個体差に起因する印刷時の出力濃度の差異を精度良く調整する。
【解決手段】本発明の一態様にかかる印刷装置1は、複数のノズルを有する印刷チップを複数備える印刷ヘッド11、主走査部、副走査部、制御部10を備え、印刷チップのそれぞれについて吐出特性を調整するための補正値を取得するためのテストパターンを印刷可能とする。テストパターンは、単一の濃度階調である基準パターンと単一の濃度階調のパッチを複数の異なる階調毎に形成したパッチ群を含む調整パターンとを含む。制御部10は、基準パターンと調整パターンとが互いに隣り合う位置に形成されるように、かつ、印刷ヘッド11が備える印刷チップのうちの少なくとも2つの印刷チップを使用して媒体の同一対象領域に対して液体を吐出することでその同一対象領域に基準パターンが形成されるように、印刷制御を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液体を媒体に対して吐出可能な複数のノズルを有する印刷チップを複数備える印刷ヘッドと、
前記印刷ヘッドと前記媒体とを主走査方向に相対移動させる主走査部と、
前記印刷ヘッドと前記媒体とを前記主走査方向と交差する副走査方向に相対移動させる副走査部と、
前記主走査部及び前記副走査部による相対移動の制御と前記印刷ヘッドからの前記液体の吐出の制御とを含む印刷制御を行うことで、前記媒体に対して印刷を実行させる制御部と、を備え、
前記印刷ヘッドが備える前記印刷チップのそれぞれについて、吐出特性を調整するための補正値を取得するためのテストパターンを印刷可能な印刷装置であって、
前記テストパターンは、
単一の濃度階調である基準パターンと、
単一の濃度階調のパッチを複数の異なる階調毎に形成したパッチ群を含む調整パターンと、を含み、
前記制御部は、前記テストパターンの印刷実行時において、
前記基準パターンと前記調整パターンとが互いに隣り合う位置に形成されるように、かつ、前記印刷ヘッドが備える前記印刷チップのうちの少なくとも2つの前記印刷チップを使用して前記媒体の同一対象領域に対して前記液体を吐出することで該同一対象領域に前記基準パターンが形成されるように、印刷制御を行うことを特徴とする印刷装置。
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記基準パターンを形成する際に使用する前記印刷チップのいずれもが等しい目標濃度でかつ均等に割り振られた位置に前記液体を吐出することで、前記基準パターンが形成されるように、印刷制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記印刷ヘッドが備える前記印刷チップのうちの全ての前記印刷チップを使用して前記同一対象領域に対して前記液体を吐出することで前記基準パターンが形成されるように、印刷制御を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記吐出特性の調整時の優先事項を示す情報を受け付ける受付部を備え、
前記制御部は、前記受付部で受け付けた前記情報に応じて、前記基準パターンを形成する際に使用する前記印刷チップを決定することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項5】
液体を媒体に対して吐出可能な複数のノズルを有する印刷チップを複数備える印刷ヘッドと、
前記印刷ヘッドと前記媒体とを主走査方向に相対移動させる主走査部と、
前記印刷ヘッドと前記媒体とを前記主走査方向と交差する副走査方向に相対移動させる副走査部と、
前記主走査部及び前記副走査部による相対移動の制御と前記印刷ヘッドからの前記液体の吐出の制御とを含む印刷制御を行うことで、前記媒体に対して印刷を実行させる制御部と、を備え、
前記印刷ヘッドが備える前記印刷チップのそれぞれについて、吐出特性を調整するための補正値を取得するためのテストパターンを印刷可能な印刷装置であって、
前記吐出特性の調整時の優先事項を示す情報を受け付ける受付部をさらに備え、
前記テストパターンは、
単一の濃度階調である基準パターンと、
単一の濃度階調のパッチを複数の異なる階調毎に形成したパッチ群を含む調整パターンと、を含み、
前記制御部は、
前記テストパターンの印刷実行時において、前記基準パターンと前記調整パターンとが互いに隣り合う位置に形成されるように、印刷制御を行い、
前記受付部で受け付けた前記情報に応じて、前記基準パターンを形成する際に使用する前記印刷チップを決定することを特徴とする印刷装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記情報が発色を優先させることを示す情報であった場合に、前記印刷ヘッドが備える前記印刷チップのうちあるいは前記基準パターンを形成する際に使用する候補として予め定められた前記印刷チップのうち、最も高濃度で印刷をする前記印刷チップが前記液体を吐出することで前記基準パターンが形成されるように、印刷制御を行うことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記情報が前記液体の使用量の削減を優先させることを示す情報であった場合に、前記印刷ヘッドが備える前記印刷チップのうちあるいは前記基準パターンを形成する際に使用する候補として予め定められた前記印刷チップのうち、最も低濃度で印刷をする前記印刷チップが前記液体を吐出することで前記基準パターンが形成されるように、印刷制御を行うことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の印刷装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記調整パターンとして、
