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公開番号2025073663
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023184627
出願日2023-10-27
発明の名称デジタルサイドミラー構造
出願人三菱ふそうトラック・バス株式会社
代理人個人,弁理士法人真田特許事務所
主分類B60R 1/26 20220101AFI20250502BHJP(車両一般)
要約【課題】デジタルサイドミラーに用いるカメラの撮像範囲の確保と空力改善とを両立する。
【解決手段】デジタルサイドミラー構造10は、運転席側に配設された第一デジタルサイドミラー10Rと、助手席側に配設された第二デジタルサイドミラー10Lとを有する。第一デジタルサイドミラー10Rは、キャブ3から右側へ向かって延出した第一横ステー部13Rと、第一縦ステー部14Rと、第一マウント部12Rと、備えている。第二デジタルサイドミラー10Lは、キャブ3から前方へ向かって突出した突出部15と、突出部15の前端部から左側へ向かって延出した第二横ステー部13Lと、第二縦ステー部14Lと、第二マウント部12Lとを備えている。第二デジタルサイドミラー10Lは、正面視で第一デジタルサイドミラー10Rに対して左右対称に見えるように形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両のボデーにおいて運転席の前方に配設されたデジタルサイドミラー構造であって、
前記ボデーにおいて運転席側である車幅方向の一側に配設された第一デジタルサイドミラーと、前記ボデーにおいて助手席側である車幅方向の他側に配設された第二デジタルサイドミラーとを有し、
前記第一デジタルサイドミラーは、
前記ボデーの前面部においてフロントガラスよりも下方に配置されたフロントパネルの上縁部で前記車幅方向の一側から車幅方向外側へ向かって延出した第一横ステー部と、
前記第一横ステー部の先端部から上方へ立設された第一縦ステー部と、
前記第一縦ステー部の上端部に接続され、前記車幅方向の一側の車両周囲を含む第一撮像範囲を撮影するための第一電子式撮像機器を保持する第一マウント部と、を備え、
前記第二デジタルサイドミラーは、
前記ボデーの前記前面部において前記フロントパネルの前記上縁部で前記車幅方向の他側から、前記車両の前方へ向かって突出した突出部と、
前記突出部の前端部から車幅方向外側へ向かって延出した第二横ステー部と、
前記第二横ステー部の先端部から立設された第二縦ステー部と、
前記第二縦ステー部の上端部に接続され、前記車幅方向の他側の車両周囲を含む第二撮像範囲を撮影するための第二電子式撮像機器を保持する第二マウント部と、を備えており、
前記第二デジタルサイドミラーの前記突出部、前記第二横ステー部、前記第二縦ステー部及び前記第二マウント部は、正面視で前記第一デジタルサイドミラーの前記第一横ステー部、前記第一縦ステー部及び前記第一マウント部に対して左右対称に見えるように形成されている
ことを特徴とするデジタルサイドミラー構造。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記第一横ステー部は、延出方向に交差する断面において上方に位置する面が車両前後方向の前端から後端へ向かって上り勾配をなす第一傾斜面で形成され、
前記突出部は、延出方向に交差する断面において上方に位置する面が車幅方向で車両内側から車両外側へ向かって上り勾配をなす第二傾斜面で形成され、
前記第二横ステー部は、延出方向に交差する断面において上方に位置する面が前記第一傾斜面と同様な傾斜面をなす
ことを特徴とする請求項1に記載のデジタルサイドミラー構造。
【請求項3】
前記第一マウント部及び前記第二マウント部のそれぞれは、前記第一縦ステー部及び前記第二縦ステー部のそれぞれの前記上端部に着脱可能に接続されている
ことを特徴とする請求項1に記載のデジタルサイドミラー構造。
【請求項4】
前記第一マウント部及び前記第二マウント部のそれぞれと前記第一縦ステー部及び前記第二縦ステー部のそれぞれの前記上端部との接続部は、
前記第一マウント部及び前記第二マウント部のそれぞれを前記上端部に機械的に接続する機械的接続機構と、
前記第一電子式撮像機器及び前記第二電子式撮像機器で撮影した画像情報を前記車両側へ伝送するための電気的接続機構と、を含む
ことを特徴とする請求項3に記載のデジタルサイドミラー構造。
【請求項5】
前記第一電子式撮像機器は、前記車幅方向の一側で前記車両の前方及び後方と、前記車両内の運転席とを含む前記第一撮像範囲を撮影し、
前記第二電子式撮像機器は、前記車幅方向の他側で前記車両の前方及び後方と、前記ボデーの前記前面部下方と、前記車両内の運転席とを含む前記第二撮像範囲を撮影する
ことを特徴とする請求項1に記載のデジタルサイドミラー構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本件は、車両に装備された電子式撮像機器を用いたデジタルサイドミラー構造に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
自動車の技術が進むにつれ、バン、トラック、バスなどの車両においても車両内外の物体をカメラやレーダなどにより認知し、その情報に基づいて、車両に装備される装置を機能させる技術が普及している。