前記印刷チップを駆動する駆動電圧を第1間隔で変更した第1パッチ群と、
前記駆動電圧を前記第1間隔よりも小さい第2間隔で変更した第2パッチ群と、を同時にあるいは別のタイミングで形成するように、印刷制御を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
【請求項9】
前記制御部は、
前記調整パターンとして、前記印刷チップを駆動する駆動電圧を所定の間隔で変更したパッチ群を形成するように、印刷制御を行い、
印刷装置は、
前記印刷チップの前記吐出特性を調整するための前記補正値を、前記所定の間隔の二分の一の単位の間隔に対応する間隔で指定する指示を受け付ける補正受付部を備える、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
【請求項10】
液体を媒体に対して吐出可能な複数のノズルを有する印刷チップを複数備える印刷ヘッドと、
前記印刷ヘッドと前記媒体とを主走査方向に相対移動させる主走査部と、
前記印刷ヘッドと前記媒体とを前記主走査方向と交差する副走査方向に相対移動させる副走査部と、
を備え、前記主走査部及び前記副走査部による相対移動の制御と前記印刷ヘッドからの前記液体の吐出の制御とを含む印刷制御を行うことで、前記媒体に対して印刷を実行させる印刷装置における調整方法であって、
前記印刷装置が、前記印刷ヘッドが備える前記印刷チップのそれぞれについて、吐出特性を調整するための補正値を取得するためのテストパターンを印刷するテストパターン印刷を実行し、
前記テストパターンは、
単一の濃度階調である基準パターンと、
単一の濃度階調のパッチを複数の異なる階調毎に形成したパッチ群を含む調整パターンと、を含み、
前記テストパターン印刷は、
前記基準パターンと前記調整パターンとが互いに隣り合う位置に形成されるように、かつ、前記印刷ヘッドが備える前記印刷チップのうちの少なくとも2つの前記印刷チップを使用して前記媒体の同一対象領域に対して前記液体を吐出することで該同一対象領域に前記基準パターンが形成されるように、印刷制御を行うことで実行することを特徴とする調整方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置及び調整方法に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、印刷装置において、撮像部で撮像された画像を用いて印刷チップ間の入力電圧を較正する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-144362号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術では、印刷チップ間の入力電圧を較正することで、印刷チップ間の個体差に起因する印刷時の出力濃度の差異を低減することができるが、撮像部を必要とするため、印刷装置の製造コストの増加及び大型化が懸念される。また、本発明者は、撮像部を用いる代わりに、印刷チップ間の印刷時の出力濃度の差異を目視により評価し、その評価に基づき入力電圧を補正する手法を考察したが、評価は評価者に依存するため、満足な品質で上記の差異を低減するような調整を行うことは難しい。
【0005】
よって、印刷装置において、製造コストの増加及び大型化を抑えつつ、印刷チップ間の個体差に起因する印刷時の出力濃度の差異を精度良く調整できる技術の開発が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様にかかる印刷装置は、液体を媒体に対して吐出可能な複数のノズルを有する印刷チップを複数備える印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドと前記媒体とを主走査方向に相対移動させる主走査部と、前記印刷ヘッドと前記媒体とを前記主走査方向と交差する副走査方向に相対移動させる副走査部と、前記主走査部及び前記副走査部による相対移動の制御と前記印刷ヘッドからの前記液体の吐出の制御とを含む印刷制御を行うことで、前記媒体に対して印刷を実行させる制御部と、を備え、前記印刷ヘッドが備える前記印刷チップのそれぞれについて、吐出特性を調整するための補正値を取得するためのテストパターンを印刷可能な印刷装置であって、前記テストパターンは、単一の濃度階調である基準パターンと、単一の濃度階調のパッチを複数の異なる階調毎に形成したパッチ群を含む調整パターンと、を含み、前記制御部は、前記テストパターンの印刷実行時において、前記基準パターンと前記調整パターンとが互いに隣り合う位置に形成されるように、かつ、前記印刷ヘッドが備える前記印刷チップのうちの少なくとも2つの前記印刷チップを使用して前記媒体の同一対象領域に対して前記液体を吐出することで該同一対象領域に前記基準パターンが形成されるように、印刷制御を行うことを特徴とする。
【0007】
本発明の一態様にかかる調整方法は、液体を媒体に対して吐出可能な複数のノズルを有する印刷チップを複数備える印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドと前記媒体とを主走査方向に相対移動させる主走査部と、前記印刷ヘッドと前記媒体とを前記主走査方向と交差する副走査方向に相対移動させる副走査部と、を備え、前記主走査部及び前記副走査部による相対移動の制御と前記印刷ヘッドからの前記液体の吐出の制御とを含む印刷制御を行うことで、前記媒体に対して印刷を実行させる印刷装置における調整方法であって、前記印刷装置が、前記印刷ヘッドが備える前記印刷チップのそれぞれについて、吐出特性を調整するための補正値を取得するためのテストパターンを印刷するテストパターン印刷を実行し、前記テストパターンは、単一の濃度階調である基準パターンと、単一の濃度階調のパッチを複数の異なる階調毎に形成したパッチ群を含む調整パターンと、を含み、前記テストパターン印刷は、前記基準パターンと前記調整パターンとが互いに隣り合う位置に形成されるように、かつ、前記印刷ヘッドが備える前記印刷チップのうちの少なくとも2つの前記印刷チップを使用して前記媒体の同一対象領域に対して前記液体を吐出することで該同一対象領域に前記基準パターンが形成されるように、印刷制御を行うことで実行することを特徴とする。
【0008】
本発明の他の態様にかかる印刷装置は、液体を媒体に対して吐出可能な複数のノズルを有する印刷チップを複数備える印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドと前記媒体とを主走査方向に相対移動させる主走査部と、前記印刷ヘッドと前記媒体とを前記主走査方向と交差する副走査方向に相対移動させる副走査部と、前記主走査部及び前記副走査部による相対移動の制御と前記印刷ヘッドからの前記液体の吐出の制御とを含む印刷制御を行うことで、前記媒体に対して印刷を実行させる制御部と、を備え、前記印刷ヘッドが備える前記印刷チップのそれぞれについて、吐出特性を調整するための補正値を取得するためのテストパターンを印刷可能な印刷装置であって、前記吐出特性の調整時の優先事項を示す情報を受け付ける受付部をさらに備え、前記テストパターンは、単一の濃度階調である基準パターンと、単一の濃度階調のパッチを複数の異なる階調毎に形成したパッチ群を含む調整パターンと、を含み、前記制御部は、前記テストパターンの印刷実行時において、前記基準パターンと前記調整パターンとが互いに隣り合う位置に形成されるように、印刷制御を行い、前記受付部で受け付けた前記情報に応じて、前記基準パターンを形成する際に使用する前記印刷チップを決定することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態1にかかる印刷装置の一例を示すブロック図である。
図1の印刷装置における印刷ヘッドを搭載したキャリッジの一例を、媒体と共に模式的に示す図である。
図1の印刷装置におけるチップ間出力濃度調整処理の一例を示すフローチャートである。
図1の印刷装置において媒体に対して印刷したテストパターンの一例を示す模式図である。
図1の印刷装置における複数の印刷チップによる基準パターンの印刷制御例を示す模式図である。
実施の形態2にかかる印刷装置におけるチップ間出力濃度調整処理の一例を示すフローチャートである。
図6におけるチップ間出力濃度調整処理の設定時に使用されるユーザーインターフェイスの一例を示す図である。
図6におけるチップ間出力濃度調整処理の実行及び再設定時に使用されるユーザーインターフェイスの一例を示す図である。
図6におけるチップ間出力濃度調整処理で媒体に対して印刷したテストパターンの他の例を示す模式図である。
図6におけるチップ間出力濃度調整処理で、図8のユーザーインターフェイスからの指示に基づき印刷されるテストパターンの一例を示す模式図である。
図6におけるチップ間出力濃度調整処理で、図7のユーザーインターフェイスからの他の指示に基づき印刷されるテストパターンの一例を示す模式図である。
装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図は、本実施の形態を説明するための例示に過ぎない。例えば、印刷結果等の図面において比率や形状や濃淡が正確でなかったり、互いに整合していなかったり、一部が省略されていたりする場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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