例えば、特許文献1には、デジタルカメラを用いたサイドミラーである電子サイドミラー装置(デジタルサイドミラー)が記載されている。この電子サイドミラー装置は、車両のドア前端外側に車両の側方を撮像するドアカメラを備えている。この電子サイドミラー装置では、ドアカメラによって撮像された映像を、プロジェクタ装置によりフロントウインドウやサイドウインドウ上に配設されたホログラフィック光学素子に投影している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-213186号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
トラックなどに使うサイドミラーは大型になりやすく走行風の影響を受けやすい。これは騒音(風切り音)や燃費悪化の一因となる。騒音抑制や燃費改善を図る観点から、サイドミラーに比べて小型化が図りやすいデジタルサイドミラーを用いることは、トラックに有効である。
ところで、トラックやワンボックスカーのように、キャブ前部にボンネットを備えておらず、前部の座席下方にエンジンルームが設けられたキャブオーバ車両では、運転席から視てキャブ前部下方が見え難い傾向がある。特に、助手席の前側や側部の下方が運転席から見え難い。
【0005】
上記より、トラックなどのキャブオーバ車両にデジタルサイドミラーを搭載する場合、キャブの運転席側と助手席側とのそれぞれで撮像範囲内に設定することが望ましい。また、デジタルサイドミラーに用いるカメラは、車両外側を撮影するだけでなく、運転者の監視を目的として車両内側を撮像範囲に設定することがある。このように様々な撮像範囲を満足するようにカメラ位置を設定するため、デジタルサイドミラーの構造を運転席側と助手席側とで異ならせることが考えられる。
【0006】
しかし、デジタルサイドミラーの構造を運転席側と助手席側とで異ならせた場合、空力抵抗の乱れが生じやすくなる。特に、高速走行時の悪影響が懸念される。
このように、従来の技術では、デジタルサイドミラーに用いるカメラの撮像範囲の確保と、空力改善とを両立するうえで改善の余地がある。
【0007】
本件は、上記のような課題に鑑み創案されたものであり、デジタルサイドミラーに用いるカメラの撮像範囲の確保と、空力改善とを両立することができる、デジタルサイドミラー構造を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本件は上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様又は適用例として実現できる。
【0009】
(1)本適用例に係るデジタルサイドミラー構造は、車両のボデーにおいて運転席の前方に配設されたデジタルサイドミラー構造であって、前記ボデーにおいて運転席側である車幅方向の一側に配設された第一デジタルサイドミラーと、前記ボデーにおいて助手席側である車幅方向の他側に配設された第二デジタルサイドミラーとを有する。
前記第一デジタルサイドミラーは、前記ボデーの前面部においてフロントガラスよりも下方に配置されたフロントパネルの上縁部で前記車幅方向の一側から車幅方向外側へ向かって延出した第一横ステー部と、前記第一横ステー部の先端部から上方へ立設された第一縦ステー部と、前記第一縦ステー部の上端部に接続され、前記車幅方向の一側の車両周囲を含む第一撮像範囲を撮影するための第一電子式撮像機器を保持する第一マウント部と、を備えている。
前記第二デジタルサイドミラーは、前記ボデーの前記前面部において前記フロントパネルの前記上縁部で前記車幅方向の他側から、前記車両の前方へ向かって突出した突出部と、前記突出部の前端部から車幅方向外側へ向かって延出した第二横ステー部と、前記第二横ステー部の先端部から立設された第二縦ステー部と、前記第二縦ステー部の上端部に接続され、前記車幅方向の他側の車両周囲を含む第二撮像範囲を撮影するための第二電子式撮像機器を保持する第二マウント部と、を備えている。
前記第二デジタルサイドミラーの前記突出部、前記第二横ステー部、前記第二縦ステー部及び前記第二マウント部は、正面視で前記第一デジタルサイドミラーの前記第一横ステー部、前記第一縦ステー部及び前記第一マウント部に対して左右対称に見えるように形成されている。
【0010】
このデジタルサイドミラー構造によれば、第一デジタルサイドミラーが第一横ステー部においてボデーから車幅方向外側へ延出しているのに対して、第二デジタルサイドミラーは突出部においてボデーから前方へ突出したうえで第二横ステー部において車幅方向外側へ延出している。このように、第二デジタルサイドミラーはボデーから前方へ突出しているので、車両ボデーの前面部や側部の下方を第二撮像範囲に含めやすい。
第二デジタルサイドミラーが第一デジタルサイドミラーと正面視で左右対称に見えるように形成されるので、第二デジタルサイドミラーと第一デジタルサイドミラーとにおいて空力抵抗の乱れが起きにくい。そのため、空力改善を図ることができる。特に、車両が前方へ直進走行する際の空力を改善することができる。
よって、このデジタルサイドミラー構造によれば、デジタルサイドミラーに用いるカメラの撮像範囲の確保と、空力改善とを両立することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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